コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2017年12月15日

東芝だった頃 1996 JFL厚別鳥栖戦(からの長文)

ただただ懐かしい
懐かしいけど戻りたくはない(苦笑)
サッカーのレベルがあまりにも違いすぎて
そう言えるのも20うん年かけて成長してきたからなのだけども
サポーターの目が肥えたとも言える(体重的にも肥えたし)

ゴール裏が芝、メガホンとフラッグ中心の応援
プーマのシャツ、TOSHIBAの看板
胸スポンサー・ハドソン、鳥栖の背中がJAS日本エアシステム

鳥栖バルデス、札幌ペレイラ、オテーロ
ルーキーイヤーの吉原宏太・背番号38



ここからは雑感になる
今季最終戦直前からたらたらと考えていた事も多少書いておく

1996 Jリーグを目指していたひたむきな熱さ
時は流れ、アップダウンを繰り返し20余年
2017  2年連続J1残留を目指す
自分も含め多くのサポは来年も残留出来たらそれでいい、そう考えたと思う
今までにJ1に居続けたことが無いからだ

ジェイ・ボスロイドは残留、サバイバルという言葉は嫌いだと言い切る
目標が残留とは、裏を返せば数多く負ける前提の言葉
負けず嫌いのジェイには不満だったようだ(ジェイらしいよね)
少なくとも10位以内を目指そうと、あわよくば5位を目指そうよと
確かにそうかも知れないな
過去を思い出したり比べたりするのは無意味なのかも知れない

ただ過去の映像はヒントも与えてくれる
前身は東芝サッカー部、いま東芝本体はどうなっているか
去年、東京の大企業から出資の話があったが実現しなかった
安定的に長期的にコンサをバックアップしてもらう投資環境は未だに出来ていない

三菱埼玉レッズや日立レイソルやパナソニックガンバや新日鉄住金アントラーズ
や日産マリノスや楽天神戸を見るまでもなく10位から上を目指すということは、
東証一部上場の大企業や県全体のバックアップが必須
J2時は何度も経営危機を迎え、J1上位と対等に戦うにはお金の面で不十分だ
だが、札幌という都市にポテンシャルはある
伸二、イナ、そしてジェイ、ミシャ監督
来てくれるプロサッカー人たちの顔ぶれがその証拠だ
ジェイやチャナティップ効果で海外からの放映権収入分配も少なくないだろう
海外から見れば北海道の優位性は高く、本州にはない観光資源が豊富だ

北海道の食と観光は、官民どの目線でもストロングポイントになりうるはず
チーム名に「北海道」を付けたのも野々村社長だ
狙いは北海道、道民全体から応援を受けたいから、また北海道から世界へ発信していきたいから
監督選手のみならず、対戦相手のサポーターからも札幌は人気の遠征先だ
野々村社長のアジア戦略は、既にJリーグの先頭を走っていて誇らしい限りだ
チャナティップ周辺がSNSで発信する情報はプライスレスだ
何気なくやっているようで、スポンサーまで気を使うチャナのプロ意識は群を抜いている
選手への投資は一般企業における人件費とは違う
私見だが選手への投資、ギャラはそのクラブにとって商品の仕入れと同じ、つまり商品原価である
仕入れた選手が活躍してお客を呼んでチケットが売れリピーターが増えれば、その選手の売上利益は伸びる
そういう選手が増えていけば当然目に見える形でクラブが大きくなっていく
野々村流経営理論は実にシンプルで小気味良い
もちろんそこにはリスクも付き纏う
高く競り落とした競走馬が勝てなかったなんて話や、怪我でレースにすら出られなかった
というような話もサッカー界には多い、コンサも例外ではない
野々村戦略はハイリスク・ハイリターンである
しかし経済環境は2001年と似ていて、投資タイミング的には悪くないのは確かだ
2001年から2002年の端境期は、今にして思えば補強をケチって大失敗したような気がする
その前に確固とした経営戦略もノウハウも無かったのではあるが

野々村社長は2015年8月15日に札幌ドームでコンサドーレ札幌を考える会を開いた
経営状態を全て公開した
五段階強化計画通りにやっていない事も告白している
野々村体制になった時から、新生コンサドーレはスタートしていたのである
石水全権から野々村全権へ
ここがターニングポイントだったのは間違いない
しかし、根底は似ている
オシムを招聘しようとしたが実現しなかった石水氏
オシムの教え子、ペトロヴィッチを招聘した野々村社長
監督交代はタイミングが全て
今しかないという咄嗟の判断、賭け、勝負勘
これはトップにしか決められない
サポーターはそれに従うだけだ
札幌スタイルという曖昧な概念をミシャ式で一気に転換
いや転換ではなく一から作り直す気ではないか
真面目にそう思っている、上手くいくいかないは別として
野々村社長は一世一代の大勝負に出たのだ
今まで早朝のテレビに出たりして馬車馬のように働き
身を粉にしてコンサに尽くして来た
私物の洋服を厚別のフリマに出した時は本当にお金が無かった
だからミシャ式攻撃サッカーへの挑戦は野々村社長の悲願だった、そう考える

