2011年06月14日
「王の帰還」[フィギュアスケート]
このニュースが来たら、絶対にこのタイトルしかないと思ってた!!! おかえりなさい、ジェーニャ!!!! 本当は昨日のうちにエントリしたかったけど、今、ネットに繋げない状態で; 先月、急遽仕事が見つかって札幌出戻ったはいいけど、急遽すぎてネットの引越が追いつかなくて。 その上、建物が光対応なのを忘れててADSL申し込んじゃったから、結果として約10日開通が遅れてー! なので、職場のMac借りてこっそり更新wまぁ許してwww(ちなみにウチの会社は10時出勤) ちなみに前回のエントリは実家からだったりするが、んなこたぁどーでもいい。 とにかく、ジェーニャが戻って来る。 去年の秋から、マジで長かった。 資格回復を申請しては、ゴルシコフにこの内容ではダメと言われて。 何の事は無く、「自分たちに頭を下げろ」という、ふざけんなとしか言えない無茶振りされて。 オープンレターで、下げなくてもいい頭を下げてまで、協力をお願いしてさ。 ジェーニャが悪いんじゃないだろう。 元を正せば、あんたらが不当な事をやってんだろうが。露スケ連もISUも。 それを明るみに出されたからって、策を巡らせてまでの資格停止。 警告で終わる程度の規約違反で、こんな目に合わされて。 「資格回復を許可」どころか、むしろそっちが「不当処分をして申し訳ない」って頭下げていいレベルじゃね? 別に無理難題を押し付けてるワケじゃない。 ただ、試合に出たいだけなのに。 自分の限界まで滑りたい・って、そう望んでるだけなんだから。 その程度の願い、叶えてやってよ。 世界中の全ての選手の、当然の権利だろ。 JOのニジンスキーを見て、本気で「怖い」と思った。 「このままスケートが出来なくなるぐらいなら、ニジンスキーの様に狂った方がマシだ」 そんな本人の叫びに見えて。 踊る場を失って狂気に落ちたニジンスキーと、当時のジェーニャの状況が重なって見えて。 この人の中には、ニジンスキーと同じ『 狂気 』がある って、気付いたのもこの頃。 「試合のスリルを忘れたくない」 それだけの理由で、バイクで200キロも出して暴走する人だから。 スケートを奪われたら、本当にどうなるか解らない。 あのプロを見て、本気でそう思った。 頼むから、最後まで滑らせてやってくれ。 別に爆上げしろ・って言ってるんじゃないし。 実力で試合に出て、実力通りに採点されればそれでいいんだから。 目標はもう「続ける事」になっている。 それは彼が自分で努力するだけだし。 身体はもう限界。それでも現役を続けようと様々な治療を試みて。 自分の能力に限度を設けず、今でもより難易度を上げようと頑張ってる。 その努力に報いる場を与えるだけでいいんだから。 これだけ信念の強い人に、それを無理矢理へし折らせるのは余りにも残酷すぎる。 ニジンスキーの様に、狂気に堕ちる所は見たくない。 何処かで事故ってその命を落とす所なんて、もっと見たくない。 不当に奪われた権利を戻す。 たったそれだけの事に、なんでこんなに手間がかかるんだ・って、何度も思って。 でももう、漸く終わり。 これで来季は試合モードのジェーニャが見れる。 それだけで充分。 ISUにこれ以上の事なんて望まないよ。 正直、PCSなんかは下げられるんじゃないかなー・って不安だけどさ。 理由なんていくらでもこじつけて来るだろうし。 だけど、逆に考えれば、極端に下がったら「まだISUの報復措置は終わってないのか」って目で見られる可能性もあるわけで。 ってか、自分はそう思うだろうなー!ああ、やっぱ勝たせたくないんだ・って!!w かといって、変に高く付けたら「今更ゴマすってんのか」って思うんだろうなwwww フツーでいいんだよ、フツーで。 つーか、今の男子はノーミスの演技でSPなら40点ちょっと、FPで80台点前半ぐらいが真っ当な評価だと思うんだけどね。 絶対評価なのに、得点の基準がないこの不思議。 だから選手は目標の立て様がない。 それでじゃないのかねー。「満足のいく演技がしたい」って言う選手が多いのって。 同じシーズンの試合でも「シーズンベストを出したい」とすら言えない。PCSの基準が大会によって変わるから。 「ノーミスの演技が出来て、その上で勝てればいい」としか言えなくなるよな、そりゃ。 でもジェーニャは、最初から勝ちに行く。 勝つ為にベストを尽くす。 普通に考えれば、当たり前の事なんだけどね。 だけど、彼のそんな姿勢も、若手には刺激になると思う。 最年長の大ベテランが限界の身体で頑張ってるの見て、奮起しなきゃ選手として問題あるっての。 ゴンさん見てるから、尚の事そう思うわー! また、半月板切除したって言うし。 今度はどっちの足なのかなー……去年が確か右の清掃術だったと思ったけど。 今回は切除って言ったから、メス入れたんだろな……。 左膝は既に半分除去してるし。 右はどのぐらい残ってるんかな……。 あと3シーズン。保ってくれ、頼む。 ワールド2005の悪夢はもう見たくない。 このまま行ったら、ソチが終わったら人工関節が必要になってるかもしれないけど。 そこまで滑りきれれば、後悔はしないんだろうな、きっと。 その膝を、自分の誇りだとすら思うかもしれない。 だって、その先の事さえも楽しそうに語ってる。 ソチが終わったら、感謝の気持ちを込めてアイスショーのツアーをやって、全国とユーロ各国と、日本に行きたい・って話とか。 その後はプロとしての仕事も、コーチもやりたい・って事や。 スケーターとミュージシャン、更には動物も競演するツィークル・オン・アイス(氷上のサーカス)をやってみたい・とか、全国各地で子供相手のスケート教室をもっと開きたい・とか、寄宿舎付きのスポーツ総合学校を作りたい・とか、子供が欲しい・とか。 ジェーニャは何時も、楽しそうに未来の話をするから。 そしてその夢の根底は、必ず「フィギュアスケート」だから。 スケートを続けてどんな身体になっても、きっと後悔なんてしないんだろう。 だから、1ファンとして私が出来る事は、彼の見る夢が1つでも多く叶う事を願うだけ。 彼は、夢を叶える為に努力する事を知っているから。 でも、一番叶って欲しい夢は、現役の間じゃないとダメなんだけどね。 「夢があるんだ。 試合に出て、そして、客席でヤナが子供達と一緒に応援してくれる。 その前で演技をする。 それが、今の僕の夢」 記憶頼りだから、一言一句その通りではないけれど。 去年の秋頃のインタで、ジェーニャが語った夢。 本気で、切なくなった。 だって、すごい当たり前の夢だったから。 それまでジェーニャが語った『夢』は、いつも「誰かのため」だったと思う。 自分ではなく、「誰か」の為に。 ミーシンさんの、家族の、ファンの、祖国の為の、夢。 五輪のメダルですら、自分を支えてくれて来た人達の為の夢だった。 そんな彼が初めて語った、本当に『自分だけの為』の、夢。 こんなささやかな願いぐらい、叶えてやってよ!!!! 本気でそう叫びそうになった、まだ資格停止中だった秋。 子供は夫婦次第だけど、試合に出れるかどうかはISUの腹積り1つなんだから!! 試合に出ない事には、叶わない夢なんだから。 絶対王者の、小さな夢。 その夢への、これは第1歩。 踏み出す為の場所へと、彼は還って来た。 おかえりなさい、ジェーニャ、貴方のあるべき場所へ。 Welcome back your stage, Zhenya!