コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2011年10月29日

70億分の、たった6人!

世界の人口は70億人に達しようとしている。そんなニュースを先日耳にしました。

アメリカのように金があるわけでも、中国のように人口が多いわけでもない我が日本。

我々はとかく「周りがこうだから、自分もこうしないといけない」というような他人志向的傾向があるように思えます。そして全体の傾向に追従しない人間は排除対象になると。

私などは、例えばいわゆるJ-POPっていうんですか、ああいう音楽には全く興味が無かったし、今でも無いのですが、周りからは「そんなことも知らないのか」ってなもので、(それだけが原因ではないでしょうが)中学生時代はいじめに遭ったりしたものです。

おっとカタい話になりかけましたが、そんなことはどうでも良いのです。ただ私が言いたいのは、この先の未来において、日本人は、全体主義的雰囲気の中で経済成長を目指すよりも、GDPやらGNPやら経済力だけでは測れない「オンリーワンの何か」を持っていた方が、楽しく生きられるんじゃないかということ。

どう頑張っても、この人口減少社会でアメリカや中国に経済で勝てるわけないのだから。


と、全く関係ない話をしましたが、今日の本題です。

私が地元情報収集のためよく使っている「ハコダテ150+(プラス)」というサイトがあるのですが、

興味深く読んだ記事があります。



【ヒト】孤高の手回しオルガン製作者 谷目 基さん



正直、J-POPに興味が無いと公言する音楽オンチの私でありますので、手回しオルガンと言われて直ぐにピンと来るものでもないのですが、それにしてもこれを作れる職人が世界で6人程度というのは驚きです。

先頭の写真を見て分かる方も多いと思いますが、工房は函館山の中腹、見晴らしの良い高台にあります。記事中に具体的な場所が書かれていないので何も言いませんが、たぶんこの場所は小高いどころの話ではなくて、歩いて行こうとすると中々良い運動になります。谷目(たにめ)さんはその不便さと引き換えに、絶景と、ゆっくりと静かに時間が流れていく環境を取られたのでしょう。

誰もやってないことを、自分なりにプランを考えて、実行する。こういうのが本当の勉強だなぁと思います。凄いと思います。自分も子供の時から勉強はそれなりに欠かさずやってきたと思っていますが、それがどの程度血となり肉となっているかは自信がありません。本当は知識だけじゃなくてそれを身に着ける過程というのが大事なんですよね。

家の裏はたぶん草地か、或いは適度に木々が生い茂っているのでしょう。ある意味昭和の空気が残っている場所かもしれません。こういう場所で色々な経験をした子供なら、きっと素晴らしい人間に育つことでしょう。本当なら沢山の子供たちが暮らしている「都市」にこそ、こういった環境が必要なのでしょうが。

色々考えさせられる記事でした。これからも末永くご活躍されてほしいです。

posted by Gekitei |19:31 | 芸能観賞とか、その他の話 | コメント(4) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:70億分の、たった6人!

こんばんわ。

谷目くんの記事読ませて頂きました。彼を賞賛する
記事を目にすると、(コンサが勝ったときのように)
嬉しくなります。
実は私、高校3年のとき彼とクラスメートでして、
家にも何度かお邪魔させて頂きました。 当時は
オーディオに興味を持ち、色々なコンポを集めて
マルチトラックを組んだりして、思い描いたことを
実行するのを楽しんでいたのを憶えています。

今や北海道を代表するアーティストである谷目くんの
存在は同期の我々にとって誇りです。

posted by マジック・マジェール| 2011-10-29 21:17

Re:70億分の、たった6人!

コメントありがとうございます。

まさか、お知り合いの方がこのブログの住人の中にいらっしゃるとは思いもしませんでした。学生時代から創造力を存分に発揮されていたようで、やはりアーティストというのは凄いものだなと思います。仰る通り、北海道を代表すると言っても過言ではないかもしれませんね。

タネを明かすと私も実は、知り合いというわけではないのですが、全く存じ上げなくもない方でして、数年ほど前に市内某町の現在のアトリエに移ってこられた時から注目しておりました。私は一応地元の人間なもので色んな話が入ってくるのですが、単に素晴らしいアーティストというだけではなく、函館の良さを理解し、その将来を真剣に考えてくれている方のお一人だと私は感じています。

posted by Gekitei| 2011-11-01 22:32

Re:70億分の、たった6人!

遅レスで申し訳ございません。

>函館の良さを理解し、その将来を真剣に考えてくれている方
仰る通りです。彼は心底函館が好きなのです。
現在の工房が函館山中腹にあるのも、函館の街が見下
ろせるからに他なりません。 20代の頃には”魚長”
の社長とも函館観光についてかなりの熱い口論(ケンカ?!)
になったとか。
誰しもが彼の手回しオルガンの優しい調べで、函館の
情景を連想する日が来ると信じています。

posted by マジック・マジェール | 2011-11-04 00:31

Re:70億分の、たった6人!

>遅レスで申し訳ございません。
いえいえ、それを言ったら私の遅レスは当ブログの仕様ですので、何とも思っていませんよ。むしろこちらが恐縮です(笑)。

>現在の工房が函館山中腹にあるのも、函館の街が見下ろせるからに他なりません。
地元人としては、よくこの土地を見つけたなぁと思います。よほど丹念に自分の足で探したのだろうと思いますが、このあたりにも信念やこだわりの一端を感じます。あと、ごく個人的な感想ですが、御縁というものはあるなと思います。周囲の理解というのも絶対に必要ですからね。

>魚長の社長
あらそうなんですか。それくらい熱い議論ができるというのが羨ましいですね。私などはすぐ事を丸く収めようとするもんでw

>誰しもが彼の手回しオルガンの優しい調べで、函館の情景を連想する日が来ると信じています。
地元人として大変嬉しいお言葉です。ご存知の通り、函館というのは全国でも有数の観光都市ではあります。しかしながら、それを未来永劫続けるのは至難だし、むしろちょっとした気の緩みで直ぐに坂を転げ落ちるのが世の常だろうと私は思っています。私に言わせれば、例えば宿泊施設でのサービスだとか、観光施設におけるお客様への言動行動、「ちょっと函館ブランドに胡坐をかいてるんじゃないの?」と思えてしまうものも中にはあります。地元を贔屓目で見る私でさえそうですから、目の肥えた観光客には果たしてどう映るでしょうか。

それでなくても、周辺の環境次第で観光産業など一瞬で吹き飛ぶということは、先の震災そして原発に係る一連の事態が惨たらしいまでに証明しています。

しかし、私が言いたいのは例えば観光依存を止めて自動車産業を引っ張ってこようとかっていうのではなく、「明日どうなるか分からないからこそ、今来てくれている方を精一杯もてなそうじゃないか」ということ。人気なんてのは水物だから良い時もあれば悪い時もあるのは仕方無い。ただ、他の街に無いもの、他の街に無い雰囲気を作り出す意気込みというのを常に持っていたいし、そのためには、まず地元民が地元の良さを理解しないといけない。簡単なことではないけれども、迎合ではなく市民各々がサムシングエルスを見せること、これができれば、たとえ人口が多少減少しても、市民も観光客も幸せになれる街になると思っています。

そう考えたときに、この手回しオルガンが、函館を連想させ、人を惹きつける新しい道具の一つになるとしたら、私はとても嬉しいですね。

posted by Gekitei| 2011-11-05 00:47

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