コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2012年10月14日

サポーターミーティングの要点(8)

質疑応答が始まって3時間は経過しただろうか。
300人近くのサポーターの背中に悲壮感が漂う。重苦しい雰囲気が会議室を包む。(個人的な感想です)


・フッキの育成費2千万
 ・請求済み

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2012/09/06/kiji/K20120906004051790.html
(ブラジル代表FWフッキの移籍金の一部が日本に還元)

FIFAの規定では12~23歳の時に所属したクラブにはその後の移籍の際にも連帯貢献金として在籍年数などに応じて移籍金の一部が支払われる仕組みになっている。そのため今回の移籍金(推定4000万ユーロ=約40億円)の中から川崎Fと東京Vにはそれぞれ約2500万円、札幌には約2000万円が“育成費”として支払われる見込み(スポニチ)

※新聞報道に基づく質問が数多くあり、臨時収入には特に敏感だった


・報道によると来季強化費2億円台、それでJ2中位大丈夫か?
 ・予算は未定
 ・ユース出身層(アカデミー)の厚みに最大のアドヴァンテージがある
 ・限られた予算の中で強く魅力的なチームを目指す

・情報発信が足りないのでは?
 ・公式HP、フェイスブック、チャオコンなどで双方向で意見交換したい


・メンタル。どう表現し、どう観客に伝えるのか
・鳥栖との違いはなんだった?
 鳥栖は札幌より6000万円少ない予算でJ1残留できた
 理由は「スタイルの徹底」
 鳥栖のサッカーを真似することはしないが、札幌の武器を徹底し、前面に出せなかった。その意味で鳥栖に見習うべきものはある。
 低予算で複数年残留した山形にも学ぶ点はある。


【サポートシップスポンサーから苦言】

・「サポートシップスポンサー」への対応が悪い
・メールの書き方からしっかりやって欲しい
・HPからの申し込み方法も改善してくれない
http://www.consadole-sapporo.jp/sponsor/support/

・長年サポーターをやってきたが、スポンサー視点から内部事情を知ると残念な面が見えてきた
・サポートシップスポンサー、一つ一つを大事にしてほしい

※5万円の積み重ねから大事にすべきという提言。サポーターミーティングの中でもかなり建設的なご意見で、今後の地道な営業のヒントになると思った


【拍手が湧いた意見】

・HFCはプライドやしがらみを捨て、もっとサポーターに頼んで欲しい

この熱き提言に対して、主に前方に陣取るサポーターから拍手が沸き起こった。
ビラ配りでもなんでもする…

※サポーターがポスターをダウンロードし、チラシをポスティングする…
 問題はそれがチケットの販売増に結び付いているかという検証かもしれない。チケットが売れないのは販促が足りないからなのか、試合そのものがつまらないからなのか、そこをまずHFCは整理したほうがいい。HFCはサポーターに何を頼んだらいいかわかっていないかもしれないからだ


【コールリーダーが危機感を訴えた】

「今更、サポーターから言われているようでは終っている!」

「このままでは居場所(クラブ)がなくなる」

「クラブトップの情熱が伝わらなければ、厚別7千人、ドーム1万人の観客ですら失ってしまう。クラブが潰れるという危機感を持って欲しい」



【当ブログの見解】
コールリーダーは冒頭から質問を沢山用意し過ぎた。これは限られた時間内ではルール違反スレスレだった。「負けたら降格の伝達」「補強失敗うんぬん」に関しては、事前に論点をクラブ側と摺り合せた方が良かったかもしれない。
しかし、公の場で質問を沢山するだけの活動を彼はしてきた。
最後に訴えた危機感。
テレビ局は冒頭だけで撤収させられたが、フロントそして、後ろに座っていた新聞記者達にはかなりインパクトがあったと思う。
もしかすると、最初の「負けたら降格の事実を社長が認識していなかった」という言質と、ラストの「クラブが潰れるという危機感」が結び付いた彼独特の訴えかけだったのかもしれない。計算づくでなかったにしても、ゴール裏を束ねたコールリーダーは限られた時間の中で、社長と強化部長に「机上の空論はやめろ」と言いたかったのかもしれない。
補強失敗の反省に基づく具体的な強化計画が示されなかったのは事実だから。


http://www.consadole.net/odo5312/article/4320 1
http://www.consadole.net/odo5312/article/4321 2
http://www.consadole.net/odo5312/article/4322 3
http://www.consadole.net/odo5312/article/4323 4
http://www.consadole.net/odo5312/article/4324 5
http://www.consadole.net/odo5312/article/4325 6
http://www.consadole.net/odo5312/article/4326 7


