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2007年03月16日

田渕龍二

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「龍ちゃん」と呼ばれ、サポに愛された背番号2番が田渕龍二でした。大塚製薬(徳島ヴォルティスの前身)から1997年に入団、「2」を6年間にわたって背負い続けました。ポジションは右サイドバック。地味な存在でしたが、決してさぼらない堅実な守備でチームに貢献しました。自ら目立とうとはせず、「寡黙な職人」といったタイプでした。ついつい攻撃の方に目が行くサッカー素人の私にはあまり印象に残る選手ではありませんでしたが、彼が主役になった試合がありました。J2の2年目の岡田コンサドーレが降格してきた浦和レッズと対戦した2000年7月29日の厚別。私はテレビ観戦だったのですが、テレビでこれほど興奮した試合はそう多くありません。前半にクビツァ(コンサと相性がいいのか、随分決められた記憶があります)に先制を許しましたが、後半18分、エメルソンからのパスを受けた田渕が相手DFをかわし、右45度から見事なミドルシュート、同点に追いつきました。意外な人物のゴールに思わずバンザイを叫びました。そして後半41分には左サイドをやはりDFの大森健作が持ち上がり、逆転弾をたたき込み、テレビの前で飛び上がって喜んだのを覚えています。J2優勝、J1昇格を決定づけた大一番だったと今でも思っています。

その田渕も2002年シーズン限りで戦力外となり、いったん現役を引退。ところが、翌03年のシーズン開幕後、右サイドバックが足りなくなった当時J1の神戸からオファーがあり、チームがJ2に降格する中、1人J1昇格を果たしたのでした。結局、この年限りで引退。出身地の徳島県に戻って自動車教習所の教官をしながらアマチュアチームに所属、昨年には県代表で国体に出場したそうです。

コンサ時代は口が重い、寡黙なイメージでしたが、昨年10月21日に札幌ドームで行われた10周年感謝デーのサンクスゲームに出場した際はインタビューに饒舌に話すのにビックリしました。徳島ヴォルティスがJ2入りした05年以降、地元テレビ局で解説者を務めたりしているそうなので、堂に入ったものなのでしょう。明日17日にアウェイで行われる徳島戦でスカパーの解説者を務めてくれます。田渕の解説を聞くのは初めてですので、今から楽しみです。もちろんコンサも連勝を飾ってくれるものと期待しています。

写真のカードは上段と下段左端はJカード、下段の残り2枚はイレブンスターズです。


posted by papa12 |21:58 | 思い出の選手 | コメント(7) |