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2012年02月12日

エルゴラッソ EGアカデミー公開講座

EGフットボール学公開講座
2012.2.11 in デジタルハリウッド大学(秋葉原)

SESSION1「Jリーグの経営研究」

講師 真壁潔(湘南ベルマーレ社長)
   村林裕(前FC東京社長)
   河津亨(鹿島「IN.FIGHT」代表)
   清義明(NPO法人ハマトラ代表理事)

フットボール学MBAを取得している矢島展弘さんが、Jクラブの経営問題について講座を進行しましたが、講師の方たちと問題意識が微妙に違っていたようで最初は手探り状態のような感じ。それでも、進行するに従って、いろんな話を引き出して面白い講座になりました。

クラブライセンス制度の導入がクラブ経営に与える影響というところで、「育成」の問題についての話が盛り上がりました。

「育成」にはコストがかかって、経営面で見ると投資に見合う回収は難しいという観点から話はスタート。
確かに投資回収を考えると、回収できないというのが結論ですが、「育成」は回収するだけでのものではありません。村林氏は、オフトの言葉から「育成をやることで、クラブスタッフが長いスパンでモノを考えるようになる」という利点を話されました。

真壁氏はこれまでの「育成」に力を入れてきた苦労の話をしながら、今のトップチームにいる遠藤、菊池、鎌田などの選手を引き合いに出して「育成はクラブの生命線」と確信を持って主張していました。

フジタ撤退のときに、フジタ側幹部から言われたのは、ジュニア部門は止めた方がよいという忠告だったとのこと。それでも。継続するために考えたのは育成部門をクラブから切り離してNPO法人にすることでした。引継いだ時点では200人ほどのジュニア部門が今1600人まで拡大させることができた。指導スタッフも増員して強化したということです。
(サッカーエリート養成が目的じゃなくて)ジュニア部門独立採算制にして存続を図ることが狙いで、それがうまくいったおかげで、当時小学生で今トップにいる鎌田選手につながっているという話でした。

司会の矢島氏が育成指導者を仕事とするなら、Jクラブより高校・大学に入って将来的な雇用が確保されたほうがいいのではないかと話をふると、村林氏が「育成こそプロフェッショナルになるべき」という力強い回答がありました。
J選手のセカンドキャリアの問題としても興味のあるテーマだと思いました。

札幌が札大と連携したり、大宮が東洋大と連携してコーチを派遣したりという最近の流れは、セカンドキャリアの問題と育成のプロとして仕事の場所ということと関連してくる話だと思います。

Jリーグが始まって、たかだか20年。日本サッカーはこれからまだまだ産業としてもシステムとしても考えていくべきことがいろいろあるということのようでした。






posted by suga-go |23:50 | コメント(0) | トラックバック(1)

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