2009年07月20日
守破離。 【J2:第28節 vs 草津】
函館で行われた第28節の草津戦。 試合は、前半12分に都倉に、ゴール前のFKを壁の下を通され失点。 その2分後、右サイドのFKから逆サイドの田中にヘッドで折り返され、 松下に豪快なシュートを決められる。 【J2:第28節 札幌 vs 草津】試合終了後の各選手コメント(09.07.18) ●熊林親吾選手(草津) 「(アシストの場面は)セットプレーでは相手がゾーンで守るのがわかっていた。ゾーンは内側に寄るので逆サイドの選手がフリーになることもわかっていた。うちは高さがないので、どのチームもハイボールで勝負を挑んでくる。そこでよく踏ん張れたと思う」 ●松下裕樹選手(草津) 「得点シーンは、田中がフリーになっていたのが見えたのでこっちに落とすように声をかけた。試合全体としては中盤を越えるボールが多かったが、しっかり対応することができたと思う」 前半20分、右CKにダニルソンが上手くDFの背後から前に飛び出してヘッド。 後半は、中山を投入し、中山をターゲットにひたすらパワープレー。 最終的に、前半の1-2をひっくり返すことができず2連敗。
この試合も、シュート数では、札幌:草津=14:7。CK数では、15:1。 試合は、圧倒的に支配している。 また、前半24分のチャンスは、上里のサイドチェンジに 右サイドの征也が、マイナスにグラウンダーのクロスを入れて西がシュートをうったし、 同じく前半、左サイドを深くえぐって上里がマイナス気味に出したクロスに ゴール前に飛び込んで反応したのも西。 どちらも、枠に飛ばなかったが、クライトンでは見られないプレー。 両サイドの積極的な上がりから、サイドチェンジを織り交ぜながら マイナスのクロスをあげて中央に飛び込むというのは、 クライトンがチームを去った今、よりノブリンが今まで目指していた 得点パターンが形になりそうな予感。 両サイドが積極的に切り込んで、マイナスのクロスを上げれば、 最後のシュートをうつ選手が、ゴールとボールとGKを同一視野に入れられるので、 横からや後ろからのクロスよりもゴールしやすいと言われている。 この試合のサイドの頑張りは、敵将も認めるところ。 【J2:第28節 札幌 vs 草津】佐野達監督(草津)記者会見コメント(09.07.18) ●佐野達監督(草津): Q:攻撃が中央に偏りがちだった印象だが。 「相手の藤田選手や、あるいは上里選手といった選手の攻め上がりがあって、 サイドバックがなかなか攻撃に参加できなかったと思います。 もっともっとサイドからの崩しもしたかった。 相手のプレッシャーが非常に厳しくて、サイドチェンジも非常に少なかったと思います。 サイドと中の使い分けをしたかったですね」 ゴールできないなら、チャンスの質を上げるしかない。 そして、その質の変化はこの試合の前半は特に見られた。 しかし、如何せんゴールが決まらない。 【J2:第28節 札幌 vs 草津】石崎信弘監督(札幌)記者会見コメント(09.07.18) ●石崎信弘監督(札幌): 「クライトンが抜けたところで、ボールがおさまるところということで西をフォワードという形で置いて。 攻撃のところはですね、随分いい形があったし決定的な形が作れていたんじゃないかなと思います。 ただ、これはいつも言っている話なんですけど、決めるところを決めきれないというのと、 チャンスを作っていかなければならないところでやっぱりミスが出てしまう。 そういうところを改善するのはなかなか難しいのですけど、 それをやり続けていかなければならないんじゃないかと思います。」 J2のDFをこじ開けられなければ、J1のDFをこじ開けることなど不可能だろう。 J1に昇格するだけではなく、残留することを目的とするならば、 J1のチームから点数をとって勝って、勝点3を取らなければならない。 しかし、J1で通用する得点力を養成することが課題だが、 現状ではJ2でも通用していない。
得点力不足には、まず、昨日も書いた精神的な部分。 そして、草津の熊林のように、相手の隙を突く冷静な判断力。 また、武道では、“守破離”という言葉がある。 札幌は師の教えを「守る」段階から、 師の教えを自分なりにアレンジして工夫する 「破る」段階に移行する過程で躓いている感じだ。 まだ、師の教えを完全に「守る」ことが難しくとも、 そろそろ、良い意味で師の教えを「破る」段階に踏み込む勇気が必要なのではないかと。
posted by whiteowl |19:19 | 2009 J-league Games | コメント(4) | トラックバック(1)
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Re:守破離。 【J2:第28節 vs 草津】
考えがまだまとまっていなくて…コメントレベルではないのですが…
草津戦は、分析を試みるには面白い試合だったと思っています。
1年間の昇格レースという視点で観ると、ホームで負けだから…(-_-;)ですが。
クライトン無しでのサッカーを追究しなければならなくなったコンサ。その1試合目。
私にとっては、スタメンの配置だけからでも、思わず妄想を膨らませたくなるようなものでした!
