2008年11月26日
気になる認識のズレ
些細な事かもしれないが、俺には看過できない。 後々クラブの将来を左右する大きな分岐点に立った時、このズレが起因になると思うので今のうちに書いておく。 五段階計画で今、何段階目か。来季は何段階目からスタートするのか、という事だ。 降格直後の柏戦で、村野GMは「3.5段階に後退する」と言った。 3段階=戦術の浸透、4段階=昇格、5段階=J1定着 だから、多くのサポも頷ける見解だったと思う。 しかし、今日の道スポによると三上強化部長は「J2でも5段階」だという認識だというのだ。J2に居ても「J1で安定して戦える組織作りをしたい」ということなのだろう。 両者の言い分はそれぞれわかる。ただし、「3.5」と「5」ではあまりにも違いすぎるのだ、カネの使い方が。 わかりやすく言えば、村野GMは「ユース」に予算を割いて欲しい&自前で育てる、三上さんはトップチーム人件費に割いて欲しい、他所から即戦力を買ってでもという流れ。再昇格を急ぐか急がないか、の違いとも言える。 社長が「予算配分は流動的」だというのは、フロントの方向性が固まっていないということを暗示している。 一方、サポの間では「5段階計画」そのものに冷ややかな見方が出始めている。2~3年前から冷ややかな見方は増えている。誤解されている部分もあった。ヤンツーから三浦監督に交代した時点で5段階計画は無になったという意見があった。 俺は違うと思う。戦術の転換は4段階へのステップでもあったので、計画には反していない。ただし「J1定着」に向け「J1で安定して戦える」戦力には育たなかったという意味では三浦監督の2008年は失敗だったのだ。故にGMのいう「一歩後退」なのだという認識である。さらに書き加えれば、J2しか知らなかった選手達がJ1チャレンジした上での後退なので、2004年からの積み重ねが全て崩壊したわけではない。 フロントは三浦監督に続投を要請した。これは三上路線なのだと思う。J2に落ちても「J1で安定して戦える」組織作りを三浦さんに頼みたかった。 しかし、三浦監督は「もう少しやってみたかった」と未練を残しつつも、「一旦リセットした方がいい」という判断を下したのだ。この「リセット」という言葉は今後の、例えばUSの言うところの「コンサの未来」「コンサのビジョン」にどういう影響を及ぼすのか。 これから発表される外国人、戦力外通告、最終的人件費予算、そしてビジョン(長期と短期を使い分けて欲しいものだが)、そしてカギを握る監督の人選・・・・ 三上強化部長がいなければ、監督も選手も引っ張ってこれない。J1を狙うのもJ1で安定した戦いを挑むのも、ユースの成長を待ってられない。これもよくわかる。実に正しい。(ダヴィの移籍金があるから、気が大きくなってるのかもしれないが=ココは実に危ない橋、ギャンブルでもある)。だが、プロスポーツを謳っている以上観客にとって魅力あるプレイヤーを揃えなきゃ観客に失礼だ。三上はこの点ではプロのフロントだと思う。ダヴィで結果を残しているから、第2のダヴィを買ってきて保有し、同じ路線で資産を増やしていくつもりなのだろう。プロビンチャの方向性としては実に正しい。 だが、その上にいるはずの村野GMと五段階計画の見解が違う。 社長はGM職は要らないなどと言ってはばからない・・・・。 村野GMの立場が危ないというのと、強化部の脆弱さが浮き彫りになっている気がしてならない。 アルセウはクライトンでお釣が来たけど、ノナトが結局ダヴィの相棒になれなかったことから降格は始まった。なんでもかんでも三上さん頼りなのは危険だ。 今、一番知りたいのは、三上強化部長イチオシの監督は誰だったのか、そしてGMイチオシは誰だったのか。それらの方と縁が無くなったのなら、どういう根拠で次期監督にオファーを出すのか、そして決めるのか、これを知りたい。 方や3.5段階、方や5段階。歩み寄るとしたら「4段階=昇格」を狙える監督になるはずなんだが。これはあくまでも俺の予想だけど。
posted by OdO |21:10 | HFC/(株)コンサドーレの経営 | コメント(2) | トラックバック(0)