whiteowl's Point of View

古今東西、洋の東西を問わず「娯楽」は、日々の生活の憂さを晴らすという側面があります。

かつてローマ帝国の皇帝は、市民への「パン(食料)とサーカス(娯楽)」の提供を約束したり、
帝国領内各地に浴場(風呂)を作って市民からの支持を集めました。
そして、コロッセオで行われた剣闘士の戦いが、その最たるものでしょう。

同じような円形のスタジアムで行われるスポーツもローマ時代の娯楽の延長にあたるでしょう。
サッカーもスポーツであり、しかも、お金を取って観るプロスポーツです。
そこに求められるものは、究極の娯楽。
我々は、日々の鬱憤を晴らそうとそこに過大な期待を寄せます。

よくサッカーを知る観客が多くおり、サッカー文化を長く持つ地域として、
ヨーロッパをあげ、それを手本にすべきだという意見を見ますが、
ヨーロッパ経済とフーリガン(暴力的なサポーター)は、無縁ではありません。

今問題になっているイタリアのフーリガン。それは、現在不調のイタリア経済と無縁ではありません。
この間、マンチェスターＵのテべスのスーパーミドルに古巣ウエストハムの
観客が今のシュートは仕方ないと拍手をしていましたが、
それも「イングランドの景気のよさ＝観客の余裕」と無縁ではないと思います。
なぜなら、イングランドの景気が悪い時は、
イングランドのフーリガンは最悪とまで言われていたからです。

サッカーへのブーイングは、チームへの愛の裏返しだとか、
愛の鞭だとか、そのような言われ方もします。
サッカーについて色々と語ることは自由だと思いますし、大いに語るべきだとも思います。
しかし、ここ最近の流れを見ていると、負けたチームに対して
感情的になっているコメントが多かったように感じました。
相変わらずの北海道経済を反映しているのでしょうか、サポの心の余裕が
あまり感じられませんでした。
それを見ている方もあまり気分がいいものではありません。

私は、宗教家でも占い師でもありませんから、
「愛とは何か」ということについて語る気はありませんが(笑)、
例えば、好きな異性(若しくは自分の子供)に君が好きだからもっと良くなって欲しい、だから、
君の事情はあまり考慮せずに自分が嫌なところを指摘しまくっているんだ。
それが私の愛情表現だといって相手に理解されるのでしょうか？


開幕前から戦力的にみて苦戦することは分かっていたはずです。サポが余裕を見せないで、
選手や監督に当り散らしても、さらにチームを苦境に追いやるだけだと思うのですが。
皆さん、いかがですか？

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サポーターの余裕。 - whiteowl's Point of View | コンサドーレ札幌オフィシャルブログ

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Re:サポーターの余裕。

初めてお邪魔致します。
最後の３行、私も同じことを感じていました。
正直最下位ばく進も覚悟していたけれど今のところ千葉に
助けられているといった感じでしょうか…
いつからかゴール裏でも自分の思い通りに動かない選手やら
チームに向けて八つ当たりしてるとしか思えない方々をお見受けします。不甲斐ない試合見せられて怒るとか呆れる
は入れ込んで応援している以上当然だとは思うんですが…
愛情が感じられない…というよりそんなに憎いかい？と。
確かにここ２試合は空気が抜けちゃいそうでしたけどｗ

サポがチームを追い詰めるようなマネだけはしたくありません。
今の苦しい状況含めこれがＪ１での戦いなんですよね。

posted by ａｃｃｏ| 2008-05-08 13:45

Re:サポーターの余裕。

初めまして。
経済の低迷が情緒を乱す。私は社会学者でも何でもないので、それが真理かどうかは分かりませんが、妙に得心しました。
サポの平均年齢がJで一番高いらしいのに、それに比例しているかは疑わしい成熟度。
ナイーブさ、素朴さの裏返しの攻撃性とでも言うのでしょうか。
不満を抑えらず、当たり散らしてる人達も心根の部分ではコンサを愛する純粋な気持ちがあるわけで。

whiteowlさんの言われる通り、厳しい現状の中、わざわざサポまでがチームをマイナスのベクトルに誘い込む必要は感じませんね。
私的な感情を超越した、コンサドーレの成功を願う深く温かい心を望みたいな。
サポもProgress！

posted by 匿名係長| 2008-05-08 23:12

ａｃｃｏさんへのお返事

はじめまして、accoさん。コメントありがとうございます。

＞正直最下位ばく進も覚悟していたけれど今のところ千葉に
＞助けられているといった感じでしょうか…

私も全く同じ想いです(笑)。

ヴェルディ戦は、いつもよりゴール裏も気合入っていることは
傍目から観てもよく分かったので、あれだけ応援して負けたのなら、
怒る気持ちもすごくわかります。

まあ、でもダメな時にダメって言われて発奮するような選手たちなら、
ヴェルディ戦も前半もうちょっとなんとかしようとするでしょうし・・・。
チーム平均年齢が低いというのが、こういう時にアダになりますよね。

＞今の苦しい状況含めこれがＪ１での戦いなんですよね。

そうですね。序盤から苦しいですけどね・・・。
苦しいときを乗り切った方が、喜びは倍増します。
１２月に笑っていることを信じて応援します。

posted by whiteowl| 2008-05-08 23:34

匿名係長さんへのお返事

はじめまして、コメントありがとうございます。

＞経済の低迷が情緒を乱す。
フーリガンは、無職若しくは低所得労働者の若者で、
彼らの鬱積した疎外感がサッカー場やその場外で
暴力となって現れているというのが、ヨーロッパでは普通の感覚です。

私は、スペインとイタリアのスタジアムに行ったことありますが、
今でも現地の人に、日本人は、ホームゴール裏行くなって言われました。

まあ、日本はスタジアムで酒も販売してますし、立ち見もＯＫですし、
女、子供、老人がホームゴール裏で応援できるなんて、平和なものです。

それでいて尚、罵声もダメって言われちゃ、サポも
たまらんものもあるとは思いますが(笑)。

＞心根の部分ではコンサを愛する純粋な気持ちがある
それは、その通りだと思います。

＞厳しい現状の中、わざわざサポまでがチームをマイナスのベクトルに誘い込む
ええ、でもここなんですよね。なんでもそうですが、
苦しいときこそ前向きにやらないと！
苦しいときに、罵声浴びせられると本当に
やる気なくなりますからね・・・(・・;)

posted by whiteowl| 2008-05-09 00:09