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2007年05月07日

5月6日

昨日の朝は、ぼんやりと薄曇りだった。
ちょっと残念な気分もしたけれど、でもまぁ札幌着くまでに晴れるか・と気持ちを切り替えて家を出た。
日曜日の朝7時半の36号線は気持ちがいいくらい車がいない。
加減するのも忘れて千歳まで一気に走る。
ウトナイ湖畔の直線で、並走する様に右手側の空を飛行機が滑空して行った。よし、なんかいいモン見たぞ。

大谷地に着く頃には、予想以上の良い天気に。
春霞の空は絵に描いたような淡い空色。
風も穏やか。桜も咲いてる。
途中の駐車場が何時もの様にフラッグを立ててくれている。
曲がり角に恒例の案内看板。
その向かいのコーヒーショップには応援のボード。
大谷地病院の横でシャトルバスが下の道路を走って行った。


厚別への道。
坂道を登って下ってまた登って。


なんか懐かしい・と思ったら、ここを歩くのは去年の8月以来だった。
そう言えば9月は新さっぽろからバスを使ったし、10月の試合は行けなかったんだ。
約9ヶ月振り。そりゃあ、懐かしい筈だ。

開場15分前にようやく到着。
SBの列は既にバックスタンドの端まで続いてた。
見上げた空で、太陽が虹色の傘を被ってる。
雨の前兆・だけど。確か、入江の試合でも被ってなかったっけ?
そう思うと何だか吉兆のようにも思えてくる。

11時丁度、開場。
ゲートを潜り、中へ入る。
今まではSB方面の階段へと向っていたけれど、今日はゴール裏方面へ。
スタンドの陰から出た瞬間、目の前に広がる緑のピッチ。
ピッチの向こうには白樺の新緑と。
その上に広がる空と。



厚別だ!

厚別だ!!



それだけで、沸き上がる歓喜にも似た感情。

帰って来た!ようやく来れた!!




厚別に来たんだ!!




この風景を目にしただけで、嬉しくて堪らない。
なんだか目的の半分は果した気すらする。

いや本番はこれからなんだけどさ。


でも。


日差しが気持ちいい・とか。
風が心地良い・とか。
空が綺麗・とか。
鳥が飛んでるぞー・とか。
飛行機雲・とか。

やっぱりドームじゃ味わえないから。


やっぱりサッカーは空の下のスポーツだよなぁ・と。
しみじみと思ったりもした。


着いた頃には心地良かった風が徐々に強くなって来て。
レプリカ1枚だと涼しいぐらい。
でも、跳んでたら丁度いいぐらいかも?
USさんが配った旗を広げてみると、風に煽られて結構大きな音がした。

強くなる風の中、ピッチ練習が始まる。
ふと気が付けば、ゴール裏だけじゃなくてバックスタンドもアウェイ側もかなり埋まっている。
メインも、空席がそんなに目立たないぐらいだ。
かなり、入ってない?これって。
久々に1万ぐらいかな。
うわ、この人数の前で、負けられないぞ。

「今日から新しい厚別の伝説を創ろう!」

『厚別』の歌では、ひと際大きな歌声が響いた。



試合そのものは、申し訳ないぐらい覚えてない。
前が恰幅のいい男の人だったから、ピッチの中央が頭の陰になってしまって。
で、ほとんど見えなかったからなんだけれども。
でもまぁ、ここまで見えないと開き直れる。
今日は「見る」のは諦めて、ひたすら跳ぶ方に専念しよう・って気分になれたし。
これも厚別。
逆に、試合展開に目が行って思わず固まる事が無いんで、却っていいのかもしれないような。

ひたすら歌って、ひたすら跳ぶ。
喉が痛かった筈なんだけど、忘れた。
花粉予防のマスクもしてたんだけど、それ程気にならなかった。
ドームよりも跳び易いかもしれない。
座席の前が広いからかな。
時計が目に入らないから、時間を忘れられる。

それでも後半ロスタイムに入って。
皆でまた小旗を掲げて。
それからが凄く長く感じた。
気が付けば、ボールでも選手でもなく、主審を目で追ってる。
早く!早く!と思いながら必死で歌う。
主審が時計を見て。
そして、試合終了のホイッスル。
一斉に上がる歓声。
見上げた空を1羽の鳥がゆっくりと舞っていった。





