コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2009年10月16日

第45節AWAY徳島戦展望

 51試合の長丁場も残るところ後わずか。
そろそろ「中期経営計画2009-2011」の観点から、出来たところ出来なかったところをザクっと洗い出してみたい。

2009 北海道フットボールクラブ 経営方針

 昨年の11月に発表されたもので、例の浦和戦応援自粛を受けてクラブ側が出してきたものである。こういうものは、出された時は出来るのか出来ないのか阪神いや半信半疑だったりするのだが、石さんが率いて第3クール終盤まで来ると、クラブ側の思惑がわかったりするんじゃなかろうかと思う。
そしてそれを検証することによって、シーズン終盤から始まるストーブリーグに灯が燈るってな算段になっちょりひちょります。

 さて、前置きが長くなったが、トップチームに関することを中心に見ていこう。

<2009経営方針>
親会社を持たない市民クラブチーム・コンサドーレ札幌の活動を通して、北海道にアイデンティティを持つ人だれもが『共有体感』できることを企業使命とし、特に経営基盤の確立を最重点課題と認識しながら、次の経営理念の完成度を高めることに全力を尽くします。

 北海道へのこだわりという部分では、わかりやすい所でいえば、「コンサ・土・ファーム」であったり「コンサ百年の森」であったり、盲導犬募金だったり、スタ飯にジンギスカン登場であったり、そういう事は今後も継続していって欲しい。「北海道へのこだわり」「札幌へのこだわり」は強く意識し続けて欲しいと思う。ファイターズがどうたらこうたら、というのではなくコンサの身の丈にあった内容で独自の姿勢を見せていけば、見ている人は見ていると思うのであります。(サポ・ファン以外の方も)

 来年J1へ(というかJ2にいる限りは常に目標なわけだが)復帰するという目標の前に毎年毎年必ず浮上する問題があり、それもしっかり謳われているワケであるが、大事なので文字の色を変えてみると「経営基盤の確立を最重点課題…」ということになる。
具体的に書けばおそらく、①収入UP ②収入ダウンなら支出を減らす 単純に書けばこの2点しかない。
つまり入場収入が予算よりダウンだったならば、人件費は削らなければいけないだろうし、実際昨年のダヴィの移籍金みたいなボーナスがあるのかと言えば「無い」可能性が高い。もしかすると高額選手放出も辞さない覚悟で、「チーム石さん」を再構築(というか初構築)するかもしれない。戦力を見直して組み立て直す…このあたりはまさにストーブリーグの焦点になる。

 次に、「コンサドーレ・スピリットを有するチームの基盤構築強化」に関してであるが、ハッキリ書いちゃうけど、一番これを理解し実践したのはUS、特にUSのコールリーダー氏だ。間違いない。
函館のすなトラメガ、カズトラメガから始まり、アウェーでの芳賀トラメガ、すなトラメガ、厚別での勝利の大脱走などなど「コンサドーレ・スピリット」の醸成はゴール裏と選手が一体とならないといけないんだと、USを中心とするゴール裏の面々が身をもって示した。(賛否両論だとは思うが、ゴル裏以外の席のヤジラーにもニュアンスは伝わったと思う)
ゴール裏で起きた(あえて意識して起こした)一連の出来事は2009年最大の収穫だったと言える。
「遠慮するな、俺達も一緒に戦う。一緒に成長する。」こんな選手たちへのアピールが選手を動かしたと思う。
「言い返せなかったのは自分たちが一番情けないと思っているから」とスナが語った函館から2ヶ月後、室蘭で決勝FKを決めたカズがゴール裏に堂々と立ちトラメガを握った。今までのシーズンの中でも最も、ゴール裏と選手が同じベクトルを向いていた年かもしれない。

 「チーム強化」については、昇格絶望になった時点で新聞各社がああだこうだ書き連ねるだろうが、当ブログは今のうちに書いてしまう。後だしじゃんけんは嫌いじゃけんのう。(ちなみにこのエントリ長いね。まだ徳島戦のコト書いてねーし。勢いで書き倒すしかねーな。)

・メンタルとフィジカルの強化
・コンサドーレ・スピリットの醸成教育の徹底
・リーダーシップを向上させる社会性教育の強化と魅力ある選手の育成
・ユース世代の地元エリート選手の発掘と育成
・コンサドーレ札幌強化計画ステップ5に到達可能な選手強化

いろいろ書かれているけど、やっぱり数値的に検証可能な「コンサドーレ札幌強化計画ステップ5に到達可能な選手強化」という文言に注目するわけだ。ステップ4(昇格)を逃すとこの部分をどう捉えるのかでクラブの方針に対するスタンスが変わってくる。ここをよく吟味して判断しないと「5段階計画」を「5カ年計画」(実際は何年かかるかわからない。何故ならJ1定着が目標なのだから)と間違ったりして、計画そのものの白紙撤回論が渦巻いたりするのは目に見えている。

 「メンタル&フィジカルの強化」っつたって、他のチームと比べてどうなのよ?というのがある。50だったレベルを70に上げましたって言われても、C大阪や仙台は80、甲府、湘南は75でっせとなったら、来年はどうすんの?って新聞各社に書かれまっせ。
2番目、3番目は、石さんと古田らに期待するとして(あっさりスルー 笑)、
問題は「コンサドーレ札幌強化計画ステップ5に到達可能な選手」って具体的に誰ですか?ってことなんざます。いよいよ本題。

