2010年02月27日
新「国民的行事」に想う
もう相当昔の話なってしまったが、プロ野球セ・リーグにおいて最終の直接対決で勝った方が優勝となるケースがあった。 その当事者である片方の監督である長嶋氏は、その前から「国民的行事」と称していた。 このオリンピックにおいて、昨日昼の出来事に至る騒動を見てこの言葉を思い出したものではある。
正直そこに至るまで食傷気味と言っても過言でないほどの報道量には、私自身は結構辟易していた部分がある。 そこまでのものか、という気分はあって、昨日一日を通しての感想は、むしろ早朝にあったクロスカントリー女子20キロリレーや複合個人ラージヒルの最高順位がともに9位で、もう一歩で入賞という結果の方がかえって琴線に触れる部分であったりもしたのである。
勿論無関心とは違うから、日中こと1時台は車中にあるようにしてリアルタイムで中継を聴いていたけれども、正直な感想はコンサの前監督が試合後の会見でよく出てきたフレーズ、 「妥当な結果」 というのが最初に浮かんだようなものである。 正直金選手の強さは別次元、ジャンプで言えばスイスのアマン選手(この人の名前を聞くと、大昔にあった歌謡曲を思い起こす-正確なタイトルは思い出せないが)のようなもので、一人だけ別でした、みたいな感じで。 従って勝負のあやとしては、ちょっと面白みには欠ける。 昨夜帰宅後にリアルタイム部分で録画してあった上位選手の演技を確認したのではあるが、改めていくつかのことを感じたのではある。 *確かにノーミスでやれることは素晴らしいのだが、それを見て感動した、ということには案外ならないものだなあ、と。恐らくこれはトリノ五輪の荒川選手の印象が強いからであろう。 *個人的に割を食ってしまったのは、安藤選手であろうか。日本選手の中では方やで19歳対決があり、鈴木選手は摂食障害を乗り越えて8位入賞というドラマがあったのに比べると、埋没してしまった感じがしないでもない。国外選手に目を向けてもロシェット選手のカナダ人で直前での悲報とかアメリカ代表だけど両親が日本人である長洲選手という話題からも物語性には欠けていたという見方も出来る。 *金選手については、確かにノーミスという絶対的な強さはあるにせよ、コーチがカナダ人で、選曲がどちらも開催地域を意識した部分で、充分に作戦勝ちであったとも言える。 まあ終わってしまったことではあるけど、また毎度のことでもあるけど、採点競技は難しい。 世界最高得点といえばすごいのだろうけど、それほどのものか、というのも正直な部分としてある。 別に負け惜しみだとそういうものではないのだけども、案外そんなものである。
posted by akira37 |04:48 | その他 | コメント(0) | トラックバック(0)