コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2010年07月02日

サムライ・ブルース その8

トルシエが「ここから先はボーナス」と言った2002年日韓大会のトルコ戦(宮城)。
8強入りを逃した夜、岡田武史は泥酔し仙台のホテルの廊下で寝ていたという。千載一遇のチャンスを逃した悔しさで痛飲したのだ。

あれから8年。トルシエは第2次岡田ジャパンをTVの解説者として日本で見ていた。その評価は…
トルシエ氏 理想の次期指揮官は岡田監督!?@スポニチ

印象に残った選手としては、本来、全員の選手を挙げたいところだが、GK川島、MF大久保、松井、FW本田の4人を挙げたいと思う。特に川島と本田は大きな発掘だ。

日本にとって、本当の課題はまだクリアされていない。外国でプレーする選手が圧倒的に少ないという現状は変わっていない。今回、パラグアイ戦に敗れたのも、経験不足に起因するところは少なくない。決勝トーナメントに残った他国と比べても、日本の真の実力はガーナ、パラグアイより下に位置するだろう。まだ世界のトップ10に入る力がないことを忘れてはいけない。

パラグアイ戦後、岡田監督が退任を申し出たと聞いた。だが、私は次の監督も岡田さんでよいのでは、と思っている。新しい監督がくれば、またゼロからのやり直しになるからだ。パラグアイ戦こそ大胆さを欠いたが、W杯全体を通じ、本田の1トップをはじめ、松井の右サイド、阿部のアンカー、GK楢崎正剛、MF中村俊輔をベンチに置くという勇気が求められる選択を下し、W杯の成功に導いた。


オシムさんとスカパーの「きょうのオシムと世界標準」も改めて文字で追うと味わい深い。

オシムの言葉「日本×パラグアイ」完全収録

スカパーの録画で見たのだが、この日のオシムさんは青いジャケットに青いネクタイ。まさにサムライブルー・オシムだったのだ。
最後にこう述べている。

私もここで座りながら戦っていました。

涙が出る。
試合後、カッパ巻きと味噌汁を食したそうだ。魂は日本人だよなぁ。

でも葬式ではない。もっと明るくなりましょう。
サッカーはまだまだ続くのですから。
明日の日本のサッカーが今日のサッカーより良くなることを期待します。


もっと明るくなりましょう、か。そうだ、明るく笑ってグッバイだ。



関西空港近くのホテル日航での凱旋帰国記者会見。

「なんか今野がね、しゃべりたいことがあるって、さっき言ってたんで」

岡田監督、会見の最後にまさかのキラーパス☆
嬉しそうにマイクを運ぶ中澤、今ちゃんにマイクを向け、手を叩いて大喜びする憲剛。

「闘莉王さんのモノマネで」

「集まれ~!」

見事なオウンゴールだった(爆)
闘莉王出演のKFCのCMはそんなに喉に力が入っておらず、練習場での闘莉王の声で今ちゃん流にアレンジを加えたようだ。
会見場の選手達の爆笑シーンがこのチームの雰囲気の良さを物語っていた。今ちゃんはでっかい仕事を代表で成し遂げた(笑)

http://www.sanspo.com/soccer/photos/100701/scc1007011845017-p2.htm
(会見で岡田監督にマイクをふられ中澤からマイクをもらう今野@サンスポ)

http://www.jsgoal.jp/photo/00063500/00063570.html
(その瞬間、緊張感に包まれていた会場が一瞬にして笑いに包まれ、和やかな雰囲気となった。)

父の心臓の病気で南アフリカからブラジルへ直行した闘莉王。凱旋帰国できなかった闘莉王のモノマネをあえて振った岡ちゃん、それを「厳しいっす」と戸惑いながらも応えた今ちゃん。周りの選手達が笑いをこらえきれない。
結束力とかチーム一丸がクローズアップされた代表だけに、お笑いにとどまらないメッセージ性を感じずにはいられない。
深い。実に深い。
コンササポの「岡田札幌的視点」にこんな深いオチがあるなんて!!