※チーム強化については、2003年策定のコンサドーレ札幌強化計画にある「チーム力の強化、活動方針」(コンサドーレ札幌ホームページhttp://www.consadole-sapporo.jp/club/pdf/kyouka.pdf 参照)を指針とする。なお2009年当初のチーム現状はステップ3、同年末の目標をステップ4と捉える。また、当該強化計画はステップ5をもって完了ではなく、ステップ5を維持継続するものである。

こんな但し書きがある以上、「もう5段階計画なんて砂漠の水のように消えたんジャマイカ」とかいう一部世論に異論反論オブジェクションしなきゃならん。これが実にややこしい。砂漠の蜃気楼になってしまった5段階計画「ステップ5」へどうやって到達するかというのが、シーズン終了時から来年へのテーマである。

 ステップ5=J1定着 であるので、「当該強化計画はステップ5をもって完了ではなく、ステップ5を維持継続するものである」なんてわざわざ書いてあるんだけど、そもそも定着の前に最低2~3年はJ1に残留しなきゃ「ステップ5」は始まらないわけで、今の「石さん体制」の原点がこの方針から来ていると思われる。

 しかし、大きな大きな壁がその前に立ちはだかる。
それは「ステップ4」すなわちJ1復帰である。「復帰してもすぐに落ちるチームにはしたくない」(石さん)、その考えは非常に共鳴できる。
三浦俊也監督の言葉を借りれば「肉でも魚でもないチームだから落ちた」というわけだ。

 今シーズンは石さん采配初年度ということもあり、選手起用はいまだに試行錯誤が続いている。キャンプ中からクライトンシステムで始まり、ダニルソンを中心とした4-1-4-1システムであり、いまだにキリノのワントップシステムである。
なぜか。それは昇格しなけりゃ何も始まらないからだ。もっと書いてしまえば、フィジカルもメンタルも外国人選手抜きには考えられないってことだろう。これはコンサに限った話じゃないが、頼り過ぎると彼らが移籍した時のダメージがでかい。

 外国人頼みがいいか悪いか。古くから議論されていることだ。
バルデス頼みで昇格、エメルソン頼みで昇格、ウィル頼みで残留、ダヴィ頼みで昇格した。その時は「嬉しい楽しい大好き」だ。ドリームがカムトゥルーしたと思ったから。でも、ドリームは昇格じゃないんだよね。カムトゥルーしなきゃならないのは定着なんだ。裏を返せばダヴィが居ても降格したでしょ?という教訓がある。結局、日本人選手の底上げが無いと上がれないし、残留しないし、定着しない。その上で新潟のように毎年計算できる外国人を強化部が補強する。言うは易く実現はなかなか…といった所だ。ステップ5はマジで何年かかるかわからない。2011年に答えが出るモンでもない。それでも近日中にHFC社長、石さん、三上さんを中心にフロント、スタッフ全員で話し合って方向性を定めておかないといけない。昇格を逃すということは、来年どうすんの?と聞かれるのとセットだから。ナアナアで済まさず、何が達成できて何が達成できなかったのか、目標達成のために何が足りなかったのかを反省して糧にしないと。道内のスポーツマスコミも突っ込んで取材してほしい。サポはそこが一番知りたい。クラブが今後どういう路線へ舵を切ろうとしているのか。

 「ただ上がればいいってモンじゃねぇ」「上がった後、簡単に落ちないチームに強化しておけ」…クラブ的には未踏の大地に足を突っ込もうとしている。ヤンツーにも三浦さんにも課せられなかった重たい課題が石さんに委ねられている。既に来季の契約は水面下で打診されているとは思うが、今は天皇杯3回戦突破に集中してもらいたい気もする。

 2000年に上がって、2001年に残留できた。「J1残留」は現代表監督岡ちゃんしか成し得ていない。
石さんが「J1復帰」「J1残留」の壁を突破し、「J1定着」をカムトゥルーするには、最短で何年必要なのかな?という疑問もある。長期政権を委託するのであれば、最低昇格付き条件の3年契約が必要だと思う。さらに順調にコトが運んだとしても、J1仕様の資金力を呼び込む何かがなければいけないと思う。
「中期経営計画2009-2011」って西暦時限で宣言しちゃってるんだから、素直に考えれば、よっぽど悪い成績でなければ石崎体制は2011年まで続くだろう。

 資金=スポンサーを集め、入場収入を増やすのはどうしたらいいのか?
いまいる選手達ひとりひとりが「スター」になるしかない。いまのレベルだとアレだが、コンサから代表が出るようになれば風向きが変わる。けしてアリエナイザーなんて思う必要はない。南アの次を目指せばいいんじゃ。その前に天皇杯を獲るんじゃ。若梟たちよ、向上心を持て!
寄せ集めチームは魅力が無い。生え抜きが頑張るから親身になって応援できる。そして成長をスタジアムで見せることだ。スカパーを通じて見せることだ。

 そんなわけで、明日は徳島戦。
5月のアウェーでは追いつかれて悔しい悔しい3-3ドローだった。

http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/games/2009051009/game.html

あれから5カ月経ったしメンバーも変わったから同じ轍は踏まないと思うけど、頼むわよ!

http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/games/2009061401/game.html

ちなみに厚別でも1-1ドローだったんすよね(棒読み)

なんとかせいゃ!!せいゃ セイヤ・セイヤ・セイヤ!(祭モード)


<予想>
札幌3-2徳島
得点者:セイヤのハットトリック!!
その心:お前が札幌のスピードスター、華。


<モチベUP曲>
http://www.youtube.com/watch?v=DPBDL3NQ4yY
(SEAMO 「Fly Away」)

posted by !oDo! |06:33 | データファイル2009 | コメント(0) | トラックバック(0)