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2006年08月12日

さらば、みちのく食品(後編)



みちのく食品の「しまふくごはん」(800円)は2006年J2道内開幕戦の3月11日、札幌ドームで発売されました。「しまふく寮」で選手たちに出している料理を、かなり忠実に再現したお弁当です。発売が発表された時、寮母さんのブログで紹介されていた料理をよだれをたらして見ていたサポーターたちを狂喜乱舞させたものです。しかし、調理に手間がかかることから、1試合に限定500食。買うのは至難の技とされ、これまでは席取りや段幕張りのために早朝から並んでいたサポたちが開場と同時にお弁当売り場に走る姿が見られるようになりました。しかも、1人で仲間の分まで10個以上も買い占める人まで現れ、買えなかった人たちを悔しがらせました。かくいう私も最初の発売日は開場30分くらい前から並んだのですが、売り場に行くと、やはり完売。2回目の4月5日に札幌ドームで上の娘の分と2個初めてゲットしました。その時の感激は今も忘れません。醤油やソースがないのに、味は濃すぎず、至福のひとときを過ごせました。驚いたのは、いい年して好き嫌いの多い上の娘がどのおかずも残さずに食べたのでした。以来、札幌ドームと厚別で販売され、最後となった7月29日の厚別で13回目の販売でした。途中から初回の再現や夏場の暑さに強いメニューにしたりで、13種類ということではありませんでしたが、寮母さんの愛情とみちのく食品の情熱をおいしくいただけました。毎回、寮母さんによるメニュー紹介とメッセージが添えられていました。手元に残してあるメッセージによると、私は結局、13回中、11回食べることができました。食べられなかった方には申し訳ないですが。写真は最後となった7月29日の「しまふくごはん」です。これが食べ納めになるとは、思っていませんでした。

次にみちのく食品が私たちを驚かせてくれたのは、衝撃的な「赤黒カレー」(380円)の登場です。赤カレーと黒カレーのレトルトダブルパックという、普通の会社なら思いついても決して商品化しないであろうものが世に出ました。しかもパッケージは赤黒縦縞。よくこんな企画が通ったものだと驚いたものです。6月3日からWEB先行発売が始まりましたが、私は10パックセットということで尻込みし、試合会場で発売された6月24日に厚別で4人家族用に5パック買いました。まあ、こんなに買うなら10パックセットもあまり変わらなかったな、と思ったのは内緒です。トマトベースの赤に、ビーフベースの黒で、味や辛さは良かったのですが、難を言うなら値段の割に具が少ないかな。でも、サポならそんなことは気にならない代物です。さらに厚別では確か同日から「赤黒カツカレー」(650円)を販売。私は7月12日に諸般の事情で到着が遅れ、「しまふくごはん」が売り切れていたので、初めて食べました。なかなかおいしかったのですが、欲をいえば、冷めていることとカツが切れ目だけで食べづらかったことでしょうか。結局、これが唯一の「赤黒カツカレー」体験となります。

  

ほかの方のブログなどの情報によると、みちのく食品はその後、新会社「きらら食品」が一部弁当事業を引き継いでいるそうです。しかしながら、「しまふくごはん」や「赤黒カレー」を復活するのは難しいだろうと思われます。私たちに弁当で至福のひとときを与えてくれたみちのく食品に感謝したいと思います。決して忘れることはないでしょう。





posted by papa12 |12:14 | 思い出 | コメント(6) |