コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2010年04月17日

HFC前期決算分析(つづき)

前回のエントリーで1勝あたりのコストが大きすぎると書きましたが、J2優勝した仙台と比べてみます。

はじめに収入の部
札幌・・・1,548百万円(入場料355、広告560他)
仙台・・・1,573百万円(入場料695、広告420他)
ダヴィの移籍金があったことから、仙台と同等の収入を稼いでいます。
ただし、入場料収入は大きく差をつけられてしまいました。広告はニトリさんのおかげで札幌の勝ち。

次に費用の部
前期決算の売上原価+販売管理費の合計
札幌・・・1,683百万円  → 札幌が仙台の経費を上回っている
仙台・・・1,594百万円

09シーズン勝利数から1勝あたりのコストを計算すると
札幌 21勝  1勝あたり80百万円
仙台 32勝  1勝あたり50百万円  札幌が1勝するのに仙台の1.6倍に経費がかかっている。
これはフロントだけの責任ではなく、結果を出せない監督・選手がふがいないわけですが・・・

札幌のサポーターたちの中には、「コンサは金がないから・・・」という方もいますが、けっして金がないクラブではありません。J1定着するには、20億円の予算が必要というのがおおよそのラインですが、15億円あれば、J1とJ2いったりきたりレベルでは十分な予算規模です。


もうひとつバランスシートの問題

固定資産勘定に長期前払費用104百万円の計上あり。
通常、サッカークラブのバランスシートでは、選手の移籍獲得時の費用は長期前払金に計上しますが、これは実態としては資産性がありません。前々期と比較すると、約60百万円増加してますが、キリノの獲得にそれだけかかったんでしょうか。
一方、純資産は21百万円なので、バランスから長期前払費用を控除を差し引くと、実態債務超過となります。08年に増資を受けた資金も食いつぶしてしまいました。2期連続営業赤字かつ実態債務超過となると、企業の見方とすれば「破綻懸念先」に相当するものです。もういちど、正常な企業を目指してHFCにはがんばってもらいたいと思います。



posted by suga-go |11:38 | コンサドーレ | コメント(0) | トラックバック(0)