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2018年04月30日

審判

審判の問題が大きくなってきています。
試合をコントロールしてミスのない運営、フェアプレーの推奨などピッチ内外で審判が果たす役割は非常に重要です。
最近は試合の行方を左右するジャッジミスが続き、選手、監督、サポーターから責められ続けています。
私も若い頃、スタジアムで不可解なジャッジにスタンドから声を荒げてブーイングをした事があります。
スタジアムは興奮したサポーターが多くて、そういった審判批判は選手がやるとカードが出るので、代わりにスタンドの自分達が抗議の意味でブーイングを浴びせる事が必要なんだと、当時はそんな未熟で愚かな考えを持っていました。

そんな私がある時を境に審判批判、ブーイングをやめました。
それは、ある事情から四級審判の資格を取って実際にジャッジする経験をしたからです。審判はアマチュアの試合でも誰もやりたがらない不人気な仕事です。
審判は自分でやってみないとわからない辛さやハードさがあります。
「だからミスは仕方ない」なんて甘えを許す意味で言っているのではなく、実際に審判を経験すると、 見る目が変わるということなんです。
今のJリーグ は過密日程で、選手は交代や休むなどして乗り越えています。
90分間の走行距離も相当なものがありますが、選手以外にも相当な距離を走り続け正確な判断を求められる画面のスタッツには現れない人、審判がいます。

今年のJリーグの審判です。
https://www.jleague.jp/sp/release/post-52423/

選手同様に過密日程をこの人数で乗り越え、
ドリブル突破などの個人技が向上し微妙な判定を繰り返すプレッシャー、一瞬で変わる局面にピッチ全体を見落とす事なく正確さの追求が求められる毎日。
攻守の切り替えスピードが上がり何度もボールを追って走り続ける副審。

試合前のコイントス、審判も頑張ります!
https://youtu.be/3Ohr3XoywUA

審判は選手以上に過酷なスケジュールを消化しています。
審判にはサポーターは居ませんからピッチ上でどんなに素晴らしいジャッジをしても、誰もその場で評価はしてくれません。

そこを逆手にとって「コンサドーレのサポーターはいいジャッジに拍手をくれる」なんて事があれば、審判を味方につけることも出来るかも知れません。
浅はかな考えですが、審判はピッチ上で孤独なのです。
皆さんも職場や学校でいい仕事をしても批判ばかりされるというより、自分を評価してくれる人がいるほうに意識が向きませんか?

先日、最近のルヴァンカップの映像を見ました。
ルヴァンカップは審判が6人なんですね。
リーグは4人審判で過密日程で審判員に無理を強いる中で誤審問題が叩かれ、ルヴァンは6人でゆとりの試合運び。
私は最近の誤審問題は審判個人というより、サッカー協会の運営方法に問題があると思っています。
リーグ戦を6人でジャッジする事は出来ないのでしょうか?

今のJリーグで交代も許されず、選手同様に走行距離やスプリント数が多いのは審判です。審判にターンオーバーはないのです。
技術向上云々を語るのも結構ですが彼らのハードな仕事を協会の立場でなんとかしてやれないものでしょうか?
ピッチ上の陰の主役は審判なのです。

お互いをリスペクトする事は、とても大切なことです。
http://www.jfa.jp/football_family/respect/
単なる理想と捉えるか、目指すものと捉えるか。
それがチームカラーとして必ず現れます。

試合前の対戦相手や審判との握手は、リスペクトの確認作業です。
http://www.jfa.jp/football_family/respectfc_japan/heart/news/00012460/
お国柄もあると思いますが、いつもチャナティップの丁寧な握手は見ていて気持ちがいいものです。
中には目も合わせず、握手ではなく手を触れるだけという選手も残念ながらいます。
いつも選手の人間性が垣間見える瞬間です。

納得できない判定は確かにあります。
その中でいかに判定を有利に持ってくるか。
我々サポーターにも何かできることがありそうな気がします。

コンサドーレサポーターがリスペクトFCジャパンに沢山登録するアピールも手軽な方法かも知れませんね。
http://www.jfa.jp/football_family/respectfc_japan/

例えばコンサドーレがJリーグ 初の取り組みとして、試合前に草サッカー試合をしてそこに審判資格がなくてもルールが分かれば誰でもできる審判体験会をやってみたらどうでしょうかね?
審判を経験したサポーターが増えるとゲームを見る目も変わりますし、サポーターの見る目が肥えるということは長い目で見たらチーム力、地域のサッカー関心度の底上げに繋がるものかと思います。
静岡や埼玉などのサッカー先進地と言われる地域は、自然とそういう取り組みが昔からできていることも関連があるかもしれませんね。

新しい取り組みで、新しい景色を!
今のクラブの方針にも一致するのではないでしょうか?

posted by ykk-i |05:19 | 私的コラム | コメント(2) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:審判

よいジャッジに拍手するのは、正直難しい気がします。
DAZNでJ1~J3の試合は、ほぼ全部ダイジェストで観ますが、映像で繰り返し見て、ギリギリにジャッジが正しかったか正しくなかったかがわかるくらいなので、スタジアムではわかりません。状況判断でファールを流してくれたりは、わかっても細かい判断は無理だと思います。試合を上手にコントロールしてくれたと思う日は、退場時に感謝の拍手するくらいでしょうか。観客から審判団に対してのリスペクトと感謝を表す方法って難しいですね。思い浮かびません。
サッカーの審判団に限らないと思いますが、正しく出来てあたりまえ、間違うとクレームを受ける仕事ってつらいですね。

posted by まさひろ| 2018-04-30 20:49

Re:審判

拍手は極端な例でしたね。審判をリスペクトしてゲーム運びがもっとスムーズになればいいですね。
審判は縁の下の力持ち。とは言え、その苦労に報いる方法が何かあればいいのですが。

posted by ykk-i| 2018-05-01 05:13

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