2009年11月05日
丘珠撤退問題に思う
昨日、正式に全日空が丘珠からの撤退を表明して。 この問題については、正直なところ私にはあまり同情を寄せるものはない。 勿論、札幌市側の抵抗は予想通りだけれども、この話が出始めたときの全日空側幹部の発言が忘れられない。 「あなた方は、何かしてきましたか?」 そう、困ったらドラえもんみたいに、誰かが助けてくれるとでもいうのであろうか。自らの努力もなしに、都合が悪くなると主張だけする姿勢は見苦しい(報道を見ると、何もしていないわけではないのだけれども、少なくとも我々には切実感を持って伝わっているとは言いがたい)。 地方空港の問題は、あちこちである。 乱立してしまった背景については、ここでは論議しないけども、丘珠よりも状況が悪いところはたくさんあって、是非はともかくにしても、それぞれ手は打っているのよね。 そういうのを見ると、札幌側の対応はいささか甘すぎるとしか言えない。 今回は単なる撤退ではなく、便数を維持した上で乗り継ぎ料金の優遇もあるからにして、利用者側にしてみればあまり打撃は少ないのではないか。 余程近所にいれば不便だろうけれども、多くの場合札幌市民といえども、新千歳へ行くのと時間的にも大差がないのだろうしねえ(個人的には、東豊線開通時に何故丘珠空港まで路線を延ばさなかったのか、という部分はあるのよね)。
このことについては、あくまでも個人的見解というか感想の域を出ないので、この辺で止めておく。 専門的な見地からは、いろいろあるかもしれないけれども、反論されたところで困るだけではある。 今回のこの問題を取り上げた背景には、過去に室蘭港からのフェリー撤退というのがあったからではある。 この場合は、一度にではなく、少しずつ減っていった上での完全撤退であったのだが、まあ一時的に大騒ぎになったけど、今では何事もなかったようになっている。 かつて利用した者にしてみれば、せっかく整備した専用埠頭やターミナルビルも無用の長物になっているのを見るのは寂しい限りではある。 今回のケースでも似たような展開になっていくのでしょうなあ。
posted by akira37 |05:03 | その他 | コメント(0) | トラックバック(0)