コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2017年02月03日

スカパーに閉塞感

 スカパーJSATの有料多チャンネル放送事業が転機を迎えている。売りの1つだったサッカーJリーグの放映権を、10年間で約2100億円というケタ違いの金額で英動画配信大手パフォームグループに奪われたためだ。足元ではJリーグ放送からの撤退などで加入件数の減少が広がるなか、「ポストJリーグ」に向けた試行錯誤が続く。

Jリーグ放送の継続断念を伝えるスカパーのホームページ
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Jリーグ放送の継続断念を伝えるスカパーのホームページ
 3日、都内にある「スカパー東京メディアセンター」。2月からのサッカー放送などの施策を紹介するメディア向け説明会に、昨年までの中心だったJリーグのリーグ戦の紹介はなかった。2017年シーズンから10年間の放映権を獲得したパフォームとサブライセンス(再供与)交渉を続けたが、昨年末に決裂していたからだ。

 スカパーは07年からJリーグを放送してきた。全国で開かれるJ1、J2の全試合を中継し、サッカーファンの裾野を広げてきた。「当初はかなり赤字を背負いながら徐々に加入者を拡大して、おおむね(収支が)トントンのところまできていた」(高田真治社長)という矢先にJリーグの放映権を失った。

 人気コンテンツだったJリーグの穴を埋めるのは容易ではない。1月末の有料多チャンネル放送「スカパー!」の累計加入件数は約328万件。1月だけで7万件近く顧客が減った。高田社長は「これからリカバリーする」と力を込めるが、16年1月は9000件弱の減少だったことから比べてみると落ち込みの大きさは際立つ。

 巻き返し策として、まず1日から欧州チャンピオンズリーグや伊セリエA、サッカー天皇杯などが見られる「スカパー!サッカーセット」を新たに月額2980円(税別)で販売し始めた。4日には矢継ぎ早に、国内外の試合中継やハイライト番組などを24時間流し続けるサッカー専門チャンネルを開設する。

 有料多チャンネル放送というビジネスモデルは岐路を迎えている。主にスマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)で見る動画配信サービスが台頭しているためだ。最近では、スポーツ分野にもその波が押し寄せている。

 スカパーは「プラットフォーム」という位置づけで、大半のコンテンツを他社から調達している。スカパーの独自コンテンツを増やそうにも、番組を供給してくれている放送事業者との調整が必要で、機動力を失いがちだ。スカパー関係者も「社内には閉塞感がある」と打ち明ける。

 いかにスカパーの独自性と価値を再構築し、視聴者に認知してもらうか。インターネット分野を中心に続々と競合が現れ、スポーツの放映権料も高騰するなか、スカパーに残された時間は少ない。

(山端宏実)

日経電子のバー〜〜〜ンより、全文コピペ

posted by odo5312 |21:11 | コメント(0) | トラックバック(0)