2007年08月02日
いまさらですが、アジアカップのこと。
どうにも、ガッカリ感の大きかった今回のアジアカップ。 どういうふうに総括すべきなのか、スッキリしない結果でした。 前回よりも、内容がいいサッカーをしていたというのは、その通りだと思います。とりあえず、オシムジャパンの1年の途中経過の姿は見せられたと思います。 物足りない原因は・・・ 今週、kazuaさんのブログにある、サッカーはスポーツか戦いか? へのレスです。 今回の代表は「戦う」ことはテーマではなかったんだと。見るほうは、やっぱり国際大会では「戦う」ことを求めます。しかしながら、今回の代表は「エレガントなサッカーをやって勝つこと。」がテーマでした。 「戦う」といっても、抽象的でレベル感がけっこうズレてしまうかもしれませんが・・・文字通り、戦争・・生きるか死ぬか・・というレベルの精神状態で戦えるかというと、そんなことは本当に一生で何回もあるような話ではないとは思います。そういう意味では、実際に戦争が生きている場所で戦争が続いているイラクが優勝したのは象徴的です。本当に「戦い」というものを実感としてもっているプレーヤーはイラクだけかもしれません。平和ボケの日本でそこまでの「戦い」を感じられる選手はいるわけがありませんね。 そのためには、何度も国際経験を積むことがまず必要で、今の代表はやっぱり次回ワールドカップまでの段階と思うしかありません。今回、鈴木ケイタや中村ケンゴ、阿部ユウキが全試合に出場したのはとても意味のあることだったと思います。 kazuaさんの「スポーツという前提」-「戦い」-「エンターテイメント」という命題からすると、自分の感覚では、「スポーツという前提」の次の順番は「エンターテイメント」が来て、「戦い(本来の意味で)」まで高まったものが、最も感動できるものになるのかなという感じです。 いつも以上にかたくてすみません。kazuaさんのブログがひっかかったもので・・ ものたりないながらも、サッカー協会がそういう方針で臨んだのであれば、今回のアジアカップの結果も十分OKで、「内容はジーコのときよりいいでしょ」という総括もありかなと思います。あくまでも、世界の強い国と対等なゲームができるための戦術を進化させていく過程ですから、アジアのひいたチームに勝つことだけ考えればいいというもんじゃない。俊輔があえて個人技に走らなかったということは、また意味があったんだと思います。ただ、FWの決定力不足とサイドバックの人材不足はあいかわらずで、加地レベルの選手がいつまでもスタメンというのは困りもんです。
posted by suga-go |00:19 | コメント(2) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
面白いなぁ
すがさんの この類の話しはいつも面白いと思いますね。
観点が似ていて それでいて違う所があって それでも言ってる事は凄く分かる。
今回の代表で「エレガント」と言うキーワードが出るのも分かります
「そうしよう」としてる意志も感じられました。
でまた オシム指揮の進化系として そういった過程である事も理解は出来ます
ですが 「代表」の「国際大会」では 「違う」んじゃないかなぁ と思うんですよ。
そこは真剣勝負の場で 「戦い」 はまずあって然るべきじゃないか と。
それと風潮的に気になってるのが 「W杯を基準とした作り方」なんですよ。
「本番はW杯で 後は過程」みたいな風潮があるじゃないですか
それがどうにも納得行かないんですよ。W杯も一つの大会で アジア杯も大会
そういう根本的な所に生ぬるさがあって それが選手にも出ているような気がしてるんですよ
4年スパンってのは 監督だけの考え方なんですよね
日本としては もっと長期的な考え方と 目の前の試合の両方 持つべきかな と。
何より一番気になってるのが 「オシムはどんなサッカーにしたいのか?」って事で
方向性とか最終形とかが見えてこないんですよ。まぁジーコもそうでしたが。
「日本独自のスタイル」と言われても それが何か分からない。見てても 見えてこない。
そういったストレスが大きいんですよ。
オランダのようなエレガントさか メキシコのような小粒のサッカーか
なにかしらの方向性が見えれば その過程である事も安心出来るんですが
「集団で何とかする」みたいなものしか見えてこなくて そこら辺がどうかと思ってますね。
トルシェの「組織」 ジーコの「個人」 と来て オシムは 「個と集の融合」みたいなものを
もたらそうと考えてると思うんですが 「個」の意志が弱まっている分
チーム作りが遅れているのかな と思うんですよ
だから オシムに求めてるのは 「もっと分かりやすく」で
選手に求めてるのは 「戦い」なんですよ。
どこかでシンプルに考えないと なかなか進まない状態のままで
何より恐いのが 「迷走して終わる」ことなんですよ。
そうならないためにも エレガントの前に 戦いと言うか「fight」がないと。
それが今の代表に対する思いなんですよ。
長々と書きました。続きは室蘭で ニヤリ。
posted by kazua510 | 2007-08-03 09:03
Re:いまさらですが、アジアカップのこと。
kazuaさん、
本文よりも長いコメントありがとうございます。
やっぱり、代表は「戦い」をみせてくれなくてはダメ
と思いますね、やっぱり。
posted by すが| 2007-08-05 09:49