※メモに基づくレポートですが、音声が聞きとりにくかった個所は当方の推測も含まれておりますことを御承知おきください。表現のニュアンスや受け取り方が違っている場合もあるかもしれませんので…

posted by odo |16:53 | データファイル2012 | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月14日

サポーターミーティングの要点(7)

【どういうサッカーを目指すのか】

質問者は「プロ意識の欠如」「コーチも育成を。コーチにS級ライセンスを」と要望。

・「攻守両面で躍動感のあるサッカー」

・育成というビジョン、育成を妨げない

・2004年当時から強化計画では、攻撃(柳下)、守備、グループでの動き(三浦)、攻守の切り替え(石崎)と強化してきた
※あくまでも強化部長の見解です↑

・プロとは?
与えられたものに100%向き合う。成果を出す

・アカデミーの指導者
 保坂氏、財前氏、森下氏がS級をとった。現状はアカデミーを教えながらS級は取れない。1年現場から離れる(?)
 JリーグのGM研修(?)はHFCから二人がパスしている

・強化部の人数を増やせという指摘
 三上部長と鈴木智樹氏の二人で回す。スタッフは2008年から10人減らしている


【三上部長、認識を改めて!】

※個人的に強く印象に残る質問が出た。医療関係者か医療従事者の質問

Q:筋肉系の怪我人が多い。練習で肉離れ、疲労骨折が多いのはトレーニングに問題があると思う。育成にも関わることなので、トレーニング=高負荷をかけるという認識を改めて!(こんな内容だったと思う)


A:ご指摘ありがとうございます。
 (怪我をしないような)身体の使い方を指導している。
  怪我は高負荷が原因だが、今後も(J1基準を満たすため)継続する。

※この点に関しては、怪我人に対するフロントのケア、それを心配するサポーターの構図は何も解決していないように感じた


【強化費15億円】

意見:今のアカデミーをJ1で活躍させるには15億円の強化費が必要だ
   また、どういう監督が必要なのか聞きたい

※どっから15億が出たのかしらないが、後で鳥栖や山形に言及したことから、フロントに15億集める気迫は感じられなかった

答え:いかにして興業収入、広告収入を上げるか考える。


posted by odo |16:31 | HFC/(株)コンサドーレの経営 | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月14日

サポーターミーティングの要点(6)

・林、ダニルソンの移籍金について

・投資分は回収済み。仙台移籍は双方納得の上
・ダニもレンタル×2年&移籍金で数倍稼いだ

※個人的に今年のサポミの話題としていかがなものかと思った


・CB5人にフラれた件

・強化部長の交渉力
・山下の穴
・日本人CBはもともと少ない
・CBにはそれぞれ3~4チームからオファーが来ていた
・条件面(金銭面)の差があったり、金銭面をクリアしても契約年数が他チームの方が長かったり
・契約年数が長いとクラブのビジョンに反するので(※奈良、櫛引の育成?)


・クラブライセンス制度について

・施設基準と財務基準の不備を指摘されている
・ドームは洋式トイレの数
・厚別は客席の1/3を覆う屋根
・2015年6月が到達ポイントなので札幌市と協議
・室蘭、函館は歴史的につながりが深いが、スタジアムの収容人数に難あり
・J1は15,000人、J2は10,000人収容(ただし芝生席を除く)という事は、
室蘭、函館とも理解していただいている
・ちなみに全クラブの8割は施設基準などをクリアしていない
・厚別については今後も使う方向で自治体、陸上協会と話し合う

(※あまりにも金がかかる話が多過ぎて、HFCが気の毒になる話題だった)


