コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2018年04月15日

~進化~ 第8節柏戦コンサプレイ分析

第8節柏戦・激闘の勝利は、感動だけでなく、コンサの2018シーズンを大きく進展しました。
1.第8節柏戦・現状の意味、2.柏戦のコンサプレイ分析の2点、記載します。

1.第8節柏戦、現状の意味

今シーズンは、
W杯中断期までの前半戦で「シーズンチームポジション」決定を、全チーム追い駆け、
①第1節~第4節 スタートダッシュ期
②第5節~第8節 チームポジション志向期
③第9節~第13節 ポジション決定期
④第14節・第15節 ポジション確定期  
と日程が分類され、②③が週2試合の過密・過酷日程期間ですね。

コンサは、
①期 ・・1勝1分2敗 ― 実戦での「戦術浸透・消化」期
②期 ・・3勝1分0敗 ― 実戦で「戦術発揮・レベルアップ」期
③④期・・ これから  ― 実戦で「戦術爆発・完成」期
と進行し、当初想定以上の進捗・成長・戦績を掴みました。

当面試合目標≪第8節まで、5連続勝ち点≫は、最高の形で達成。

今シーズン、この期間で新たに獲得した内容は、
①ミシャ戦術を、チーム全体「理解・消化・実践度アップ」高レベルで達成。(選手個々のレベルと、理解選手数の両面が進行。)
②監督は勿論、選手もミシャ戦術に自信・確信を持ち、本心から戦術徹底を希む段階となった。(現時点、全選手が、チーム統一戦術としての認識・理解と実践への意思を持つようになった。)
③コンサ式にミシャ戦術を変化し、より守備力、攻撃力ではスピードとパターン増加で、戦力を上げ、「進化」が始まり、続行している。
④当然、「戦力」急上昇は、「戦績」急上昇となっている。
ですね。

リーグ戦は、一旦、一週間インターバルになる第9節浦和戦から、「③チームポジション決定期】に進行します。
この期間の試合目標は、≪第13節まで5連続勝ち点獲得≫狙いです。
通算では、≪10試合連続勝ち点≫獲得となります。
そのポイントは、
フィジカルコンディション調整・離脱者のリカバリーと、
守備力=失点減少、
の2つに集約されます。
 離脱のジェイ・チャナティップ・宮澤・福森は、10日間インターバル日程となり、次戦以降、リカバリーがあります。
 守備力は、コンサ式ミシャ戦術(後段記載内容)と前線からの守備、がメインテーマです。

2.では、柏戦のコンサプレイ分析です。
以下に、ミシャ戦術の象徴的なポイントフプレイの分析を。
ミシャ戦術のキーポイント≪ビルドアップ≫プレイを分析してみます。
ポジション別・時間帯別・パス長短別にプレイ数です。
とても興味深いデータになりました。ご覧ください。

                  〔本数〕
     GK    DF    DMF ビルドアツプ
時間帯 ショート ロング ショート ロング ショート ロング パス数 支配率
~15  3  2  2  4  1  0  12 27%
~30  4  3  7  2  1  1  18 36
~45  4  5 10  4  7  1  31 36
~60  4  2 20  3 10  0  39   |
~75  4  0  7  0  5  0  16 48
~90  2  7  4  1  1  1    16   |
小計 21 22 50 14 25  3 135 42%
合計   43    64    28
数/人   43    21    14  ・・ポジション人数で/
パス長短 計 ショート96本 ロング39本
パス長短占率 ショート71% ロング29%  

※1 本来ミシャ戦術ではビルドアップでのショートパス占率90%が、
コンサ式ミシャ戦術は約30%ロングパスで、
より早く・確実に「相手中盤守備を飛び越し無効とする」「相手ゴール前でのパス交換でシュート最短・直結で、シュート増加」
※2 ポジション別ビルドアップは、
「GKから」32%でショート・ロング半々使い分け、
「DFから」47%で約80%ショートパスビルドアップ、
「DMFから」20%で約90%ショートパス。
GK・DF選手で80%ビルドアップしており、パス能力が絶対条件です。
ただし、DFのロングパス1名分のロングフィード能力選手が必要との数値です。特に、コンサのボランチは、ショートパス・スルーパス能力が中心。
※3 驚きですが、ビルドアップ実績値からは、
前半30分まで低本数で、守備・速いリスク回避のため、ロングパスが多かったですが、前半15分以降支配率回復しつつ、
前半30分以降~後半開始15分(60分)まで、一気にビルドアップパスが倍増し、≪均衡からコンサ優勢≫局面とし、シュート数増加で柏守備陣に圧力を倍増し、コンサの攻撃時間帯で、同時に、柏の攻撃時間・回数を激減していました。最終盤での決勝点獲得も、その前の反復・敵陣揺さぶりによる、ギャップ・ずれを突いたものでした。=もう、コンサのパス交換に付き切れず、柏守備陣は、スペースを空け、マークも外し、その中、ラストクロスパス・決定ヘディングシュートとなったものでした。
※4 コンサの得点には、ロングパスが直結した得点はありません(=前シーズン得意のロングカウンター得点は無くなりました)。
 全得点は、ショートパス交換からの決定機・シュートです。しかし、コンサ式ミシャ戦術の「ロングパスにより、相手中盤を飛び越え、相手ゴール直前からの攻撃展開」は「敵陣前のショートパス交換」を敵陣整備前や、陣形構築してもギャップ・ずれ・スペースを作り、多数のシュート・決定機となり、得点している訳です。
※5 GK=ソンユンの ショートパス・ロングパス能力アップが、
戦術実践の胆、キーとなっています。パスターゲット判断の精度・スピード、パス精度・質、プレイ予測、などの能力向上が、コンサGK成功のポイントです。
※6 ボランチは、パス能力・ゲームメイカーとの先入観がありましたが、
DFラインまで降りてショート・ロングパス役は1名で、もう1名は、ロストボール獲得力(スプリント・運動量・ポジショニング)とボール奪取力(前線からの守備での第2陣)となります。荒野・宮澤・兵藤・稲本の活躍場となれる理由で、小野では無い理由です。(小野は、DFラインに降り、ロングパス役ですね。)コンサのボランチ条件は、そのどちらかの高い能力です。

