コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2010年11月20日

「エコキップ」の終焉

本日は札幌市の「エコキップ」を使用できる最終日である。
念のために説明すると、市内の地下鉄・市電・旧札幌市営バス路線だったところの乗り放題できるもので、毎月5・20日限定。料金は大人700円。

昨今は「ドニチカ」の方が有名すぎて、販売・使用の実態は少なくなっていたのではないのかと想像していたのだが。

調べてみると、「エコキップ」の開始は1994年の6月とのことであるが、私が室蘭勤務であった1995-2001年の間、札幌に出向く際5・20日に当たるときは頻繁に使っていたものである。
当時は「ドニチカ」もなく、地下鉄専用の一日乗車券はあっても「エコキップ」より高いから、地下鉄だけの場合でも利用価値があったものでね。

それが現在では「ドニチカ」が隆盛となり、市営バスが完全民営移行したとなれば、路線によって使える場合とそうでない場合が同じ会社でも混在することになるから、使い勝手は面倒。
まあ廃止は必然であったとも言えるのか。


事のついでに他都市の状況を雑駁に調べてみた。

「エコキップ」と同様のスタイルで残っているのが大阪市の「ノーマイカーフリーチケット」。毎月20日と金曜日に使用可能で600円。

「ドニチカ」に相当するものとしては、名古屋市の「ドニチエコきっぷ」がある。こちらも600円で、土日祝日の他、8日もOKで市バスも乗れるのが違うところ。

これが福岡市ともなると、地下鉄の一日乗車券自体が600円であり、これが金曜日には「ノーマイカーデー一日乗車券」土日祝日には「エコちかきっぷ」と名称を変えて500円になる。

何を言いたいのかといえば、いずれも札幌よりは条件がいいよなあ、ということで。
確かに「ドニチカ」は出た当初は全国レベルでもインパクトがあったのだが、現状を言えばそれほどでもないのだな。

以前にも書いたかもしれないが、福岡市交通局の施策は個人的には大変に魅力なもので。
地下鉄は隣駅までだと100円で済む(細かい知恵として言えば、福岡空港-博多間は2駅で250円だから、途中の東比恵で一旦下車すれば都合200円で済む)し、全線定期券にあたる「ちかパス」は1ヶ月だとわずか12000円である(ちなみに札幌だと280円区間の定期券が1ヶ月11760円、全線定期券は20160円である)。
私のように基本通勤の他に、定期区間外で福住・中島公園・宮の沢に出向くことが多い者にとっては、羨ましい限りなのではある。

まあ福岡市の大盤振る舞いの様相というのは、バスとの競合が激しいことがあって、100円バスも乗れる範囲は札幌の比ではないし、1ヶ月乗り放題タイプの定期券も出ているから、対抗上致し方ない部分もあるのだがね。


札幌市交通局のSAPICAが相変わらず地下鉄オンリーから脱することが出来ないのはどうなのかと。電子マネー搭載が予定されているけど、それ以前に市電・バスで使えるようにするとか、KITACAとの相互利用を図るとかの方が先ではないかと考えるけど、当面望むべくもない。
利権がいろいろあるようには聞いているけど、利用者本意からは遠い部分が他都市と比べて遅れてしまうのが寂しい、という愚痴のまとめではある。

posted by akira37 |06:02 | その他 | コメント(1) | トラックバック(0)