2006年08月09日
エールを送る
日付が変わった。 今日、新しいフル代表の最初の試合が行われる。 オシム監督が就任してから、初めての試合。 代表の試合が楽しみだ・と言う事自体が実に久し振りで。 思えばずっと、「遠くの代表より近くの札幌」でやって来た。 いつの間にか「代表の試合を観ていると寝てしまう」というジンクス(?)まで出来てしまっていて。 長らくジャパンブルーは遠い世界の出来事だった。 そんな代表の試合を、今、楽しみにしている自分がいる。 最初こそ、ジェフ千葉への申し訳なさから直視出来ない気分だったけれど。 いや別に私は協会とは何の関係もないし、代表ファンですら無い訳だから、そんな気分になる必要は無いのも確かだけれども。 それでも理由の無い後ろめたさは何故か何処かに残っていて。 最愛のチームから大事な監督を奪い取られる事を我が身に置き換えて考えれば、それもやむを得ない事か・と理屈を付けてみたりもしていた。 そんな外野の懸念なぞ、どこ吹く風と言う様に。 ジェフ千葉はちゃんと後継者を育てていて、コンセプトを引き継いだ試合を続けている。 韓国のチームにしっかりと走り勝った試合を観て、彼らが彼らである事に物凄くほっとした。 そして、安心して代表を応援出来る・とも思った。 代表を応援しようと。 初めて、本気で思っている。 そのきっかけはオシム監督と、間違いなく山瀬の存在。 山瀬が代表に喚ばれたと知って、何の気負いも無く「良かった」と思えた。 アテネ代表の頃は、心の何処か片隅に引っかかる物が残っていたのに。 今回は本心から頑張れよ・と思える。 ようやく、彼に本気でエールを送れる。 札幌・浦和・横浜FMとチームを移って。 2度も大きな怪我を乗り越えて。 そして其処へと辿り着いたのだから。 後はただ、全力で頑張って来い。 札幌から巣立った子の1人として、本気で応援するから。 ただ、エールを送ろう。 4年後の本舞台にも立てる様に。 エールを送る。 結局は、やはりそれしか出来ないから。 現状に足掻いているチームにも。 今は未だ、荒唐無稽な夢であっても。 努力を続ける事で、それは現実に近づく。 諦めた段階で、夢は只の夢想に終わる。 夢を現実にするためには、ただひたすら足掻くしかない。 何時の日にか。 代表選手の名前の下に。 「コンサドーレ札幌」の名前がクレジットされる事を。 只の夢想で終わらせない為に。 エールを送ろう。 それこそが、最大の役割だから。 現状から抜け出す為に。 今より一歩でも前に進む為に。 彼らが彼らである為に。 選手の為の番号を、一つ、空けてくれてまで。 本来ならば何の権利も無い「観客」を、「仲間」にしてくれたチームに応える為に。 この『ポジション』で出来る事を、精一杯やろうと思う。 自分なりの精一杯ではあっても。