コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2012年10月16日

赤黒憂者 vol.2「報道と広報」

マスコミが大勢来ていた。どの部分を切り取りクローズアップするか。
サポーターも記者もどの話題に興味を持っているか。踊一もまたサポーターと記者たちを取材するような目線で会議を聞いていた。コンサに対して他者がどう感じ何に対して疑問を抱いているか、あるいは知りたがっているか。それをひも解く事でフロントとサポーター間に横たわる深い溝の原因がわかるかもしれない。

朝日新聞が取り上げた項目は、踊一の予想と一致した。これを書くだろうなという文言が載っていた。

サポーターからはフロントの責任問題や、「同じくらいの予算の鳥栖が上位にいて、札幌の降格が決まっている差は何か」などの質問が飛び、矢萩社長や三上大勝強化部長が応対した。「危機感を持って欲しい。でないとサポーターを失う」という声もあった。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000191210160001

コールリーダーが訴えたことが新聞の活字になり、ネットで全国に伝わる。ゴール裏の代表が発信する意義は大きい。

タイトルが、■「上位チームとの差は何」「危機感持って」。
朝日の記者のセンスはなかなかのものだ。サポーターミーティングだから言って、マニアックな質問と回答を書いても、一般読者には何も伝わらない。

一般市民の目線で考えれば、やはり「コンサドーレの運営会社に危機感はあるか」「同じ低予算だが、鳥栖との違いは何か」となってくる。観客動員、成績順位、目に見える数字とその原因を知らせるのが報道の役割でもある。一番近くで見てきたサポーターがわからない。わからないからクラブに説明を求めている。その事実を一般市民に知らせる。コンサが良くなる知恵を広く募る。そのきっかけがメディア、マスコミの仕事だ。

「マスゴミ」とゴミ扱いするサポーターも多い。道新は降格時の勝ち点計算で誤った計算をした。ニッカンは相変わらず次期監督候補で飛ばし記事を書いた。嘘を書かれて気が立っているのもわかる。だが、コンサドーレを扱ってもらえなくなったら、それこそ終わりだ。マスコミをもっとうまく使えないか。弱い時こそ広報は大事だ。そんな事を踊一は考えている。

過去にファンやマスコミがちやほやしたせいでダメになった選手はいたかもしれない。でも今はマスコミに露出していかないと、J2の底に沈み忘れられてしまいかねない。降格から這い上がっていく新生コンサをなんとしても「仕立てあげ」なければならないのだ。そのためにはマスコミが取り上げやすいようなストーリーを描いていくしかない。アカデミー成長物語しかないのではないか。それも同時進行物語だ。
J1で辛酸をなめながらも成長しつつある奈良や榊らをどんどん露出していく。テレビで浸透した「GON44」のコンセプトはおふざけではない。あれはクラブの意思なのだ。これならサポーターの7割方は納得するだろう。五段階計画は一歩進んで二歩下がる。それでも前に進む姿を市民、道民と広く共有しなければならない。そこにはどうしても「勝利」の追求が必要になってくる。勝ち負けがどうでもいい、となった途端にコンサはマニアだけのものになってしまう。マニアと一般の橋渡しもメディアには期待したい。コンサドーレの歩むべき姿とは何か、コアサポの苦悩とは、あるいはコアが見えなくなってしまった一般市民目線でのコンサドーレの非常識などなど。マスコミは遠慮なく取材し書きまくったら良い。降格は洗いざらい書いてしまう格好のチャンスでもある。

ファイターズ、コンサドーレ、エスポラーダ、レバンガ。プロチームだけでこれだけの団体がある。ファイターズは道産子が多いわけではない。コンサは道産子が多くても顔と名前が浸透していない。地域密着とは、地元出身という要素も大事なのだが、何よりも地元チームのユニフォームを着て試合で活躍することなのだ。活躍すれば、新聞にもテレビにも載る。そこで初めて出身がどこなのか興味が湧いてくる。学校や職場で話題になり、地元民の話題や活力、もっと言えば「生きがい」になって初めて本当の意味の地域密着と言える。ただ地元出身選手で固めればいいってもんじゃない。マチの話題になるようなプレーをしなければ地元のスターにはなれない。強化部長の「市民・道民に伝える選手、何かを残す選手と契約する」の発言は一理ある。ファイターズが陽なら、コンサドーレは陰だ。でも陰を好むモノ好きも沢山いるんだ。そこは堂々と。開き直ればいいと思うし開き直らなければやってられない、と思う。

コンサドーレの地下鉄のポスター。ポスターに載る3人とも試合に出ていない、なんてことは日常茶飯事だ。JRのポスターに載っている選手がシーズン途中に移籍してしまう。これではダメだ。名前を覚えてもらう以前の話だ。ポスターを見てスタジアムに足を運んでも、その選手がいない。フロントがスター候補とみなしている選手と、監督が中心に選ぶ選手が違いすぎたのかもしれない。しかしこういう出来事は毎年続いてきた。

誰がコンサドーレの「顔」になるべきなのか。昔の名前で出ています、じゃなく今売り出し中です、に方向転換できないか。
徹底してコンセプトを練って欲しい。徹底してアカデミーの選手を売り出すなど「クラブの意思」を明らかにして、それをマスコミにアピールしていくのも一手かもしれない。マスコミの皆さんも一緒に育成してください、顔を覚えてくださいと訴える。無名から育てるチームなんですと開き直るのもいい。
どうせならポスターの見出しは「No Name Heroes」にしたらいい。
http://www.youtube.com/watch?v=idRHqs5R5w0

posted by odo |23:31 | 坂大楽 踊一 | コメント(0) | トラックバック(0)

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