コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2009年01月23日

難しいんでしょうなぁ~

前のエントリーでフラッ太さんから「コンサにも『グレンデール』みたいなスタジアムが欲しい」という一言を頂きました。

以下は決して私の知識ではなく、ウィキペディアを駆使して書き上げたものですので悪しからず(笑)。

今季のNFL、NFC(ナショナル フットボール カンファレンス)優勝を遂げたアリゾナ・カーディナルスの本拠地はグレンデールという街。

※ NFLはNFCとAFC(アメリカン フットボール カンファレンス)という2つのリーグが存在するが、日本でセリーグとパリーグが分かれていて、大リーグでもアメリカンリーグとナショナルリーグがあるのと考え方は同じ。

カーディナルスがセントルイスからアリゾナに移転してきたのは1988年。当初は「サンデビル スタジアム」を使用しており、これが2005年まで続いた。サンデビルスタジアムはASU(アリゾナ州立大学)の所有であり、ではサンデビルとは何ぞやといえば同大学のスポーツブランド名であり、野球もバスケも勿論フットボールも、チームの名前はサンデビルズというわけである。
(同大学のサイトを見た限り、以上の認識で多分合っていると思うのですが、何せ英語表記ですのでね^^;;;)

7万人以上を収容するスタジアムを大学が独自に作っちゃうのですから、あちらさんのスケールの大きさには驚き呆れます。しかし、それだけの需要があるから作るわけで、ということはカレッジフットボールがそれだけ大学の枠を超えて世間一般から高い注目を浴びているということなのでしょう。

万年田舎暮らしの私では、日本の「早慶戦」などさえもピンと来ないのに、ましてあちらさんの学生スポーツの伝統だとか人気というのは理解のしようがありませんけど、プロと同等か地域によってはそれ以上の地位を得ているようです。

話を戻すと、フットボールに関してはシーズンになると金曜に高校、土曜に大学、そして日曜(+マンデーナイト1試合)にプロの試合という風に「住み分け」ができているようですが、そうはいってもスタジアムはあくまで大学の持ち物ですから、当然大学のスケジュールが優先されるのでしょうし、「間借り」という立場では苦労があったのだろうと推測されます。だから、という訳でもないでしょうが、カーディナルスはこの間1回も地区優勝がない。

それが2006年に遂に自前のスタジアムを持つようになり(名称は「フェニックス大学スタジアム」だが、これはネーミングライツを大学が購入したため)、早くも3シーズン目にカンファレンス制覇。そしてチャンピオン目指してスーパーボウルに出場する。

こういうのを見ると、我らのコンサドーレにも立派なスタジアムが欲しいという気持ちにもなりますね。

全く新しいものを作るのが一番良いのですが、細かい規則規制だとか他大会のスケジュール調整といったソフト面を改善して、厚別がもう少しコンサドーレにとって日程やファンサービスの面で自由がきくようになれば大きく違ってくると思います。

とはいえ、そう簡単な話ではないのですが。

厚別公園は札幌市の物ですから、地域全体での合意が形成されなければ、何一つ前に進まないでしょう。私達だけが声を上げても、それが「一部」の声である限り、当局を動かすことは無理だと思います。

例えが悪いのかもしれませんが、例えば「さいたま市」の場合、緑区に大きなサッカー専用競技場があるのに、大宮区にも小さいけど同じ目的の施設がある。サッカーに興味の無い人から見れば大きな施設一つで十分と思われて仕方無いと思うが、興味のある人(大宮区に住んでいる人は特に)にとってはこれほど重大な問題は無いだろう。

要は個々の市民の中で税金とサッカーを天秤にかけた時に、どっちに振れるのかという問題である。サッカーに振れれば「改修しよう」となるだろうし、税金に振れれば「要らない」となる。そして今、ナック5スタジアムがある。

私達の地元はどうか。行政には失望させられることも少なくありませんが、これは必ずしも行政のみが悪いのではなく、札幌で或いはこの北海道全体の中で、多くの人が「サッカーより他の事に税金を使うべき」と考えている証左であるのかもしれません。もしそうならどんなに景気が良くなってもコンサドーレの地位は上がってきません。むしろ札幌市はよくこの状況でお金を出していると思います。

2年前でしたか、HTBの番組でコンサドーレの財政問題を取り上げていた時に、インタビューで「貴重な税金を投入するのは困る」と言った方がいましたが、これはこれで理に適った意見なので批判はできません。でもこういう人に少しでもチームへの理解を頂き、税金投入はともかくとしても多少の優遇は許してもらう方向に持っていなかいと、チームの将来はありません。

どうするか。ネガティブな反応は逆効果ですから、地道な活動で「浸透」を図るより仕方ないと思います。昨年末にはCVSでも施設のお子様たちの特別招待を企画しましたが、一例としてあのような事を継続していく他は無いのでしょう。子供たちの笑顔は、両親に影響を与えるでしょう。選手は子供たちへのサインや写真撮影をサボらない。ファンサービスは能動的に。それを冗談でなく20年30年と続け、チームの伝統にする。今の子供たちが社会を担う世代になる頃には、少しはチームに暖かい南風が吹くことだろうと思います。

確かに不景気ですが、札幌の都市規模を考えれば決してお金が無いわけではないと思います。むしろ「サッカーに、コンサドーレに税金を使う、或いは多少の優遇をする」ことへの市民道民の合意があるのかないのかの問題なのだと思います。これは、HFCが努力すべきことであります。私達もできる限りお手伝いをするでしょうが、最終的には球団の財力ではなくやる気が問われる問題です。

posted by Gekitei |19:31 | コンサドーレ及びHFC | コメント(2) |