という事で、他にも色々と読み取れるデータでした。

コンサの 戦術実践の進歩・成長は、
この試合データは象徴的でした。
「~15分」 ビルドアップ力がスタート段階の実践力
「30分以降60分」 成長した現在実践力
「60分~90分」 運動量低下状態(フィジカル低下)時実践力

今後、「~15分」「60分~90分」の実戦力低下時間帯を減少・消滅させていく事が課題、となります。
また、一旦消滅した「ロングパス直結の得点」も手放す必要はありません。それしか無く、「戦術都倉・ジェイ」と言っていた方法は、もうあり得ませんが、「前線へ攻撃起点移動パス=ロングパス」から、最短での得点も、前線ターゲット選手では自己研鑽・武器化が必要ですね。より、攻撃力に「鋭さと速さ」が追加しますので。

ミシャが、戦術定着・浸透で、一番最初にトライ・取り組んだのが「ビルドアップ力」、それも「GK・DFライン・選手」での、でした。
今になって、ハッキリ判りますが、戦術の基礎・基盤だったからですね。

3.追記
第8節前試合が終了。
順位  チーム  勝ち点 得点 失点
1位  広島   22  11  2
2位  仙台   15   8  5
3位  C大阪  15  12 10
4位  コンサ  14  12  9
5位  FC東京 13  12 10
6位  川崎   12   9  5
7位  柏    11  10  9
8位  鹿島   11   6  5
9位  神戸   11  12 12
10位  浦和   11  10 10
11位  磐田   11   5  7
12位  清水    9   9  8
13位  長崎    8  11 13
14位  鳥栖    8  10 12
15位  湘南    8   6  9
16位  横浜FM  8   7 11
17位  名古屋   7   8 14
18位  G大阪   4   8 15
驚きの順位移動も、ここまで来ると、現時点のチーム戦力を現実化したもの。
しかし、グループ形成が始まりました。

第1グループ 1
 圧倒的な守備・失点防御力で「広島」が抜け出し。
第2グループ 4
 仙台・C大阪・コンサ・川崎;攻守バランスの良さ。
第3グループ 5
柏・鹿島・神戸・浦和・磐田;マアマア攻撃力。
第4グループ 7
清水・長崎・鳥栖・湘南・横浜FM・名古屋・G大阪;攻守どちらから大きな弱点

ここからの5試合で、このグループ形成の姿が明確になります。
今後の戦績は、攻守バランスがポイントで、コンサに置き換えると「決定力アップにより得点獲得増加、ミスプレイによる失点消滅による失点激減」となります。コンサの強さ・勢いは、明確な課題にある、とも言えます。 

以上 コンサのビルドアツプの実態・現実を確認してみました。


  






posted by yuukun0617 |20:01 |

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この記事に対するコメント一覧
Re:~進化~ 第8節柏戦コンサプレイ分析

相変わらず暑苦しいブログですね(苦笑)。データの羅列は読む側にはキツいです。
後ろで細々とパス回しというのが減ったかなというイメージはありましたが
(特に名古屋戦はさっさとDFラインの横のスペースに出していました。)
データからそれが裏付けられた格好でしょうか。
 
前プレをかけられてGKまで戻されると
仕方なく前線に蹴っ飛ばして「何とかして!」となりがちです。
通常なら前プレで相手にバクチ気味に蹴らせたボールは楽々回収できるはずが
コンサの場合にはジェイや都倉などエアバトルで勝てる選手がいるのが違う。
 
敢えて前プレをさせてファーストディフェンダーをおびき寄せることで
自分たちが楽にボールを扱えるスペースを作り同時に相手を消耗させる。
これをフルタイムできるようになるのが目標でしょうか。
 
クロス数1位でしかもヘディングのゴールが多いのは
去年までの四方田コンサの特長を引き継いでいるとも言えるので
そこの強みは残しつつ地上戦で更に優位性を保つことが求められますね。

posted by フラッ太| 2018-04-15 22:11