コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2008年08月30日

クラブは誰のものか

ガンバのブログにそんな事が書いてありまして。
分裂応援だとかサポクラブに対するクラブとの誓約書だとか、コンサに関係ないわけでありますが、今夜の「クラブは誰のものか」のテーマに対して、「みんなのもの」という結論だと当たり前過ぎるわけであります。
例えば、京都サンガ。3度の降格を経てもずっと資金提供するスポンサーは変わっていないそうで。京都には日本を代表する、というか世界的な企業がバックについているんですが、その資金があっても監督が変わるたびにクラブの方向性がどんどん変わっていたと。
最近はクラブの目指す方針も固まってきたそうで、潤沢な資金をうまく選手強化(具体的には他チームからヘッドハンティング)に使っている模様だ。
京都は下部組織も充実させている。立命館と組んでサッカーと勉学の両立を目指した教育も行っている。ここの取り組みも注目したい。

で、コンサは5段階計画が破綻しております。(いきなり断定しちゃう)
いくつか根拠を示します。以下の数字は「強化計画」のステップ5です。

・入場料収入       570百万
・広告料         580百万
・トップチーム人件費   800百万(8億ね)
・1試合当たりの入場者数 平均 1万6千人
・単年度黒字       143百万

1億4千万っすよ。無理じゃないですか。
それとも浦和戦、鹿島戦で稼げばなんとかなるかなー。
http://210.229.166.20/club/pdf/kyouka.pdf(PDF)

そこで、京都みたいに地元企業(あるいは全国)から安定的スポンサーを探して継続して資金提供を受けないと厳しいんじゃないかと思うわけです。

減資増資後の現在の株主構成を把握しておきましょう。
そして、HFCは誰のものか、あるいはHFC(コンサというクラブ)の物言う株主は、クラブ経営者の理念は・・・など確認したいことは色々あるなぁ、と。HFCは社長が変わってクラブのビジョンも発表されていないようだし。

http://210.229.166.20/club/supporter.html(HFC上位株主)

1位 サポーターズ持株会 2億3630万円   	23,630口  29.89%
2位 石水 勲      	1億円   	10,000口   12.65%
3位  石屋製菓(株)         8000万円            8,000口    10.12%

イシヤさんがその気を出せば、筆頭株主に躍り出ることができる。
が、今のところは「クラブはサポのもの」とも言える。微妙なパーセンテージだ。
「宮の沢白い恋人サッカー場」はイシヤさんの資産なので、事実上筆頭株主といえるかもしれない。
以上2団体と個人で、現在のところHFCの株の過半数を握っている。絶妙な株式配分である。

で、キャリアバンクの持株会長さんが、1億2621万円(12,621口)の出資金を「コンサドーレ札幌の選手強化資金として利用されることをあらためて要請」したとのこと。

ふむふむ。持株会は、5段階計画の8億(当初の予算どおり)の人件費予算にプラスして1億2千万を当ててくれと言った。合わせて9億2千万。

http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/consa2007-kunan/14579.html
(8億円という数字は万全ではなく、微妙な金額)
http://www.j-league.or.jp/aboutj/jclub/2006-7/013.html
「選手等人件費の推移(J1クラブ平均)」

これを見てもわかるように大体平均で14-15億はかかる。
選手(日本人+外国人)で大体11億平均だ。

持株会の主張は、せめてJ1平均に近い選手強化費でクラブを運営して欲しいと言っている。それは今J1にいるから。J1にいる今年集めたお金だから。

プロサッカークラブにとって、選手は資産そのもの。だったら選手の強化費は持株会で集めたお金の使い道としては一番活きたカネと言える。
1億2千万分は当然株式化して資本金にして内部留保しなくちゃならないだろう。そりゃそうだ。
持株会の理事長が言っているのは、1億2千万円分をHFCの経営努力で捻出して(つまり営業利益で)選手の強化費を確保しなさいよ、と言っているのである。
選手の「強化」費なのだから、箕輪の完全移籍に使ったっていいし、ダヴィにオファーが来たときの「引き留め金」や「代理人との交渉金」に使ってもいい。
チームを存続させるためのアプローチは、「債務超過」を防ぐという守りの経営だけだろうか。
万に一いや、一に一(おいっ)J2に落ちたとして、観客にとって魅力ある戦力を保持することも必要ではないだろうか。

その戦力を保持するために、サポ持株会がいつまでも筆頭でいいんかい?という委員会。(結論出ず)
今年の例で言えば、ニトリさんが胸スポンサー2億+寄付金1億の計3億出してくださった。あくまでも今年限りの運営資金である。持株出資ではないから。
こういう企業をあと2~3社増やさないとJ1には居続けられないだろう。上位3者が「サポ持株会、石水氏、イシヤさん」というHFCに、ニトリさんが8億のうち3億出資する(年度で)。こういう「ねじれ現象」でいいんだろうか。(マジでわからん)

いっそのこと、08年はニトリサンクスイヤー、09年はイシヤサンクスイヤーみたいにして、丸ごとドカンと10億出資して監督選び選手選びから全部口出ししてもらうとか(ナイナイ)



posted by (oDo) |23:04 | HFC/(株)コンサドーレの経営 | コメント(0) | トラックバック(0)