スポンサーリンク

2008年05月07日

一夜明けて、少し冷静に振り返る -第11節-

第11節ヴェルディ戦から一夜明けて、少し冷静になりました(笑)。
私もスタジアムで観ていたので、ちょっと熱くなってましたね(笑)。

多くの人が、今節で疑問を投げかけていることについて自分なりに考えてみました。

①CBに柴田ではなく、平岡をつかった理由
②マーカスの不甲斐ない守備
③クライトンはボランチで使うべき
④監督は、このままでいいのか?


①については、前節からの流れが関係あると思います。

>前節京都戦完敗の内容から図ったテコ入れ

前節、京都に三浦サッカーの代名詞でもある3ラインをガタガタにされただけに、
某所にてMasaMaru氏も書いてましたが、
今節、ラインの建て直しをテーマにしていた可能性が高いですね。

そうすると、CBに柴田ではなく平岡を入れた意図が見えてくるんですよ。
マークの受け渡しに難のある柴田ではなく、戦術理解度の高い平岡をつかってきたと。
単純に、足の速いフッキ対策で高さより速さを選択したというのもあるでしょう。
だから、CBのスタメンは、柴田ではなく平岡だったんですよ!
謎が解けました!見当はずれかもしれませんがw

右SBの鄭も昨年からいますし戦術理解度は高かったでしょうし、
前半、彼はラインを重視するあまり前にいかなかったのかもしれません。

前半の守り方も、ラインを維持することに選手が汲々としてボールに全くプレッシャーが
かけられなかったこととも符合します。
緑戦は、戦術に迷いが出たので原点に戻る。そういう試合だったのではないでしょうか?
負けが混むと原点回帰というのは、よくやる手法です。

今考えると、前半は、自陣に危険なスペースを作らないように陣形を維持することを
優先させ、ラインにギャップ凸凹を作らないようにした。
そのため、結果的にボールへのプレシャーが弱く、受けに回ったので消極的になってしまった。

後半、札幌は負けているので攻める必要がある、それで、前半より
ボールへのプレッシャーを強め、結果的に積極的になった。
その一方で、ラインはガタガタになったが、自陣に多少スペースが出来ても(リスクをかけても)、
負けているのだから攻めなければいけなかったし、相手は自陣に退いてしっかり守って
少数でのカウンターしか狙ってこないので、ガタガタでも問題なかった。

結果論でしかありませんが、それが後半良かった原因ではないかと。
ですから、戦術が試合中に改善されたというよりは、多少無視してよくなったということでしょうね。


>②マーカスのボランチについて
クライトンをボランチにすると、三浦式ゾーンディフェンスが
中盤で機能しなくなるというデメリットはあると思う。
彼はボランチに入っても、ゾーンディフェンスからある程度自由を許されている。

そういう意味では、マーカスの方がしっかりゾーンで守れている。
京都戦でラインをガタガタにされたので、
ボランチもその反省を生かしての緑戦のスタメン起用だったと思う。

そして、落ち着いて考えれば、彼、開始1分でフッキを止めようとして
イエロー1枚もらっていたので、激しくいけなかったんですよね・・・(・・;)
あれで激しく行って、もう一枚イエローもらって退場していたら、完全に試合終了です。
というわけで、私は、今はあまりマーカスを責める気はなくなりました。


>③クライトンのFW起用について
これは、Ryosukeさんが、よくまとめているのでそっちに任せます(笑)。
座談会的提言 監督の采配が悪いの!?④監督は、このままでいいのか?

三浦監督の試合後のコメントで、

>見に来た人の中には、後半頑張ったという印象を持った人もいるかもしれません。
>ただ私は今まで何百、何千試合と見てきたなかで思うのは、
>もし今日の試合で我々が前半3-0で勝っていたならば、
>後半は東京Vのペースで進んだだろうということです

もし、後半の内容でサッカーをするなら、確かに札幌の監督が三浦監督である必要はないですね。
個の力を組織でカバーするような特殊な戦術を用いない普通の監督で良いと思いますから。

今まで札幌の戦術について色々と書いてきましたが、三浦監督の戦術は、
組織として非常に合理的な戦術だと思うので、
地力のない弱いチームが採用するには、良い戦術だと思います。
だから、今季はこの戦術を貫徹すべきというのが私の今までの意見でした。

ただ、今回の件で心配なことは、原点回帰を狙っての前半の展開ならば、
それでいて負けてしまったがために、監督や戦術に対する不満は選手に
芽生えてきている可能性があります。しかも、後半はライン維持を無視して
ボールに積極的に行って、結果的に、それで試合が上手くまわった。
選手と監督の信頼関係が崩れることが、最も危惧する事態であると思うので、
そういう事態が起こっていないことを祈ります。

現状、私が感じる大きな問題点は、監督よりもむしろ
連敗によって選手が消極的になってはいないか?ということです。

ゾーンディフェンスだからといっても、決してボールにあたりに
行かないということではありません。
しかも、ゾーンの大前提は、ボールホルダー(持ってる人)を自由にさせない
ということのはずです。

11節を見ても、特に前半は選手が失敗を恐れて後ろ向きでした。
今後、三浦監督は難しい舵取りを迫られると思いますが、
選手のメンタル面の改善も重要な要素なきがしてきました。
次節、監督に求めるとすれば、選手の積極性を引き出すような采配の配慮が、
必要になってくるのではないでしょうか?
(※失敗をある程度、許すような戦術に予めするとか・・・難しいか・・・(・・;))

posted by whiteowl |20:31 | Consadole Sapporo | コメント(2) | トラックバック(1)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.consadole.net/whiteowl/tb_ping/76
この記事に対するトラックバック一覧
バーバリー 【バーバリー】

