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2007年11月13日

「ゴール裏って、何ですか?」

ゴール裏【ゴールうら】
(名)
(1)主にサッカーの試合が開催されるスタジアムにおける、ゴール後方に位置する客席。
「夢の島の―は低いわ狭いわで、試合を見られる場所じゃない」
(2)(熱狂的サポーターが(1)に集まる事から)サッカーの応援を行う場所。
(3)(1,2から)応援をする人達、或いは応援そのものの総称。
「浦和の―は凄い」「柏の―はいい意味でおかしい」


いろんな考え方があって当然だし、それぞれに言い分があると理解した上で問いたい。
「ゴール裏って、何ですか?」と。

鳥栖戦の話をすれば、昇格が目前+今シーズン最後のアウエーという事もあり
日曜日の遠隔地開催の割には「ゴール裏」の人数はとても多かった。
大塚に対するコールなんかではみんな気持ちも入っていたと思う。
でも(特に先制されてから顕著だったんだが)とにかく声が出ない。跳ねない。
人数の割には全く迫力を感じない。ビジュアル的には良いんだろうけども。
一言で言うと、バモらない。「ゴール裏なのに」バモらない。
笛吹けど、踊らず。地蔵峠の風景は、一見賑やかなだけに、尚更虚しい。


鳥栖戦。試合に負けたのは仕方ない。鳥栖の出足が完全に上回っていて、サッカーをさせて貰えなかったという点で非常にハッキリと優劣がついてしまっていたから。悔しいけど仕方ない。相手が良かったし、勝った方が強いという岸野監督の言葉は当然だ。
でも、やれる事をやれなかったと言う点では「鳥栖戦での札幌側ゴール裏」にはやはりやり切れない思いと不満がどうしても残る。俺は悔しい。押し込まれ、苦境に立たされている選手を後押しするどころか、萎えている人が大勢居る。気持ちを見せようと自らに苦労を課して、体力も限界になりながら懸命にバモッても、冷めた人は熱くならない。
俺が鳥栖のスタジアムDJなら、問うぜ。聞くぜ。訊ねるぜ位の勢いで訊ねたい。
「ゴール裏って、何ですか?」
「あなたが居る場所は何処ですか?」
「そこに何をしに来てるんですか?」

2年前、初めて徳島に行った時や去年初めて愛媛に行った時なんかに感じた
「物見遊山的なヌルさ」が蔓延する、あの雰囲気。
ハッキリ言えばこないだの愛媛戦も大概酷かった。
何かの影響からわっと人数が増えると途端に「ゴール裏」に蔓延る謎の病。
「ゴール裏に居る=応援してる」ってのは、断じて違う。

枯れ木も山の賑わいとは言うけれど、枯れ木だったらまだ燃える。
でも、地蔵は石だし、燃えてはくれない。焼け石ならいいけど、冷え切ってる。
燃えないものが多くを占めると、火の勢いはどうしても弱くなる。
俺達と熱くなれ!沸騰するゴール裏!そこに「水を差す」と沸騰は止まる。
なんつーか「何もしない事による邪魔」をしないで欲しい。

ゴール裏って、いい湯加減の場所ではない。
いい湯加減じゃ「ゴール裏」ではない。そんなのはアレ。足湯とかだ。
そんなもんは隠れ家的都心型スパリゾート(笑)やら、
大理石にヒーター入れて岩盤欲(笑)やらに任せておけばいい。
ゴール裏ってのはえてして熱くて苦しい。「楽しいだけ」では決してない。
だけどその分選手と共に「苦しみも喜びも」味わえる。
ゴール裏ってのは、そんな場所なんじゃないんですかいと思うわけです。
札幌の選手を後押ししたいなら、相応の労苦を厭わないで欲しいんです。

「後押しすべき札幌の選手」のミスに対して、やたらと大きく溜息をつく。
失点した後はやる気が萎えてだんまりを決め込む。
選手がゴールしたらしたで、嬉しくなって歌いだす。
こんなのは応援でも何でもない。選手の力を削り、選手から力を奪っている。
もしこんな人だらけなら、選手は「自分を盛り上げる為に自分で頑張る」羽目になる。
(しかもミスすれば溜息によって「選手は力を削られる」)


「チームは立派に昇格を狙える位置に居る。
 でもサポーター(自分)は果たして昇格に値するもんなのか?」


選手は頑張ってる。自分は果たしてどうか。
胸のエンブレムに今一度手を当てて考えて貰えれば幸いです。

posted by アラブ |01:13 | 応援私案 | コメント(20) | トラックバック(0)