2010年05月27日
ヴェルディへの4億円投入は経済合理性があるのか
1か月前に書いたエントリーの続きです。 いよいよ、東京ヴェルディ最後の日が近づきつつあるようです。 もうすでに、経営者が当事者能力を失っており、だれのためのFCなのか存在意義を喪失しています。 今シーズン、まやかしの団体にヴェルディの運営を許可してしまったJリーグの責任があります。破綻したときには株式の譲渡を受けるという約束があったということは、Jリーグ側も、今の事態をシーズン前に想定していたということなんですね。1月時点で脱会させる決断ができなかったので、このオプションを付けたということなのでしょう。 Jリーグが直接、経営権を持つということはどういうことになるのでしょうか。当然、一時的な状態なはずで、経営を引き受ける会社を探して投入した資金を回収することを考えているのでしょうが、はたしてうまくいくでしょうか。見つからずに今シーズン終了後脱退という結果になると4億円が全く回収できなくなります。 回収できなくなる危険性があるのに、今、4億円を投入するというのは「経済合理性がある」とは言えないものと思われます。6月経営破綻により脱会となると、試合日程にも穴があき、混乱が生じますので、混乱回避のための資金投入が必要ということになりますが、混乱で生じる損害が4億円も発生するのでしょうか。損害見込み以上の資金投入は経済合理性がありません。 そもそも4億円と算定された今後の運営資金は大きすぎないでしょうか。予算の小さいクラブからみると、4億円はとんでもなく大きい金額です。08シーズンのFC岐阜は年間予算が4億円だったわけですから、まるまる1年分の資金投入となると、弱小クラブをバカにしたような話になります。 また、ヴェルディの件は大分とは違って、ホームタウンの支持がなく、極めて少ないサポーターのためにクラブを残す必要があるかどうか疑問です。 最終節までクラブを継続させるというのであれば、味スタ・国立の経費がかかりすぎるスタジアムの使用は中止して、J基準を満たしてなくとも、稲城陸上競技場等の開催等を実施して経費を抑える努力を必要でしょう。その間にゼルビアとの合併を協議するのがよいのではないでしょうか。来シーズンの展望のないクラブでプレーする選手たちのモティベーションはどうなるのでしょう。問題が解決されないままの資金投入は許されないものと考えます。
posted by suga-go |00:24 | コメント(2) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:ヴェルディへの4億円投入は経済合理性があるのか
実質ホームタウンが存在していない。というより今まで関ってきた人がそれを作り上げてこなかった責任があるんでしょうね。ただその極めて少ないサポのみんなの気持ちをかんがえるとどうしても「無くしてしまえ」と割り切れない。自分たちのチーム無くなるのですから。
posted by さくたろう| 2010-05-29 08:09
Re:ヴェルディへの4億円投入は経済合理性があるのか
さくたろうさん、どうも。ヴェルディサポを見る目的で日曜に国立まで行ってきました。後で書きます。
posted by すが| 2010-06-01 23:57