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2015年02月01日

「祖国と母国とフットボール」

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在日コリアン3世の慎武宏さんが主に在日コリアンのJリーガーらを取材してまとめた作品です。単行本は2010年にランダムハウス講談社から刊行され、私が読んだのは13年に出た朝日文庫版で、ようやく読み終わりました。在日の彼らの苦悩がよく伝わってくる内容です。コンサドーレ関係では、チーム創設の1996年に在籍した金鐘成(キム・ジョンソン、敬称略・以下同じ)をはじめ、2007-08年に所属した鄭容臺(チョン・ヨンデ)、10年にいた李漢宰(リ・ハンジェ)が登場し、コンサドーレに所属した経歴も紹介されています。未読の方はぜひお読み下さい。お勧めします。

昨年、あるチームのサポーター集団が「JAPANESE ONLY」という横断幕を掲げ、人種差別として問題になりました。その意図は不明な点もありますが、その球団では過去に在日の選手がほとんどおらず、昨年、日本国籍を取得した選手が移籍してきたことに異を唱える人たちがいたそうです。私は、コンサドーレの旗の下でチームのために戦ってくれる選手なら、国籍も人種も民族も肌の色も一切関係ありません。力いっぱい応援します。共に戦いましょう。ただ、将来の理想は、スペインリーグのビルバオのように、地域の出身者だけでチームを編成することです。全員がオール北海道でチームをつくりたいものです。もちろん、その際は国籍も人種も民族も肌の色も関係ありません。北海道で生まれれば道産子です。そんな包容力のある地域が北海道だとも思っています。


posted by papa12 |21:47 | 思い出 | コメント(3) |