・北海道、札幌市からの借入金状況

・道には22,500万円
・市には45,000万円

合計67,500万円の残高がある

・道には2013年一括返済の予定だったが、分割にしてもらうよう要請中
・新たな返済計画はまず道、それから市という流れで、資金繰りを考えながら



Q:「五段階計画をやめてはどうか」

※単刀直入なご意見。これは誰かがする質問だと思っていた

強化部長の答え:マイナーチェンジは必要。だがレンタル選手ばかりで、レンタル選手がいなくなった後に赤字だけしか残らなかった過去がある。
五段階計画は「クラブに何かを残す」計画である。


※回答もまた明快であった



posted by odo |16:12 | HFC/(株)コンサドーレの経営 | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月14日

サポーターミーティングの要点(5)

・矢萩社長から三上強化部長の評価

強化部長は単年プロ契約。年俸ダウンを提示した上で話し合う。
限られた強化資金、移籍金の獲得、株主、スポンサー、サポーターの評価を総合的に判断して「充分役割は果たしている」。


・矢萩社長から石崎監督の評価

一言では話せない。
最後は社長の決断だった。
メディアに話したのは「失望感、停滞感を変えていかなければならない」
そのための要素の一つが、契約更新をしない事だった。


・集客について

・サポーターの力は既にお借りしている
・例えば赤黒学生連盟。若い人たちにスタジアムに足を運んでもらうのは大きなテーマ
・学生にとっても研修、実習の要素がある
・JAさん、教育大学さんなど外部プロジェクトは、種を撒いた段階、これから実を結ぶ
・しかし、集客増に「切り札は無い」
・シーズンチケットを売る知恵を絞りたい


・怪我人多数について

・トレーナー、チームドクター(北大=下半身では日本有数)に診てもらいながらやっている
・他にフィジオセラピスト(理学療法士)も付けることを考えている

posted by odo |15:50 | HFC/(株)コンサドーレの経営 | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月14日

サポーターミーティングの要点(4)

コールリーダーからの質問

・ハーフタイムパーティーで「心つなぎ最後まで戦おう」と約束した
・残留不可能になった最後の場面、「負けたら降格という事実」をフロントもサポーターも共有できなかったのはなぜか

矢萩社長の回答:試合前には(負けたら降格の)認識はなかった。ハーフタイムにメディアの皆さんから聞いて知った。特殊なケースだったので試合前に伝える事は困難だった。


・補強の失敗について(主力の大量流出、補強選手が活躍しない件)
三上強化部長:
・ジオゴにしてもキリノにしても日本人で補えない部分を外国人で補うという考え
・日本人ベース、4-2-3-1システムがまずあって、例えばキリノにはスピードを、ジオゴ(2011年J2)にはボールの収まりを期待した。ジオゴは日本人(前俊?)で穴埋めできるので放出した。キリノはプロテクトと育成というコンセプトがある(ビジネス的理由?)
・キリノ(タイプ)には日本人に足りない、「試合の流れを変える」役割を期待した。
(※あくまでも外国人に頼る戦術にはしないと言っているように聞こえた)


・コンサドーレスピリットとは何ぞや?

社長:「コンサドーレスピリット」とはコンサドーレの価値を高めること(意識・行動?)
契約更改時に、コンサの生い立ち、オール北海道で支えてもらっていること、北海道のプライドという事を話している。
(※冒頭にも社長は、サポーター、民間企業、行政の三位一体がJリーグのお手本だと述べており、社長の一貫した考えのようである)

・コンサドーレスピリットは誰が植え付けるのか?

社長:クラブ全体で植え付ける。具体的プログラムは無いが、道内出身、道外出身に関わらず植え付けて行くつもり。


・戦えるチームづくり(省略)
・石崎監督の総括(三上部長 前述)


・責任の取り方について

社長:(増資したばかり、債務超過の問題も残り)まだ話す時期ではない。2008年7月から身の施し方は考えてきた。一歩踏み込んで株主と話す。

部長:このチームを変えられるか。クラブを良くしたい、強くしたい。しかし情熱はあるけれど、クラブを変えられないと思ったら…(辞める)


次回は、「質疑応答から パート2」





posted by odo |15:23 | HFC/(株)コンサドーレの経営 | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月14日

