コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2010年04月20日

浦和と札幌の共通点 コンサの目指す方向?

日曜日は埼スタに浦和の試合を見に行ったわけですが、この試合のフィンケの4-2-3-1の戦術は、石崎監督が今やりたいサッカーだったんじゃないかな・・・   思ってしまいました。

柏戦では、近藤をワントップに置いて、OHに3人。近藤は、エジミウソンのようにポストプレーでタメを作る。宮沢が柏木のポジションで、左右のOHとポジションチェンジしながら、トップへも飛び出していくイメージ。
ボランチの上里は細貝の1点目のように、ミドルシュートを狙っていく。イメージが重なってきます。

浦和と札幌はいろいろ共通点が見えてきます。監督就任の昨シーズン、チームのカラーを変えようとして模索したところで、浦和はJ1の6位。札幌はJ2の6位。浦和は育成を重視してユースから大量昇格、高校生の原口をスタメンで起用。浦和も古田をデビューさせました。伝統的な守備的サッカーからパスサッカーへの転換。札幌も三浦サッカーから石崎さんのアクションサッカーへの転換。ここ2年、同じように動いているように見えます。

そしてフィンケは川崎戦の完勝で結果を出して首位浮上。浦和のターニングポイントになる試合だったかもしれません。共通点があるけれども、違うのは札幌は結果がまだ出ていないこと。選手の個のチカラに差がありすぎると言ってしまえば簡単ですが、今の段階で結論を出すのはまだ早いでしょう。


2つのクラブの歴史を見てみると、伝統的に守備サッカーで、3-5-2のシステムが長かったクラブでした。浦和はJ開幕当初は最下位続きのクラブ。札幌はJFLからの昇格クラブ。アクションのパスサッカーを展開するチームを作ることは不可能でした。結局、守備を固めて、得点はFWのブラジル人まかせのサッカーになる。このサッカーで勝利を得ていく作戦が一番効率がいいサッカーでした。そういうわけで、浦和は札幌からエメルソンを獲得したり、山瀬を獲得したりしても、すぐ戦術にフィットさせられたのだと思われます。


もう一度札幌のクラブの歴史をふりかえると、バルデス、エメルソン、ウイルと点のとれるFWを獲得できたおかげで、そこそこの戦績はおさめられたけれども、日本人FWが育たない(今でもそう)。外人FWの出来にチームの成績が左右されて、継続性がもてず、さらに赤字が累積した。というわけで04年の柳下監督のアクションサッカーと育成型クラブへの転換を目指した。しかしながら3年で挫折して三浦監督に交代し、守備サッカーへ戻ってJ1復帰。今回、石崎監督でアクションサッカーに再チャレンジという軌跡をたどっています。

挫折して再チャレンジしている札幌と、守備的サッカー&ワシントンの得点力でACL優勝で頂点にたった浦和では、クラブの戦績と営業力は天と地の差ですが、現段階で、なぜか同じ方向性で動いているのは不思議です。

石崎監督が4-2-3-1で成功するのか、やっぱり札幌の甘ちゃんの選手たちでは無理なのか、少しだけ期待して見守りたいと思います。




posted by suga-go |23:07 | コンサドーレ | コメント(0) | トラックバック(0)