2008年01月09日
債務超過解消へ一歩前進
【減資】Capital Reductions 経営用語。 無償減資の場合は資本金の計上額を減らして、剰余金の計上額を増やす会計上の操作。 減資は、企業再生を行う際には、企業の体裁を整える有効な手段として機能する。 繰越欠損金(=累積損失)が膨らみ、その額は株主資本の額を上回る⇒「債務超過」という状態に陥る(↑いまここ 約2億円の債務超過) ⇒ここまで来ると、HFCは倒産寸前 ⇒ 繰越欠損金(過去から積み上がった赤字額)を解消するために、最後の手段に打って出る ⇒ それが減資 減資と増資が行われる際に、融資している銀行団が貸付金の返済を免除する「債権放棄(=債務免除)」を行うことも。 経営危機 ⇒ 経営再建 こういったことをやるのは、かなり経営が厳しい会社なので、既存の株主の犠牲で損を消して、新たに助ける人が資金を出しやすくするためのもの http://www.consadole.net/odo5312/article/1475 (昨年11月の関連記事) 道の1億5千万の持株は、80%減資で3千万に。同様に札幌市も3千万になるだろう。したがって公的資金の注入で2億4千万の赤字が解消される。 筆頭株主のサポーターズ持株会も減資に同意しているので、他の株主スポンサーも追随するとみられる。 http://www.consadole-sapporo.jp/teamdata/club/supporter.html (サポーターズ持株会) によるとHFCの株主構成比(持株順位)は、 サポーターズ持株会が、5億5045万円(21.55%) 石屋製菓 が、4億円 (15.66%) 丸井今井 が、2億5530万円( 9.99%) をそれぞれ出資してるが、80%減資されても構成比は変わらない。 その後の増資で構成比が変わることはあり得る。 ちなみにサポーターが筆頭株主になったのは、Jリーグでコンサが最初である。 これは果たして誇るべきことなのか、それとも見直す時に来ているのか・・・?? 実現すると借金の部分でかなり身軽になる。大事なのはその後の経営計画なわけだが! 道が5億円の債権を放棄するっていうのが一番助かるんだけどな! 減資というのは、企業再生にとって「最後の手段」といわれる一度きりの大技。その意味で今年は、HFCにとって生き残りをかけた年となる。 <参考ページ> http://www.nri.co.jp/opinion/r_report/m_word/genshi.html (経営用語の基礎知識) http://manabow.com/qa/zoushi.html (増資と減資について教えてください) http://www.jetsnet.co.jp/nyumon/kbnyu/bn/kabunyu_47.html (減資とは?)
朝日1/10付 記事抜粋 ・1996年、道はHFCに1億5千万円(3千株)を出資 ・HFCは2年間で約18億円の赤字を抱え、道は経営支援のため1998年度(J初年度)から5億円の融資を継続 ・2000年度からは毎年1億円、合計で8億円の補助金も出している ・チームのJ1復帰や、再建には道の支援が不可欠な状況になったことから、協力姿勢に傾いた ・減資により道は1億2千万円の損失を被る ・ただし1億円の補助金は今年度で打ち切る http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000801100001
posted by odo5312 |17:00 | HFC/(株)コンサドーレの経営 | コメント(0) | トラックバック(0)