2011年04月27日
石崎体制をどこまで引っ張るか
【勝利至上主義】 「絶対昇格」の立場から考えると、開幕2連敗はキツイ。 目標に掲げているのは3位以内だから、3勝1分1敗ペースでいかないとダメなはず。このあと、すぐに巻き返したとして、6勝2分2敗でリカバーするわけだから、次節から8試合負けなしでいかなくてはならない。 FC東京、草津、熊本、鳥取、鳥栖、岡山、大分、横浜FCの8チームと対戦し、6勝2分0敗でいけるかどうか。 もし、イケイケで勝ち点を重ねていければ、室蘭の横浜FC戦(6/12)までは延命できる。しかし、その可能性は極めて低いと見る。苦手チームが多いから(汗) 【怪我人多発体質】 フィジカルコーチを変えても怪我人が出る体質は変わらない。選手達が口を揃えて練習がハードだという。本末転倒ではないか。本番の試合でハードワークすべきなのに、練習でパンクしてどうすんのよ。 コンディションを整えて、公式戦にチーム力のピークを持って来れない状態が2年以上続いている。明らかに異常だ。選手層が薄いコンサにおいては致命的な欠点だと思う。もちろん指揮官の責任が大きい。 【水面下で動いてる?】 昨オフ、フロントは4人の候補から石さんを再任したという報道があった。 ということは、3人の監督候補がいたわけだ。その3人のうち何人が監督オファー待ちの浪人なのか、ここがXデーのポイントの一つになる。 もし後任候補がフリーならば、この連敗を機に再度打診があったかもしれない。あるいは次節FC東京戦後に強化部が連絡を取る可能性がある。 本格的に解任に向かって動き出しているのならば、味スタのどこかで観戦しているかもしれない。 【契約問題と後継監督】 本心は別としても対外的に「J1昇格」を目標に掲げている以上、昇格が厳しくなった時点で契約解除できるはずだ。三上部長が目標勝ち点を明言したのはそういうことだと認識している。戦力の入れ換わり等言い訳に過ぎない。矢萩社長も「昇格を狙える」とはっきり述べていた。あの時点で石さんに「育成専門」の免罪符は無くなっている。3年計画の3年目なので、全く問題ないはずだ。心配されている違約金うんぬんも恐らく大丈夫だろう。自主退団(辞任)というカタチにする解任もあるだろう。 それから続投派がよく言うセリフにもモノ申しておく。「後任は誰なんだ。監督の名前を挙げろ」と。勘違いしないでもらいたいが、後任監督を決めるのは三上強化部長だ。監督選びはフロントの最大の仕事だから。それからこういうセリフもよく耳にする(目にする)。 「札幌の監督なんて誰が引き受けるのさ。お金も無いのに…」。 冗談じゃない。コンサドーレ札幌の魅力を一番知っているのはサポーターじゃないか。サポが胸を張らなくてどうするんだ。札幌の監督をやりたい人は大勢いるよ。立派な練習場があって、減ったけど熱いサポーターがまだまだ残っている。何より前途有望な若い選手が沢山いるじゃないか。札幌からのオファーを光栄と思ってくれる人は必ずいるよ。それだけは断言させてもらう。 選手を輝かせること。選手を輝かせる采配。チームの団結力を引き出せるリーダーシップ。諸々考えた場合、石崎体制には限界を感じる。 改めて書いておく。HFCの商品は「試合」である。コンサドーレが今一番力を注ぐべきなのは「試合」そのものである。得点シーンでスタジアムを沸かせられないサッカーは商品とは言えない。そんな試合(戦術)は続けるべきではない。 【求心力はどうなのか】 一番の問題は、選手との関係だ。主将の河合は石さんを慕ってコンサに入団した。砂川も石さんをリスペクトしているっぽい発言があった。 ゴンさんもおそらく石さんに一目置いているだろう。 ベテランはいいとして、若手が石崎監督をどう思っているかだ。 結果が出ないのは、戦術が戦力と噛み合っていないから。おいしいレタスとチーズがあるのに、どうもドレッシングが合わない、みたいな…。 あるいは、何がウリかわからないメシ屋さんになっていないか。2009年は洋食、2010年は和食、2011年は中華、みたいなチグハグな印象。 1年毎の石崎戦術が3年串を通したとき、石崎戦略として浮かび上がってこないんだよな。どういうサッカーがしたいのかがまるでわからない。 どういうサッカーが「できないか」はイヤというほど骨身に染みたけどな。例えばCKから点が入らないとかさ。三浦監督は言ったよね、セットプレーからの得点が一番確率が高いってさ。石さんのサッカーは悪い意味で常識を覆してるよな。 初戦の「チアゴ大作戦」、2戦目の「山下FW作戦」…練習でもやっていないような行き当たりばったりなサッカーはチームに不協和音をもたらすと思う。石さんの采配が「勘ピューター」な限り、理論派の選手は育っていかないであろう。石崎監督はもう古いタイプの指導者なのだ。Jリーグの監督は世代交代が進んでいる。これ以上置いてけぼりをくってしまうのは若い選手に悪影響をもたらす。 きっちりと理論立てて勝利へ導ける指導者を探すべきだ。選手もサポーターも「勝利」に飢えているのだから。 【客離れ】 倒幕の志士たちはまだいい。ちゃんとスタジアムで応援してから文句を言うから。ヤバイのは「サイレント・リムーバー」。ひっそりとスタジアムから姿を消していく。万難を排してコンサを見に来た連中が、「応援のし甲斐が無い」と言って見に来なくなる。 マンネリを打破しないと相当まずいことになると思う、興行的に。 石さん続投派は、非常ベルが鳴っている事に気付いているかな? 【推理】 以上を総合して予測を立ててみた。今後の勝敗しだいだとはいえ、5/15の鳥取戦(厚別)で新しい指揮官を迎えるのがおそらく最速。 AWAYのFC東京戦、HOMEの草津戦を連勝し、2勝2敗に持ち込めば、その可能性は消えると思うけど。 遅くても5/29岡山戦までには、監督交代が完了しているんじゃないだろうか。
posted by odo |23:07 | コメント(0) | トラックバック(0)