サポーターミーティングの要点(3)

【札幌スタイルについて】

・フィジカルがJ1基準でない
・トレーニングに関しては三上部長が現場(監督・コーチ)、選手と話合った上で負荷をかけた。(結果、怪我人多発を招いたが)御理解いただければ…
・三上、小山内などJ1基準のフィジカル数値に届いてきた選手が18~19人になった
・「フィジカルを鍛えた点」「攻守両面における切り替えの早さ」で石崎監督を評価している(三上強化部長が)
・「育成しながら勝つ」…札幌強化五段階計画を継続
・石崎監督が伝え切れていないものがあるので、残り7試合(勝利した浦和戦含む)を指揮してもらうことにした
・残り7試合、石崎監督から学ぶ事がまだある。来季につながる7試合にしたいと三上強化部長は確信した。その考えは選手・スタッフで共有している

・新監督については白紙。予算が白紙なので、誰ともコンタクトを取っていない(10/14現在)
・次期監督については、いつ、いかなる時も考えている
・育成しながら勝つ、勝った中で学ぶものがある
・強化五段階計画でアカデミー、道内出身選手を増やすのは札幌のスタイル
・選手には「札幌市民、道民に何かをピッチから伝えられるか」契約更新の場で確認する
・道外の選手であっても「札幌で何かを伝えたい、残したい」と思える選手と契約する


次回は、サポーターからの質疑応答から

posted by odo |15:10 | HFC/(株)コンサドーレの経営 | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月14日

サポーターミーティングの要点(2)

【2012年の戦いについて】

・J1は優勝争いのグループと残留争いのグループに二極化すると想定
・実際は上位、中位、下位ともに混戦となり「読み違え」た
・「勝ち点40」を目指していた
・サッカースタイル、保有選手の継続を「武器」としてシーズン序盤、他チームの戦術が固まらないうちに勝ち点を稼ぐもくろみだった
・2節、5節、7節。神戸、浦和、川崎戦である程度表現したいサッカーをやり、90分プラン通り、狙いどうりできたにも関わらず「勝ち点1」すら奪えなかった
・勝ち切れなかったことがメンタル的に厳しかった
・守備の構築に関しては、2008年の70失点の反省から、45失点に減らす目標であったが、残り6試合の時点ですでに71失点
・柳下⇒三浦⇒石崎、監督選びに一貫性が無いと言う批判もあるが、今季は「攻守両方」育成するサッカーを目指した
・具体的には2008年は「1-0で勝つサッカー」、今年は「2-1で勝つサッカー」を目指した
・怪我人多発について。J1のフィジカル平均値に到達している選手が5~6人しかいなかった
・良いトレーニング、良い休息、良い食事の三要素。選手の意識も大事
・負荷をかけ、J1基準のトレーニングをやった
・三上強化部長の見解では、1にメンタル(戦うベース)、2にフィジカル、3に技術、その上で1~3を包括する4戦術がある


次回は、「札幌スタイル」について




posted by odo |14:49 | HFC/(株)コンサドーレの経営 | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月14日

サポーターミーティングの要点(1)

【札幌強化五段階計画について】

・2004年~の五段階計画
・テーマは「戦うチーム」「日本人ベース」(クラブがある限り継続する)
・アカデミー、高卒、大卒で獲得した選手⇒はえぬき選手を育てる
・J1で安定した戦いをするためには、まず年代別代表を出し、ゆくゆくはA代表を出す
・三上部長が2007年に編成の責任者になった当時の思いは、上記のような背景を理解した上で、若手選手との契約に「年度別代表に入り、そこでの経験をチームに還元する」事を盛り込んだ
・当時はそのような構想を描いていたが、9年経っても未達成なので継続してやっていきたい
・以上の事を継続して取り組んできたが、「J1で安定できる戦いができない」のが現状
・2008年怪我人多数の反省を生かし、今できる事を100%やろうと言う事で34名保有
・「育成をしていく事は続けるべき」という方針


次回は2012年の戦いぶりについて。

posted by odo |14:35 | HFC/(株)コンサドーレの経営 | コメント(0) | トラックバック(0)