2011年06月15日
覚悟
NHK平日6時台の番組編成が通常に戻った。 大震災発生から3ヶ月が経過して、そろそろ特別体制でなくてもいいのだろうとの判断なのか。
昨夜は道東で震度4の地震が発生した。 そういえば、緊急地震速報もでなかったのだが、予測ではそれ以上のものではなかったということなのか? そして震度4でも、その程度かくらいに感じてしまう慣れ的な部分も感じてしまうのが、ちょっと恐ろしいのかもしれない。 でこのクラスの地震は全国何処でも起きていることをみれば、自分のところだけは大丈夫だ、とは決して言えないことではあるのだ。
相変わらずもどかしさが募る日々である。 音を出さないTVニュースで画像だけを見れば、震災報道に違和感がぬぐいきれない。 一部だけを取り上げて、こんなことがありました、的な見せ方はどうなのだろう。 見せられない部分にこそ、本質的な問題が潜んでいるのではないのかと、いつも穿っている。
大震災発生直後に連日聞かされた「直ちに健康に影響を及ぼすものではない」という表現は、「将来についてはどうなるかわかりません」とたいして変わらなくて、そのときには自分はこの世にいないか、いても関与する立場にないから責任がありません、と言っているのと大差ないのではないのか。 もっともらしく偉そうに表現したところでも、そこには覚悟はないとしか見えない。 そうそう官房長官や党幹事長が現地に出向いたときの様相は異常だった。 まるで宇宙に行ったままでいること。話し相手が重装備でもないのにその姿勢を崩さない様には苦笑を通り越したものであり、当然そこにも覚悟がないのだな。
そんな姿を連日見せ付けられている。 政局の話も連日あるけど、所詮蚊帳の外。面白がることすらできない低次元で推移する様にも、また覚悟の程は見えない。 飛び交う言葉に重みはまるでなく、花粉のごとくに浮遊しているかのようで。 そしてかつてのドラマの名セリフが頭の中を横切る。 「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きているんだ。」 結局被災地を直視もしなければ、表面的ですらないような対応しかないから、遅々として進まず、という印象にしかならんのだな。
どうも重苦しい書きようになってしまうのは、疲労感が徒労にまで至ったままなのかもしれんな。
posted by akira37 |05:01 | その他 | コメント(0) | トラックバック(0)