2008年08月29日
秋明菊
シュウメイギクは菊ではなく、別名ジャパニーズ・アネモネという。 アネモネは「風の花」という意味なんだとか。 確かにこの花が咲くと「秋の風」を感じる。 昨年は、6年ぶりの昇格や優勝が見えている時期だったので、「明るい秋の花」と記したが、この秋はどう解釈しようか。 久々にJBAで他サポのブログを読んでみた。 一つはジュビロサポの監督解任の件。その方は、後任にヤンツーを望んでなく、 「過去の亡霊にとらわれた狂信的な一部のサポーターのためだけにジュビロがあるわけではない」 と積上げてきたサッカースタイルとの決別、生え抜きの指導者との「悲しい別れ」を覚悟している。 「人もボールも動くアクションサッカー」というジュビロのスタイルは次の監督でどうなっていくのだろうか。 http://ameblo.jp/lalalajubiro/ (「ジュビロ磐田とMy Life」さま) 二つ目は、 http://blog.goo.ne.jp/minkoku 「大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)」さま。 「コインの表側だけを見れば悲観的にもとれるし、コインの裏側も合わせて見ると一概に悪いところばかりではない」 とした上で、 「人間が人間である以上ミスはどこかで起こりうるものだから、選手にはそれを補って余りある働きをして欲しいと思うからこそ、藤田や高木には良かった点を褒めて上げたい(本人らはミスしたことを悔やんでいるからこそ)。」 とトライとミスは表裏一体なことに言及した。 なんという懐の深い目線だろうか。相手チームのサポながらとても参考になるし、さすがJ1だなとも思う。こういう「寛容さ」こそが選手をレベルアップさせるのはないかと、目からうろこが落ちる思いだ。 藤田からアンデルソンへのアシストは素晴らしかった。そういえば大宮戦の「アンデルソン幻のヘディングゴール」も藤田からのドンピシャ・クロスだった。 ぎーさんも再三再四きわどいシュートをクリアしていたし、ゴールキックも真っ直ぐ飛ぶように修正されつつある。それでいいのではないか。 知事困った、いや、縮こまったプレーでチマチマと可もなく不可もなく、何の見せ場もないスコアレスドローを見せられるくらいなら、取った取られたの3-3ドローの方が興行的に面白いのだ。あくまでも興行的にはね。残留にこだわってるならもちろんダメよ。3-2で勝たなくてはいけない。 でも正直なところ3-3が限界だと思う。ガンバのパススピード、正確なトラップ、巧みなボール回し・・・ 後半はスタミナ切れだったのか、どれをとってもコンサは遠く及ばなかった。ボールを奪いに行く事すらさせてもらえなかった。 シュウメイギクに話を戻すんだけど、色々ある花言葉のなかで俺が選ぶのは、 「 忍 耐 」 耐えて忍んで涙してって感じ。花束にして箕輪選手に捧げたいよ、マジで。 ホントに箕輪が移籍してくれてよかったと思う。曽田が故障していなかったらたぶん実現していなかっただけに、(曽田の)怪我の功名ともいえるけど、精神的な部分でこんなにサポーターと深い絆で繋がっている選手も珍しい。しかも短期間でね。 シュウメイギクは地下茎で繋がっていてどんどん繁殖する。湿った土を好み寒さに強い。近所のスーパーでは一鉢千円以上もするから、増えると毎年得した気分になるのだ。 箕輪のプロ選手としてのメンタリティも、地下茎のように他の選手に伝わっていくといいなと思う。 そして強く思うのは、地下茎さえきっちり伸ばしておけば、たとえ冬が来て花が散ってもまた来年花が咲くという事。 アネモネは風の花。コンサに吹く風は予想通りキツイもんだったけど、残りの試合で風に揺れながらも必死に咲く花達を見守り支えたい。 風に吹かれながらも、次から次へと咲くであろうピッチ上の花達を、俺達は忍耐強く待ち続ける。
posted by (oDo) |12:30 | コメント(0) | トラックバック(0)