一夜明けて、少し冷静に振り返る -第11節- - whiteowl's Point of View | コンサドーレ札幌オフィシャルブログ

続きを読む
この記事に対するコメント一覧
Re:一夜明けて、少し冷静に振り返る -第11節-

まず言えることは、今のコンサドーレ札幌に本当にJ1レベルと言える選手が何人いるかということですが、残念ながらほとんどがそのレベルには達してはいません。よって、監督はその選手たちをやりくりして戦うわけですから、チーム戦術的には常にリスクを背負いながら戦っているのだと思います。

ですから、マーカス選手について批判的な声がヴェルディ戦の後よく耳にしますが、彼の守備的な力を優先すれば彼の先発起用はいたし方ない、むしろ現状では必然だと思います。
私も鈴木・上里両選手にはもっと頑張ってほしいと思いますが、サブにも入れない状況ではJ1ではまだ使えないという監督の判断だと思います(上里選手の技術は問題ないと思いますが、チーム戦術にフィットしていないのがサブに入れない理由だと思っています)。

whiteowl さんのおっしゃる通り、マーカス選手は前半早々にいらないイエローカードをもらって消極的になったことは否めませんので、三浦監督が選手交代をしたのは当然でしょう。

またなぜ柴田ではなく平岡だったのかという点ですが、確かに「高さ」よりは「スピード」に主眼を置いたのかもしれませんが、前半のコンサドーレ札幌のDFは彼らのスピードを警戒するあまり、慎重すぎるきらいはありました(チョン・ヨンデ選手もそうかも?)。

ヴェルディの3点目なんて、ほとんどの選手が私たち観客と同じ目線でボールを追ってる感じでした(確かにボールも選手も動くすばらしい得点だったと思いますが・・・)。

で、それが後半になって変わったのは、ボールに対する寄せの積極さだったと思います。
3点もリードしていたら、ヴェルディだってリスクは冒しませんから、前半以上に少ない選手で攻めてきたことがコンサドーレにはラッキーな方向に傾いたという点もあったかもしれません。

とは言え、三浦監督が言うように、後半の方がヴェルディの決定的な場面は多かったと思います。そこらあたりを三浦監督は指摘していると思いますが、それを割り引いてもDFの上がりなど、得点への執念、気持ちが伝わるプレーが次節以降へつながると私は思っています(ただ、必要なのはその積極性に加え、戦術的な冷静さを合わせ持つことが必要という意味になりますが)。

クライトン選手のポジションですが、やはりボランチ(前目の)がベストでしょう。そして、ヴェルディ戦の後半、ダヴィに加え、宮澤が前線のターゲットになったことで、さらにクライトンや西谷、砂川が上がる余裕ができた点を考えると、宮澤の決定力は未知数ではありますが、彼を起用することで、彼が前線の起点になることで、コンサドーレの目指すサイドアタックが形づくれそうな気がします。個人的には中山選手よりも前線の起点になれそうな気がしますし、得点のセンスも感じられます。

それと藤田選手を右サイドバックでぜひ使ってほしいですね。守備の甘さはしばらく目をつぶっても、彼の縦への上がりに期待したいですね(鹿島の内田だって、守備は2流ですからね。私は彼がよく代表に選ばれていると思っています)。藤田のスピードと長い距離を走れる体力は、ボランチのクライトンの力をもっと活かせると思うので、ヴェルディ戦の後半の彼の使い方を今後もトライしてほしいと思っています。

いずれにしても、今のコンサドーレの選手は、監督からすれば「帯に短したすきに長し」の選手が多いので、ある程度のリスクに目をつぶって使い続ける必要があると思います。

そういう意味で、選手の気持ちより、三浦監督の気持ちが切れないかが一番の心配事です。

相変わらず長い文章で申し訳ありませんが、コメントとさせていただきます。

posted by akoakuts | 2008-05-08 00:00

akoakutsさんへのお返事

毎度、熱いコメントをありがとうございます!
夏あたり、また飲みに行きましょう!w

若手に、J1レベルに早く育ってもらわないと!w
西嶋、芳賀は、かなり成長していると思いますね。
微妙に若手というより中堅か?w

>必要なのはその積極性に加え、戦術的な冷静さを
>合わせ持つことが必要という意味になります
akoakutsさんが、但し書きにしたここ!私重要だと思います。
今の選手に足りないのは、臨機応変さです。
監督に言われたことしか出来ない。今の札幌から、組織を
とったら残るのは、クライトンとダビィじゃないですかね?w
だから、組織を磨くしかないと思うんですよ。でも、
組織に縛られるのではなくて、活かすようになれれば
いいと思うんですよね。
選手が積極的にならないと、もっとJ1で厳しくなりますからね。

>藤田選手を右サイドバックでぜひ使ってほしい
昨今、4バックの両SBは、ゾーンの時に相手FWに
付くことが多くなったので、大型化する傾向にあります。
藤田も175センチなので、小さくはないのですが、
緑の18歳160センチちょっとの河野に、DF時に
吹っ飛ばされてるの観ると不安になりますよ?w

確かに、将来的に藤田が右SBに収まってくれると
すごく可能性を感じますよね。

三浦監督のサッカーは好きじゃないですが、
今年は頑張って欲しいと思っています。

posted by whiteowl| 2008-05-08 01:04

コメントする