試合が終わって。
暫くのんびりとして。
ふと気が付けば、あれ程強かった風が収まっている。
見事に、試合の間だけ、強風。
流石は厚別名物。
解ってるなぁ、厚別。


帰りの道も凄く気分が良いままで。
妙にハイになって「厚別」を何回も歌ったりして。
ふと気が付けば、後ろの車のルームミラーにドーレくんのマスコットが下がってた。
新千歳空港の傍では、いきなり頭上で響く轟音。
慌てて窓を見れば、ジェットが真上を横切ってランディングして行く。
行きも帰りもいいモン見たなぁ。

家に帰り着いて、一息ついて。
風呂に入って初めて、両腕が赤い事に気が付く。
肘から先が。特に、右腕が。見事に赤い。
そう言えば、顔や首にはしっかりと日焼け止めを塗ったけど、腕は忘れてた。
5月にして早くも、今年初の厚別焼け。
でも、その赤みさえも、何だか嬉しい。
勝利の証・みたいな気がして誇らしい。


厚別開幕を。
そして第2クール開幕を。
勝利で終えれた事が嬉しい。
たくさんのお客さんの前で勝てた事が嬉しい。

何より、あの空の下で勝てた事が嬉しい。


この歓びを忘れないで。
また一つずつ積み上げて行きたい。

何よりも大切な場所で。
誰よりも大切な人達と。





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posted by 半月 |23:30 | 試合に行った日 | コメント(0) |

2007年05月05日

青空の下で

7489回。



愛媛戦での、サルト回数。




常時、万歩計を付けて歩く習慣があって。
当然、試合でも付けているわけだけど。
その事からちょっと話題になった事があった。

「1試合で何回ぐらい跳ぶんだろう?」

じゃあ確認してみるか・という事になって。
で、愛媛戦の時にやってみた。


……で、結果が、上記の通り。


キックオフ前……正確には、試合直前の歌が始まる前の段階で、3526歩。
試合が終わって一息吐いた段階で、11015歩。
11015ー3526=7489。
約7500回、跳んだ事になる。

それでも私の場合は、跳ぶのに疲れたら手拍子に切り替えたりしてるから、厳密な「1試合辺りのサルト回数」よりは少ない事になる。
USの徹頭徹尾跳び続けてる兄さん達なら、もう1000~2000はいくだろう。
ピッチ練習~選手紹介の間だけでも1000回以上カウントしてたし。
それにしても、90分で7500回。
……そりゃあ、次の日、筋肉痛にもなるわけだ。
明日も確認してみようかな。
厚別はドームより、後半の歌が長いからもっと多くなるかもしれない。

そう言えば、ゴール裏へ本格的に場所を移動したのは去年の11月だったから、厚別でのゴール裏参戦は、去年の8月以来だ。
日差しがずっと横からばっかりだったけ。右半身の日焼け止めはしっかり塗っておかないと。
風は……やっぱり強いのかな。
マスクはどうしよう。白樺花粉対策の。
……試合中だけ外そうかな。
マスクをしたままサルトするとどんな目に合うかは、開幕戦で嫌と言う程思い知ったし。


11時までに厚別に着く為には、家を7時過ぎには出なくちゃいけない。
そうなると、6時前には起きなくちゃならなくて。
つまりはもう、寝る支度を始めないといけないんだけど。

…………寝れるのかな。

なんだかもう、遠足前日の気分。
あああ、やっぱり、厚別だと思うと、すごいワクワクしてくる。


またあの空の下に行ける。


それだけで、こんなにも気分が高揚してくる。




何処かのテレビで「かつての聖地」なんて言ってたけど。
今でもやっぱり聖地だと思う。
ただ勝てるから聖地だってワケじゃない。
厚別には、チームの色々なものが刻まれているから。
嬉しかった事も哀しかった事も。
色々な想いを共に刻んで来た場所だから。

だからこその、聖地。
こればかりは、入江もドームも敵わない。


その厚別での開幕戦。


もう4分の1が終わったというのに。
それでも、ようやく・という気分になる。
ようやく、厚別での試合。
何だかこれからが本当のスタートだ・って気さえする。



あの青空の下へ。



また行けるのだ・というそれだけの事が何よりも嬉しい。

聖地厚別開幕戦。

さ、もう1度気合い入れ直して頑張るか。

posted by 半月 |22:21 | サッカーを想う日々 | コメント(2) |