専門職が二人(石井&宮澤)同ピッチに立っていながらの、FW西。
イシさんは"ボールが収まる"とその理由を述べていましたが、それだけなのか…。
実に面白く…興味がかき立てられました!!
まだ分析中(妄想中)なので、ここまでにします。
サッカーの質に(攻撃には特に)変化を感じましたし…なんか面白い考えがまとまったら、またコメントさせていただきます!(妄想どまりだったら遠慮しますので(-_-;))
DQ9も"練金釜"があるのですね…(含笑)
内容が子ども向けぽいというのは、ハードがDSだけにわかる気がします…。
伝統的DQファンには物足りないですかね?
posted by はげお| 2009-07-21 00:19
Re:守破離。 【J2:第28節 vs 草津】(はげおさんへ)
>草津戦は、分析を試みるには面白い試合
そうですね。動きそのものは悪くなかったと思います。
失点もセットプレーからですしね。
>FW西
そうですね。特に、FWに西が入ったことと、
クロスに対してゴール前中央で飛び込むという点で、
クライトンにも宮澤にもないプレーなので、
そこは関係あるんじゃないかとは個人的に思います。
妄想を楽しみにしております!
(-ω-;)ウーン
DQは、以前の作品に比べると、なんか世界を救おうという切迫感がないんですよね。
個人的な感想ですが、話がなんか軽いし、リアリティがない。
posted by whiteowl| 2009-07-21 15:48
Re:守破離。 【J2:第28節 vs 草津】
守破離と聞いてつい序破急という言葉を思い出しました(ググったら、序破急 エヴァと出てびっくりしましたけど)。本来の意味とは違って、緩急をつけるとか一本調子にならないというイメージなんですが。
クライトンのキープ力が100あるとして、宮澤と西で半分ずつ(実際には宮澤がやや多め?)受け持つと考えればアリかなあと思います。単純に起点が増えるし、西はヘディングでも一応競れるので・・・。
それでも相変わらず一本調子なのはマジメすぎるのか臆病なのか・・・。
もう技術的なことよりも破れかぶれ、開き直って臨んだ方が良さそうな気もします。
ちなみにDQは6からやってません(汗)。
posted by フラッ太| 2009-07-21 18:49
Re:守破離。 【J2:第28節 vs 草津】(フラッ太さんへ)
観てて、攻めが単調なんですよね。
特に後半は、焦ってボールをとにかく早く前に蹴ろうとする。
もっとゆっくり回してもいいところもありそうなんですが、
それこそ序破急じゃないですけど、攻めに緩急がない。
常に同じテンポでボールを回してる感じ。
西は、キープ力ありますからね。
ゴール前に飛び込む勇気とセンスもあるので、後は結果さえついてくれば・・・(・_・;
試合で技術的なものを発揮できるかは、
素早く冷静な判断力とメンタルだと思うんですけどね。
本来は、ベテランの中で若手がそういったことを学びながら、
伸び伸びプレー出来ればいいんでしょうが、そういうサイクルがない。
選手の年齢構成の偏りが、悪い方向で出てますよね(・_・;
posted by whiteowl| 2009-07-21 21:45