野々村社長はブレずに一貫していて関係各所から評価が高い
クラブの規模を大きくしていく
一般市民を巻き込んでみんなのクラブとして育てていきたい
一般市民をファンにし、ファンをサポーターにすることは一朝一夕には出来ない
何かしらの成功体験を共有しなくてはならない
16年ぶりのJ1残留はまさに成功体験であるし、スタジアム観戦の楽しさ、応援の楽しさ
あるいはコト消費、例えばレプリカシャツを買うだとかタオルマフラーを首に巻くだとか
多くのサポーター企業の協力でそういう仲間を増やしたここ2年であった
最初は無料配布のシャツやタオマフでも、ハマっていくうちにファンクラブに入りレプリカを買い
選手に会いに宮の沢に行き、グッズを身につけていく
やがて遠征先で白い恋人の看板を背負っても誇らしささえ感じてしまう

このような種蒔きはいづれ芽をだしクラブに還元される
お客さんがお客さんを呼び、チケット売上が伸びグッズ収入が増え広告料も増えていく
売上と売上利益を右肩上がりにするには、J1で勝つサッカーを見せ、面白いサッカーを見せる必要がある
弱者のサッカーはいづれ飽きられると野々村社長は考えたのではないだろうか
いつまでも同じスタイルで居ては成長は無いと、おそらく我々が思う何年も前から構想はあったのだろう
幸い今のJ1は群雄割拠の戦国乱世、川崎、鹿島、浦和以外はどのクラブも浮き沈みが激しい
高い選手を取ることにより高いレベルを求め、別の高い選手が集まってくる
高い選手はギャラも高いが技術も高い
プレーの質を上げ、チケットの価値を高める
ペトロヴィッチ監督に投資して高いレベルのサッカーを観客に提供する
成長そのものをチャレンジするチームの姿を、スタジアムみんなで共有していきたい
野々村式の経営理論から考えたら、おそらくこんな感じのストーリーを描いている

「ビッグクラブになりたい」
とは一言も言わずしてビッグクラブを目指すんだとメッセージを送った
ミシャ監督招聘とはそういう意味だ
ビッグクラブになれる可能性がコンサドーレにはあると言い残し去った岡田武史
岡田の愛弟子の四方田監督就任時、岡田武史に相談したのが野々村社長
岡田は五分五分の確率でJ1昇格出来ると予言し、その通りJ1残留も果たした
野々村は四方田のキャリアを傷つける事なく、ミシャ式にバトンタッチした
その前の段階からメディアを通じて、監督を育てるのもクラブの責務と公言していた

来年はJ1の全てのチームが札幌のミシャ式を攻略しにくる
なぜならJリーグファン・マスコミの注目度が高く潰し甲斐があるからだ
北海道コンサドーレ札幌がJ1の主役に躍り出る機会がいきなりやってくる
もう後戻り出来ない
2018年、どんなチームスローガンが出てきても我々は驚いてはいけない

経営陣(石屋製菓を含め)は既存複数パートナー企業のバックアップ・第三者割当増資でJ1をサバイヴする事を選んだ
もしジェイの言うように本気でJ1の上位を目指すなら、そういう北海道への拘りは果たしてどうなのだろうか
東京や大阪に本社があったとしても、北海道に工場なり営業所がある企業は沢山ある
資金力の順位が、順位表に比例するのであれば、スポンサーへの過剰な拘りは捨てた方がいい
選手集めも同様に、北海道出身に拘らず世界中から選手を引っ張ればいいと思う
我々の先祖だって元々は本州からの寄せ集め、それも北海道らしさなのだ

https://youtu.be/SgHMcr73Xk8
東芝移転元年 鳥栖フューチャーズ戦(1996)

https://youtu.be/VEun88OWg1g
鹿島戦 コンサドールズOG(2017)


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△投資先として魅力的なクラブかどうかが増資成功の鍵だ


posted by odo5312 |05:03 | 本日の書きっぱなし | コメント(2) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:東芝だった頃 1996 JFL厚別鳥栖戦(からの長文)

読んでいて子気味いい文章でした。まさにそのとーーーり。
野々村社長の「大人の遊び」にみんなで巻き込まれていきましょう。
ジェイの話の中で年齢のことが話題になった時、マンチェスターユナイテッドのイブラヒモビッチのことを例に、それほど問題ではないといっている。実際、今年のプレーを見て、2~3年は、いける気がしている。イブラヒモビッチも右膝前十字靭帯損傷をしていなければ、今シーズンもバリバリ活躍していたであろう。それくらいジェイの攻撃力は高く、石川、福森の2段構えの砲台を止めることが難しい。さらに中盤のチャナティップや兵藤、荒野達の中央突破や、突然出てくる早坂に宮澤をベースに、オフの補強と新監督の手腕でどうなるのかがわくわくする。ジェイにDFが沢山ついた時、どうさばくかの用意があればジェイはさらに脅威になると思う。個人的には、中央が空いたらチャナの初ゴールで、タイの人と一緒に盛り上がり、ガリガリ君効果で赤城乳業さんとのつながりも太くなってほしい。

posted by まさひろ| 2017-12-15 10:24

Re:東芝だった頃 1996 JFL厚別鳥栖戦(からの長文)

>まさひろさん
ジェイが移籍してきた時、自分はあえて経歴を調べなかったんです。最近チェックしたら凄いのなんの(笑)
札幌ゴール裏の包容力は間違いなくジェイの潜在能力を引き出したと思うんですよね
赤城乳業さんがガリガリくん以外のもっと柔らかい商品の元々のファンでして、嬉しいことこの上ありません

posted by odo| 2017-12-15 21:22

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