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2010年04月27日

意図のあるパス回し。

先日の水戸戦、気になったのは両SHまでボールが行っても、
そこから先に進めず、後ろに戻してしまうシーン。


以前、砂川がインタビューで、チームの意図としてポゼッションをして、
そのためにDFラインまで戻して攻撃を組み立てなおしているが、
スタジアムからは何で戻すんだという空気を感じると。


まあ、某会長のように“バックパス禁止”とか
訳わからんことを言うつもりはないですが、

日本代表にも感じていますが、

ポゼッションすることは、手段であって目的ではないと思うんです。


つまり、少なくとも最後にシュートまでいくという
意図があってパスを回しているように見えないのです。





それじゃ、意図のあるパス回しってどんな風?って話になるわけですが、
昨年のクラブW杯に出てたメキシコのアトランテのパス回しは上手かった。

(※来季の札幌は、アルアハリからアトランテに進化しないとっ。 -クラブW杯- 2009年12月14日)


例えば、左サイドにパスを出す。左サイドの選手は、相手選手を十分に引きつけてから、
ボランチを経由して素早く逆サイドに展開する。

相手を左サイドに集中させてから逆サイドに展開するので、逆サイドにスペースがある。
だから、逆サイドで縦に勝負できる。

これをアトランテは面白いように何度も繰り返してました。

相手も、わかってても止められなかった。


なぜなら、相手は、左サイドに寄らないとそこを突破されてしまうので、
左サイドに集中せざるを得ない。

そして左サイドに十分に引きつけらてしまったところで、
逆サイドに展開されるわけですから、止めようがない(笑)。


基本的に、サイドの選手が縦に突破できる力があって、
相手の守備に隙があれば、そのまま縦に行ける迫力を持っていて、
囲まれたとしても、ボールを簡単に失わないキープ力があることが前提ではありますが、
囲まれた選手に対するフォロー、フォローに入った選手が素早くサイドチェンジ、
そして、それに反応して今まで自陣に引いていた逆サイドの選手が
一気に走りこんでくるタイミングなど、チームとして有機的に連動していました。


メキシコのチームなので、年俸は多分そんなに札幌と変わらないはず(苦笑)。

まあ、メキシコはW杯常連国で“サッカーセンス”の部分で、決定的に日本とは違うのかもしれませんけれど(-"-;A ...


最近の日本代表の試合を観ていても思うのですが、ポゼッションすること、
パスを回すことが目的になってしまっているように見えます。

また、ただパスを回すのだけは、日本人は上手いですからね(笑)

パスを回して相手の隙を意図的につくって、
その出来た相手の隙に選手を走りこませて勝負させるという風には見えない。


日本代表でもそんな状況ですから、J2のチームにそんなことを求めるのは
お門違いかもしれませんけれど、代表チームに比べてクラブチームの方が、
練習だけはたくさんできるので、練習でより組織を成熟させていって欲しいと思います。



posted by whiteowl |12:08 | Column | コメント(3) | トラックバック(1)

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意図のあるパス回し。 - whiteowl's Point of View | コンサドーレ札幌オフィシャルブログ

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Re:意図のあるパス回し。

最終目的はゴールを決めることですよね。フットサルの道リーグの選手から教わったのは、
①まずシュートを考える
②ダメであればドリブルでの突破を考える
③それも難しい場合、パスを考える
というものでした。
コンサドーレの選手はこの順番が③→②→①になってるような気が・・・・

あと問題点として考えられるのが、
・トラップした時のボールの置く位置に意図が感じられない。(特に西嶋・藤田はひどい)

結果、相手に次のプレーが読まれるため、安易な横パス、バックパスが増えます。

・石崎監督のサイドを使えという意図を勘違いしている

水戸はDFの戻りが早く必ず、自陣に5人~6人いました。そうなると、スペースを作る動きが必要で、実際、近藤や宮澤はきちんとやっていたのですが、中盤の選手はサイドに張り付いたまま動かず、そのスペースに連動して侵入する事がありませんでした。サイドにいてボールをもらうのでは無く、サイドに開いて、中にスペースを作れ、または空いたスペースを使えという意味なんですが、2年もこれが出来てない><

水戸戦は、堀田が西嶋よりサイドで使える事がわかったし、岡本と岩沼の関係は良かったので、スペースの使い方を工夫すれば、岡本のドリブル→シュートはもっと活きると思います。

メッシは凄いですが、テクニックだけでなく、相手に次のプレーを読ませないところが秀逸なんだと思っています。藤田が、少しでも駆け引きするプレーが出来るようになれば、近藤(もしくはキリノ)は得点王になれます。中盤の選手が、失礼な言い方をすれば頭悪いプレーに終始しているので不憫であります。

posted by langu| 2010-04-27 12:58

Re:意図のあるパス回し。

 languさんが言いにくいことをほとんどおっしゃったので
 後乗っかりする身としてはとっても気が楽です(苦笑)。
 あと、付け加えるとすれば“シンプルの罠”に陥ってるんじゃないかって気がします。

 目的と手段がごっちゃになってる、もしくは逆になってるのはその通りだと思うんですけど、
 これはそう簡単に解決できないんじゃないかとも思うんですよ。

 話がおもいっきり脱線するんだけど、欧米人と違って日本人は“積み上げる”ことや取り入れることを重視してしまう傾向があると思うんです。言語の構造からして間にいろいろ入ることに不自然さを感じない。
 例えば、英語ならI love youでも日本語だと私はあなたが好き・・・かもとかじゃないとかで述語が最後に来る。長文になればなるほど修飾語がどんどん間に入ってきて「で、結局何が言いたいわけ?」と言いたいことがボケてくる。英語圏は主語と述語がワンセットだから話し手の意思がそれこそ“シンプル”にストレートに伝わる、というか・・・。

 帰納法というか、結論を先に持ってくる思考に慣れていないというか、ある意味発想を“逆転”させないといつまでたっても上のレベルには到達できないし、誰が監督をやったところで変化は起こらないと思い始めてます・・・。

posted by フラッ太| 2010-04-27 16:48

Re:意図のあるパス回し。のお返事。

>languさん

判断の早さと視野の広さの問題なんでしょうけどね。

プレッシャーがきついと、今まで出来たことも出来なくなりますからね・・・。

>スペースの使い方を工夫

2年前の天皇杯の時の柏との印象の違いは、正にここですね。
まだまだ、あの領域には程遠い(-"-;A ...

>メッシは凄い

ボールをもらった時に、選択肢が複数あればいいんでしょうけどね。
やはり、最初に指摘した判断の早さと視野ということになるのではないでしょうか。

>フラッ太さん

何となく仰りたいことはわかります。
ただ、文化で決定的に決まるのかというとそうでもないと思うんです。

じゃあ、“オシム”をどう説明するかってことです。

岡田監督をフォローする気はないですが、出来ないと思ったら絶対に出来ない。
出来ると思えば、もしかしたら出来るかもしれない。

そのもしかしたらに、賭けるしかないんじゃないでしょうか。

posted by whiteowl| 2010-04-28 19:03

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