コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2012年10月21日

赤黒憂者 vol.3「秒刊と戦術」

自分だけが特殊な考えなのか。それとも同じような考え方のサポーターがまだいるんじゃないか。踊一は2ちゃんねる「秒刊コンサ」に目を通す。真面目にコンサ談義される時は、大抵クラブがピンチの時だ。コアなコンササポは皆、独自の「コンサ論」を持っている。時には持論にがんじがらめになり、持論と現実のギャップにもがく。もがくネタは「戦術」が多い。そのやりとりは真面目になればなるほど滑稽だったりするが的を射ていれば、戦前の戦術予測と試合結果の答え合わせをする面白さもある。

今回は秒刊から「戦術」について拾ってみる。三上強化部長は「戦術」を最重要と捉えていないが、秒刊住人は「戦術重要視派」が多い。裏を返せば、メンタル、フィジカル、テクニックの不足は「戦術でカバーできる」と思っているフシがある。
戦術を煮詰めることでなんらかの結晶(勝ち点の上澄み)を期待している。素人には素人なりのこだわりがあるということだ。この議論に正解はない。メンタルもフィジカルも結局のところ「選手の自覚」次第だろうし、テクニックに至っては「札幌化」(=劣化)しないでくれと祈るばかり。「戦術」には、足りないものを補完する知恵や工夫があって欲しい。
前置きが長くなった。秒刊から抜粋してみよう。何が正しいかはわからない。だけど、降格後に浦和から勝ち点3、鹿島から勝ち点1を取れた要因は、選手の配置転換を含む「戦術」にありそうだ。


<秒刊より抜粋 始め> 

592
今年の大失敗から綺麗なパスサッカーは無理と学べなければただのバカ 

>>592
596
別にキレイじゃなくてもいいんだよ
ただ相手陣内で3本や4本は「最低でも」繋げないと(しかも横や後ろだけじゃない方向に)
それこそJ1なんて絶対に無理だね

どこのチームでもそのくらいはやれてるし札幌だってこないだ浦和に勝ったときはそういう攻撃が多いわけじゃん
そりゃ年に2試合か3試合はしっかり守りきれればうまいことセットプレーで1点とれて勝てましたって試合はあると思うけど
基本的にJ1でそれだけで10試合以上勝つのは明らかに無理だからな 

605
>>596
もう一つか二つ、攻撃の武器があればねェ
ことしでいや前田・高柳ラインと山本のミドルにもっともっと期待してたんだろうけど
いまのままだと、J2でも得点不足で苦しむのは目に見えている

606
>>596
それは状況がカウンターだから繋げたのであって本来石崎が理想としてるのは
相手が引いた状況でパス回して崩すことだが 

614
>>606
全然ちげーよwわかってねえなw
石崎が本当に言いたいことは、基本は高い位置で奪ってカウンターでいいんだよ(ただしパスつなぐカウンターな、縦ポンはあまり良くない)
で、それで相手が対応してきた時にもう一回後ろに戻して作り直せるようにしろってことなんだよw 

615
>>606
そのわりには、サイドハーフの運動量や位置はいまいちだったよな
この四年間

最後まで身につかない、未完成だったからこの成績だったんだろうけど

622
最初の5試合に限ればコンサ史上最高にパス回せるチームだったとは思う。
でも決める選手がいなきゃな。

あの戦術はまあいいとして当初石崎さんは誰がゴール決めれると思ってたんだろうと疑問は残る。 

646
札幌伝統のCBコンバートで宮澤のDFとしての将来は明るい
DFやるようになってから明らかに失点減ったね

651
やはり河合は安定感あるな。芳賀も頑張ってたし。だけど鹿島のパス回しはうまかったな。札幌もあんだけパス回せると楽なんだけどな。 

<秒刊より抜粋 終わり> 



踊一はコンサがJ1でやり残したことは勝ち点への執念、工夫だと思っている。秒刊の抜粋部分では、パス回しだとか攻撃陣の不甲斐なさを議論しつつ、最後にDF陣の安定化に「戦術」の落とし所を持ってきた。

誰誰がどう議論したかは重要でない。議論は鹿島戦のスコアレスドローを挟んだものだったと言う事だ。開幕時からずっと安定しなかったディフェンス。今は「守り切る姿」にコンサドーレスピリットを見出しているサポーターが多い。鹿島戦、本音を言えば1-0で勝ちたかった。山本マサキのミドルは「たられば」の典型だ。だが高原が活躍しなければ0-2で負けていた気もする。高原を絶賛することでサポーターは「札幌の誇り」を胸に明日への希望を見出す。現在進行形の札幌スタイルだ。サポーターには意地がある。「ゆるやかな死」を迎えないための確固たる戦術を考えるのもその一つなのだ。金がなくても、フィジカルがJ1クラスでなくても、戦術でカバーしろ。


GK高原について鹿島のジョルジーニョ監督が次のようにコメントした。

「いろんなチャンスを作っても得点ができない日というのはありますから。もうひとつは相手のGKも称えなければいけません。PKをセービングしましたし、いろんな形のシュートに対しても対応ができていた。今日は当たっていたのだと思います。うちのFWはハイボールやグラウンダー、ワンツーやミドルシュートといったいろんな形から得点を試みました。しかし、得点には至らなかった」

http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00145634.html


敵将の言葉を肴に飲む「麦とホップ<黒>」は美味かった。DFとGKの信頼関係。背景は降格後の「戦術変更」にある。それが来季の戦い方や次期監督選びにどう影響を与えるのか。残り5試合まだまだ戦術面で改善の余地はある。FC東京、広島、鳥栖、マリノス、新潟。
果たして勝利の「クラシック」を飲めるだろうか。というか飲ませろ。

posted by odo |21:16 | 坂大楽 踊一 | コメント(0) | トラックバック(0)