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2008年04月28日

サポーターズ持株会

北海道フットボールクラブ(HFC)は経営再建策として減増資計画を進めています。その中心的な役割を果たすのが「コンサドーレ札幌サポーターズ持株会」です。

歴史をひもとくと、1996年の球団創立とともに市民、道民による持株会として発足。1口5万円、1人19口まで出資可能で、1年目は約1億3000万円集まったようです。設立後の数年は大幅な赤字経営が続いていたため、持株会も毎年、追加募集していたようです。私はこの頃はまだサポーターでなかったので、出資していませんでした。徐々に集まる額が少なくなっていたようですが、大きく増資したのはJ1昇格を決めた2000年暮れ。この時は昇格の原動力となったFWエメルソンの移籍金に約2億円が必要とされ、J1残留のために出資を募ったのでした。私は初めてなけなしのへそくりから5万円を出しました。結局、エメルソンの残留は実現しませんでしたが、持株会の目標2億5000万円を超える出資が集まり、持株会がHFCの筆頭株主となり、文字通り市民球団となりました。これにより、児玉芳明持株会副理事長が持株会から初めて2001年にHFC取締役に就任し、その後、社長に就きました。今回の減資前の段階で、持株会は約5億5000万円で全株式の21・55%を占め、2位の石屋製菓の4億円を大きく上回っています。ただ、これは減資により5分の1になりますから、持株会は減資後、1億1000万円ほどの株主になってしまいます。

持株会の会員になると、どんな特典があるのでしょうか。一般の株主ですと、株主総会に出席して議決権を行使できますが、持株会の場合は代表理事に一任されるため、出席権も議決権もありません。会員証とホームゲーム無料招待券をもらえるほか、イベントへの優待などだけです。私が出資していた1口5万円は減資により1万円となりますが、もともと債務超過の会社ですから法的整理すればただの紙くずに過ぎなかったわけで、その意味では1万円分でも残っただけでもマシというものです。それよりも、これまでの試合により受け取った数々の感動こそが一番の配当だったと思っています。

さて、持株会は現在、1口1万円で出資を募っています。1人95口まで可能です。私も再び少ないながら、へそくりから出しました。金額はカミさんの手前、内緒です。この増資が成功しないと、債務超過が解消せず、J1昇格の要件を欠くことになります。4月25日現在で6194口だそうで、目標まであと3806口です。ただし、出資は自己責任で決めてください。もしかすると、再び減資の憂き目に遭うかもしれませんし、最悪の場合は紙くずになりかねません。ただ、これにより経営再建を進め、少しでもチームを強化したい、という一心で私は出資に応じました。今後も感動を配当してくれれば、と願ってやみません。出資の締め切りは5月9日(金)です。大型連休をはさむので、残された時間は多くありません。趣旨に賛同できる方の出資を心から呼びかけます。そして、フロントはサポーターが身を切る思いで出す浄財を経営健全化とチーム強化のために大切に使ってほしいと思います。

posted by papa12 |21:21 | 思い出 | コメント(3) |