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2009年11月14日

『HFCの経営問題は、環境問題と同じ。』 -その1-

近年、“観測史上最大”、“観測史上初”という異常気象が立続けに起こっても、
「環境問題などない!」という人たちがいることも事実です。

例えば、地球温暖化は科学的に確かな根拠がなく、勝手に騒いでいるだけだと。
実際にあったとしても、大騒ぎするほどの影響はない。
むしろ、CO2の排出抑制は、経済成長に悪影響を与えるだけだと。


コンサドーレ札幌の経営問題もコレに似たところがあります。

経営のド素人が、よくわかりもせずにHFCの経営問題をアレコレいうのはおかしいし、
実際に周囲の人間が、どうにかできるわけではない。
むしろ、無闇に不安を掻き立てる方が、チームをネガティブな雰囲気にして害があると。


しかし、年々、様々な異常気象が伝えられ、実際に体感するにつれて、
一般人の間でも環境問題がないという意見は少なくなってきました。

HFCの場合もそうです(笑)。

様々な経営のお粗末が伝えられるにつれて、
HFCに経営を任せておいて大丈夫か?という声が次第に大きくなり、
支持されるようになってきました。


残念ながら、今のHFCの現状は、経営のド素人に
文句を言われても仕方のないような経営しか出来ていないともいえます。





では、そういう意識を一般人が持つことが無意味であり、むしろ有害なのか?


私は、無意味とも有害とも思いません。

環境問題や経営問題をなかったことにしたり、
仕方がないと諦めても問題が根本的に解決するわけではないからです。


しかも、環境問題は、人類生存の危機です。

HFCの経営問題も、コンサドーレ札幌存続の危機です。

レベルとしては全く一緒にはなりませんが(笑)、まず問題があることを認識して、
根本的に解決しないと早晩自らの身を滅ぼすことになりかねない
重要な問題という意味では同じだからです。

無くなってから、あーだこーだ言っても遅いわけです。


環境問題に取り組む方からすれば、一般人の危機意識の低さであったり
現状の意識の浸透度に不満があるのは重々わかりますが、
環境問題への関心の高まりから、一般大衆の意識の変化が起こり“エコ”ブームを生み出した。
一人一人の意識の変化は小さいかもしれませんが、全体としてみれば大きな変化になる。

つまり、まずどこに問題があるかを周囲が認識することが大事だと思うのです。

そして、それが、もし建前でも、本音であっても、
こういう意識の変化が、その後、お互いの“共通理解”になっていけば、
その共通理解がお互いの意識の上での前提となるので、
実際に少しずつ世の中に影響を与える力になる。

つまり、少なくとも地球環境が危機だという認識が一般レベルでなければ、
“エコ”はブームになりえないのと同じです。


実際のコンサドーレ札幌の危機については、ニトリ様撤退による2億の減収、
それ以外にも、来年のJ2のホーム試合数が8試合減る可能性があること、
不況による他スポンサーの経営状態の悪化、今季の赤字額、
道と札幌市への5億の借入返済など、挙げれば限がありません。


さて、私だけがこの問題に気付いていたなどという気はありません。
岡田監督が“身の丈”と発言した頃に始まり、前々回の2002年のJ2降格辺りから、
サポの間で本格的に意識されるようになってきた問題です。

しかし、その後出された5段階計画が当初5年計画であったものが、
5年でなくなったのは、もっと長期的に選手を育成していくためではなく、
もっと早く昇格を目指すべきという圧力があったからでしょう。


このように、HFCは長い間、
“J1昇格を目指す”ことと、“身の丈経営”の狭間で揺れてきました。
次回は、コレについて書こうかと思っています。


posted by whiteowl |17:05 | HFCの経営を考える | コメント(2) | トラックバック(1)

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Re:『HFCの経営問題は、環境問題と同じ。』 -その1-

ども。
HFCの難しいことはよくわからないのですが、
わたくしアナログ人間なものですから、今年はまだないけど、
昨年までしょっちゅう 「わからなければ電話!」方針でHFCに電話しました。
いろーんなこと感じました。自分のブログでも何度か書きましたが、クレーマーととられた感もなきにしもあらず。

今は、HFCを批判してもいいですかね?
それとも 「いかん!ダメだ!」ってはっきり書くなり言ってもいいですかね?
迷ってます。

posted by aru| 2009-11-14 17:16

Re:『HFCの経営問題は、環境問題と同じ。』 -その1-のお返事。(aruさんへ)

>今は、HFCを批判してもいい

時期の問題ではないと思います。

悪いと思ったのなら、なぜ悪いと思ったかを少なくとも説明しなければ、
ただ文句が言いたい“クレーマー”になってしまうからです。

aruさんに言いたいのは、私が答えを持っているわけではないということ。
考えるのはあなた自身だということです。

そして、そういう人間が増えることが重要だと思います。

posted by whiteowl| 2009-11-14 17:54

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