コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2008年03月02日

J1は俺達の夢空間

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6年ぶりにJ1に復帰した。
復帰はゴールではない。5段階計画の4段階を終えたに過ぎない。
じゃぁ、5段目とは何か。それは「残留」を何年も続けること。
すなわち「J1定着」である。

今季のコンサはJ1定着の初年度をいかに戦い抜き生き残るか、が全てだ。
1996-2007年という12シーズンの中で、サポーターの中には
「J1だろうがJ2だろうが、どっちでもいいんだ。クラブさえ存続すれば」
こんな声が最大公約数的に多かったように思う。
実際、2004-2006年ヤンツー監督で土台を作り直し、2007年三浦監督でJ2を制した。
クラブ史上初めて「一からチームを作り上げた」。4年の月日を費やして。

J1で戦うことを夢見、あと6日でJ1の舞台を踏める。まずはその事実に改めて感謝しお祝いしたいと思う。と同時に・・・・。
俺達の新たな戦い、覚悟、そして背負うものの大きさを確認したい。
ハッキリ書いてしまうと、今度「降格」したらクラブそのものが破綻する、という現実だ。
色々な根拠はあるが、例えば道への返済金5千万円(/年)は、J1に居るからこそできるのであって、J2では不可能(優勝した2007年ですら純利益600万円)。
もしも降格したら、有望な若手選手を他チームに移籍させ、その移籍金で借金を返済しなくちゃならん。これではいつか通った道の再現ではないか。

サポーターズ持株会、企業スポンサー、北海道、札幌市、個人株主、みんな減資を受け入れた。「債務超過なのだからもう5万の価値は既にゼロだよ」と笑い飛ばす持株サポも居れば、「財源は税金だ。5万が1万になるのはまかりならん」と反発する自治体関係者もいた。なんだかんだ言ってもHFCの株主総会で減資&増資は承認されるだろう。債務超過を解消しないとJ1に居られないんだから。
筆頭株主はサポーターズ持株会であって、地方自治体ではないのだから。しかし、減資増資で失敗した他のクラブ(降格して今はJ2)も忘れてはいけない。俺達は相変わらず薄氷を踏むような立場に置かれている。
「J1じゃなくてはダメ。J2ではクラブが存続しえない」という薄氷。

おそらく1株1万円の増資に応じる新たな出資者も多いだろうと思う。
コンサドーレはJ1で戦う、そして「J1に定着する」という前提で物事を進めている。経営再建の為の減資は1回きりしか使えない大技だ。二度目は許されない。つまりもうJ2では食べて行けない財務状況だ。
フロントはサポ集会で、「出資者も北海道の企業・人にこだわる」方針を発表した。「JAL様は?」と質問する人も居たが、札幌~東京線が世界一の本数を飛ぶドル箱路線と考えれば、充分に道内企業とも言えるのだ。チームが悪い時も見捨てない長い金銭的サポートを期待しているのだ。その前提は、J1に居て興行をより魅力的にする事。
コンサのコアな客層と言われるオバサポ、オジサポ、ババサポ。ジジサポはおろか、ギャルサポやミーハーなファンも大学高校専門学生、小中幼稚園保育園児その父兄・・・・老若男女あらゆる客層を取り込まねば、「北海道フットボールクラブ」は存続できない。入場料収入こそがクラブ存続の為の柱だからだ。

だから、3度目の降格は絶対に絶対に許されない。
そういう重たい十字架を背負って、俺達サポーターは今季のJ1リーグを闘っていかなきゃならないんだと思う。間違っても戦力分析でE評価だからとか、18番人気だから降格候補だ、なんて言っちゃいかん。口が裂けても言っちゃいかん。遺憾遺憾いかん!!だいたい競馬のG1レースを見てご覧なさい。18番人気でも11着に入ったりしてますぜ。5着以内は滅多にないけど。

幸いクラブは「育成路線」で着実に成長を遂げた。若手育成、熱いサポーター、クレバーな監督、金が無い割りに強化部、フロント、ボランティアスタッフ皆が力を合わせてなんとかやってきた。なによりも元選手達がOBとして帰ってきてくれる「何か」を持っている。胸を張ったらいい。
サポーターだって誇れるよ。J1で唯一女性が男性より多い。平均年齢Jリーグ最年長。みんな「コンサが生きがい」だって思っている。
こんなに熱く長く(死ぬまで永く)サポートしてるんだ。選手だってきっとやってくれるさ。

中年になってもコンサに熱くなれる、コンサつながりで友人知人が増える、コンサが共通の話題になる、仕事のモチベーションになる・・・・
若い人もJ1ならきっとコンサに興味をもってくれるし、はまってくれる。そういうクラブなんだ、俺達のコンサドーレは!!

コンサがロアッソ熊本と戦っていた、14時。
札幌市の中央区でサポーター達がビラ配りをしていた。「マリノス戦に4万人集めたい」その一念で各々が戦っていた。
選手は選手で、サポはサポで12番を背負って。熊本で、そして札幌で一緒に戦っていた。
プログレス。前進。
一歩一歩着実に「J1残留へ」そして5段階計画の最終段階「J1定着へ」。俺達はカシマスタジアムからロングジャーニーの第一歩を踏み出す。

夢空間にいるだけで満足してはいけない。夢空間はJ2から見れば非日常だから。俺らは「J1が日常」でなくてはいけない。
そんな強気さを持ってシーズンへ突入したいと思っている。


posted by odo5312 |20:20 | コメント(2) | トラックバック(0)