コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2010年08月16日

理想に潰された理想

2点目はバテてDFの足が止まっていてどうしようもない。ヴェルディをほめるべき。問題は1点目だ。征也は振り切られるはナオキはブロックできないは…。なんつーか、守備をナメすぎだよね。スペイン、スペイン言うけど、スペインは堅守だったでしょ。ザケンナッテ

理想を追い求めるのは素晴らしいことだ。美しいパス回し、ポゼッション…
しかし、あの“ちんたらした”バックパスは何のため?
あのバックパスを見てるとイライラを通り越して、「スペインサッカーなんか要らねぇよ」と毒づきたくなる。

石さんはこうなるのはわかっていたと思う。ヴェルディの川勝さんは東芝の時の同僚。スペインサッカーを志向する者同士、お互いに譲らず理想を追求できると手ぐすね引いていたに違いない。だが所詮レベルと完成度が違い過ぎる。それにしても謎が残る試合だった。監督コメントを読んでみる。

http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00105425.html
(石崎信弘監督記者会見コメント)

「ヴェルディのサイド攻撃を注意するようにと言ったところで、前半サイドを起点に失点してしまった。
その後もかなりサイドを起点にピンチを招いていたので、後半から3-5-2で一応サイドを消すようにという形だった」

問題はココなのだ。なんで練習でもやっていない3-5-2に変えたんでしょうね。堂々と4-2-3-1なり4-4-2で勝負せぇっての。
石さんの悪い所は長嶋(巨人)監督みたいな「カンピューター任せ」な部分。
そこには選手を納得させるロジックがなく、逆にチーム全体の方向性や意思統一を惑わせるだけなのだ。

「砂川のところでなかなかキープができない。特に砂川だけではなしに、前の3人でキープできないといったところで、早く上里を入れたかった。ただ、2人もう代えてしまっていたし、この暑さの中では何が起こるかわからないので、ある程度時間をみて上里を入れた。彼が入ったところで、キープできたんじゃないかなと思います」

これもよくわからん。スナマコが守備出来ないのはわかってて起用したはずだ。宮澤にサポートさせるべきなのに宮澤は下がり過ぎていた。
上里の投入は、追いつくには彼のミドル一発しかないからだ、と今の今まで思っていた。それなのに「ボールキープのため」とは…。

宮澤の方が敗因を的確に分析していた。君の言うとおりだ。

「もっと僕と芳賀選手のところでボールが取れれば、やり方はいろいろあったと思う。そこは修正していかないと、今日みたいな相手だと厳しいと思う」

ここ数試合、宮澤に輝きがない。悩みながら走っているような印象さえ受ける。「日本人10番」の重圧なのだろうか。
ボランチにボールが収まらないサッカーは苦戦を強いられる。特にJ2では中盤がしっかりしていないとやられる。どんなに強力なストライカーが居てもだ。岡田コンサ1年目でも柳下コンサでも証明済みのはずだ。

選手の特性と配置のミスマッチ、交代を含めた戦術変更。昨夜の試合は選手どうのこうのでなく監督の采配ミスだと当ブログでは判断している。
石さんには適材適所の人員配置を再考願いたい。ヴェルディとコンサにスタッツ程の差があるとは思えない。監督が選手達の潜在能力を引き出し切れていないのだ。選手達に「自分達で考えろ」という時期じゃない。「お前はコレだけはしろ」と役割分担を明確にすべきなのだ。

ただし、石さんの解任は望まない。スペインならスペイン、バルサならバルサを目指して結構だ。あのイライラするバックパスがパスワークというなら、不快感のないバックパスになるまで待とうじゃないの、ホトトギス。
当ブログは「監督はクラブが決める(お願いする)が、戦術はクラブが決めるものではなく監督が決めるもの」だと思っている。だから、柳下路線も三浦路線も今の石崎路線も支持してきた。監督がギブアップするまでやってもらって構わないと思う。
一方で解任やむなしの成績だとも思っている(6勝8分7敗)。だから解任派の意見も無視できないとは思っている。
HFCの中期3ヵ年計画は来年2011年までだ。石さんにはまだ時間がある。そうですよね三上さん!

posted by odo |06:12 | コメント(4) | トラックバック(0)