2011年12月05日
浦和レッズはどっちへ行くのか?
今シーズン、柏レイソルがJ1復帰1年目で優勝という快挙を成し遂げました。一方で、かつてACL優勝を果たした浦和レッズが、あわや降格の15位へと低迷しました。 3日のスカパー・アフターゲームショー第3部、11シーズン総括の中での浦和レッズを巡る議論のまとめ。 ACL優勝後に、外部から勝つだけじゃなくサッカーのクオリティーを上げるべきという批判の声を受けて、サッカースタイルの変更を模索。 →オジェック、エンゲルスの後に、フィンケを監督に起用。 「育成を重視し、かつパスサッカーを指向してサッカーの質を上げていくことと同時に、勝つことも要求されたが、結局、両方を満足させることができなかった」というのが現実だった。 広島やセレッソのように一度J2に落ちて、チームを攻撃的に作り直すという手法が、大きすぎるクラブであるために許されなかったことが失敗の一つの要因。(スポンサーやサポーターの圧力が強すぎる) ↓ フロントの姿勢の問題。目指すスタイルを明確にせずに中途半端な方針変更しかできず、誰も責任を取らない体制。 根本は、はっきりしないフロントの能力不足。 以上が議論の流れでしたが、レッズOBの福田は、そもそも変える必要がなかったという考えであるのに対し、水沼をはじめとする多数は、ビッグクラブとなれるチカラを持つクラブだからこそ、サッカーのクオリティーを上げていくことを期待するという意見でした。 ここからは私見です。こういう議論が出てくるにせよ、この間の浦和のユース育成は成果を上げており、山田直や原口をはじめとするユース出身者がスタメンをはるまでに育ってきているのは事実です。この流れの上で、資金力を生かした補強を行っていけば、中味と強さを兼ね備えたクラブになっていく可能性は大いにあるでしょう。そのためには、フロントの体制整備と能力のある監督の招聘が必要ということになると思います。(社長を変える必要もありそうです) 海外を見ると、強固な下部組織と圧倒的なポゼッションサッカーで君臨するバルセロナ。(バルセロナを目指すことがいいとは限らないという意見は当然あるでしょうが)バルセロナに近づく可能性があるのは現在のJリーグでは浦和レッズしかないからこそ、模索段階から次のステップに進んでいくことを期待しますし、もう少しで見えてくるような気がします。
posted by suga-go |23:23 | J1リーグ | コメント(0) | トラックバック(0)