「俊が森本に何かさせたいって」「南アフリカの歌を歌うらしいです」「俊輔が命令してんだぞ」

俊輔の誕生会で披露した歌だそうだ。
傷心の俊輔を気遣ってエールを送る岡田監督。それに応える森本もさすがだ。

http://www.jsgoal.jp/photo/00063500/00063573.html
(岡田監督に振られた森本貴幸選手。「ア~~ア~~~」と岡田監督のキラーパスにしっかり答えた。)
http://www.jsgoal.jp/photo/00063500/00063574.html
(今野選手・森本選手の見事な切り返しに、岡田監督も満面の笑顔を見せた。)

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2010/07/02/06.html
(今野!森本!ムチャ振り爆笑会見で解散@スポニチ)

http://www.sanspo.com/worldcup2010/photos/100701/wca1007011845018-p4.htm
http://www.sanspo.com/worldcup2010/photos/100701/wca1007011845018-p5.htm
(今野のモノマネで爆笑する岡田監督(右)ら日本イレブン。左は机に突っ伏す長谷部@サンスポ)

http://www.sanspo.com/worldcup2010/photos/100701/wca1007011845018-p6.htm
(会見で岡田監督にマイクをふられ南アフリカの歌を歌う森本@ホテル日航関西空港)



「日本人の魂を持って戦ってくれた。たくさんのチームをつくってきたが、一、二を争う素晴らしいチーム」

一、二を争う素晴らしいチームを作って、退任できて本当によかった。
教え子たちがこのチームで学んだ事を引き継いで、さらに強いサムライブルーを作っていくだろう。


http://www.youtube.com/watch?v=MJraJcRKjgE
(岡田監督むちゃぶり⇒今野『闘莉王のモノマネ』⇒森本『南アフリカの歌?』 )


http://southafrica2010.nikkansports.com/news/f-sc-tp2-20100701-648182.html
http://southafrica2010.nikkansports.com/news/photonews_nsInc_f-sc-tp2-20100701-648182.html
(帰国後も会見で笑顔を見せる岡田日本代表監督ら@ニッカン)

http://southafrica2010.nikkansports.com/news/f-sc-tp2-20100701-648196.html
http://southafrica2010.nikkansports.com/news/photonews_nsInc_f-sc-tp2-20100701-648196.html
(森本の歌唱に苦笑する本田@ニッカン)


【人間万事塞翁が馬】

最後に岡田監督の座右の銘を。(コンサ時代から変わっていない)

「塞翁が馬」(中国の故事)
国境の近くにあった塞(とりで)の近くに住んでいた翁(老人)は、何よりも自分の馬をかわいがっていた。その馬は、周りからも評判が立つほどの駿馬だったが、ある日突然、蜂に刺された拍子に飛び出してしまう。一向に帰ってこない馬の様子に、周りからは翁に同情するほどだったが、翁は「これがきっかけで何かいいことが起こるかも知れない」とだけ言って、我慢強く待ち続けた。すると、どうだろうか。しばらくして、その馬が別の白い馬を連れ帰ってきたのだ。しかも、その白馬も負けず劣らずの優駿で、周りの者は口々に何と幸運なことかと囃し立てたが、翁は「これがきっかけで、別の悪いことが起こるかもしれない」と自分を戒め、決して喜ばなかった。

それから、かわいがっていた息子がその白馬から落ちて、片足を挫いてしまった。周りはまた同じように慰めの言葉を掛けたが、翁はまた同様に「いいことの前兆かも知れない」と告げる。それからしばらくして、隣国との戦争が勃発した。若い男は皆、戦争に借り出されて戦死した。しかし息子は怪我していたため、徴兵されず命拾いした。そして、戦争も終わり、翁は息子たちと一緒に末永く幸せに暮らしたという 。

このことから、人間、良いこともあれば悪いこともあるというたとえとなり、だから、あまり不幸にくよくよするな、とか幸せに浮かれるなという教訓として生かされる言葉になり、人間万事塞翁が馬などと使われる。


以上で「サムライブルース・シリーズ(その1~8)」を終えます。
おつかれさまでした~♪

posted by odo |05:57 | 日本代表 | コメント(0) | トラックバック(0)