2008年01月10日

了承へ

HFCへの出資金の8割減資&5億円の貸付金の返済猶予に
道も札幌市も応じる方向になったようだ。

累積赤字の圧縮に向けて、ありがたいと思うと同時に、
重い十字架を背負ってしまったという感がある。

ワタシがHFCの減資の必要性を意識し始めたのは、
サッカー批評21号(04年1月刊)の永井謙一郎氏のレポ
「コンサドーレ札幌、つぎはぎの8シーズン」を読んでから
<このレポは04年以降の苦境にあって何度読み返したか分からん。
「じゃがほっけ」という名言も生んだし

このレポは、札幌の資本金25億5600万円がHFCの資産構築ではなく
トップチームの人件費に使われてきた過去を説いたうえで、資本金が膨らんだ
ことで、監査法人への支払いや04年度の外形標準課税導入に伴い、

赤字に終わろうが、黙っていても年に1千万円はふっとぶ

と指摘している。

そして時は過ぎて、06年3月に福岡の一般紙・スポーツ紙が一斉に

「福岡ブルックス、資本金33億7千万円を9千万円に減資の方針」
(同時に社名もアビスパ福岡に改称へ)

と報じた。

減資率は実に99.73%、約30億円の累積赤字を一気に解消。
「J1昇格の機運に乗らなければできない荒業だなあ」と思いつつも
「いいなあ・・・いつか札幌も」とうらやんだことを覚えている。

ただ、福岡はこの減資が「新生アビスパ」の出発点になったとは言い難い。
06年は松田監督解任のギャンブルが外れてJ2に逆戻り。
07年は・・・まあ、説明は不要だろう。
5億円の出資金が1350万円に目減りするという無茶な方策に応じた
福岡市とその市民の期待を裏切り、また苦難の歴史を歩もうとしている。

HFCは今回、札幌のJ1昇格に伴って06年の福岡と同じような機運を
つかんだ。減資がもたらす効果もこちらをはじめ、いろいろ語られている。

一方で、ワタシが大雑把ながら心に留めておきたいのは、今回の減資は

道や札幌市の公金を一企業の損失の穴埋めに回す行為

に他ならないということ。そして

いろんな出資元に迷惑をかけるし、二度と使えない禁じ手

であるということだ。

減資→再建に失敗した例には、かつての神戸がある。
累積赤字25億円を抱えて98年シーズン後に減資その他の再建策を実施。
しかし結局、膨らんだ累積赤字42億円を抱えて03年末に民事再生法を申請。
神戸市からの貸付金約12億円を返せぬままに終わった。

HFCも今回の減資を機に、経営再建が実現できなければ、
待ち受けるのは会社清算という覚悟で今年以降に臨むべきだろう。

そして神戸のケースでは、かの三木谷氏のクリムゾングループが
クラブ営業権を落札したため、チーム消滅という最凶最悪の事態は免れた。
だが、札幌にはそんな「救いの神」が現れるかどうか、はなはだ疑わしい。

ワタシもまた、今回の減資を機に、少なくともJ1定着が図れなければ、
愛するチームが遠からず消えるという覚悟を心に刻もうと思っている。

posted by はかたん1号 |12:00 | コンサドーレ | トラックバック(1)

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