コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2012年10月06日

古田、J1へ爪痕を残す

浦和に勝った要因。いくつかの要素が積み重なった勝利だ。

一番大きいのが、石さんの退任だ。
矢萩社長が「サポーターの失望感、閉塞感」を理由に、契約更新しない事を決断した。
石さん退任で、選手が発奮した。これが一番大きい。
裏を返せば、シーズン序盤に「劇薬」を用いて監督を交代していたら残留争いに加われたかもしれない。

二つ目は、マルシオリシャルデス(通称:丸塩)が2GOAL外してくれたこと。
これは運が味方したと思う。決められていたら、前も奈良も高原も後悔していただろう。

三つ目は、古田の確変。今季一番の出来で2点ともJ1級だった。
ビジュアル的にもテクニック的にも最高のGOALだった。
これを通年で見たかった。
史上最速J2降格決定後、石さん退任発表後に出たわけだから、「遅い」と言われてもしょうがない。
でも、J1に爪痕を残し、埼スタ、レッズ戦に記憶を残せたことは尊い財産だと評価したい。

残り試合は、ユース出身選手がどれだけJ1でやれるのか、これを「強化5段階」の総括として見てみたい。(9月29日)

自分の視点は決まっていたから、古田の暴れっぷりは爽快だった。レッズ戦だから痛快と書いた方がいいか。


現実的にレッズ戦を含む残り7試合は、いわゆる消化試合である。
来年のクラブの方向性も戦力も確定していない。そんな中で選手は何を思い試合に臨むのか。
自分の商品価値を高めること。それに尽きる。
新監督へ、あるいはJ1クラブへ、古田に至っては海外クラブへアピールできるわけだ。J1だからこそ、GOALは価値(オファー&移籍のための)がある。


石さんが取った作戦は、「5-4-1」という究極のカウンター戦法だった。
しかも最初に守りを固める消極的戦法だった。自軍のシュートは棚上げし、被シュートを極力減らす戦法だ。
前半0-0で折り返し、レッズ選手およびレッズサポーターを焦らし、スタジアムが温まってきたところに、古田が一発かました。結果的にコンサペース、そういう理想的な展開の試合だった。


スター候補生の古田は、今後の活躍次第で移籍の可能性が見出せる。レッズから2GOALというのは誰にでもできることじゃない。あと何GOALか決められれば、オファーがかかるかもしれない。

ユース出身選手が活躍し移籍金を残す。これもクラブの描いた一つの設計でもある。ユースからトップへ上がる選手がいて、実績のある日本人監督で育成していく。一つのビジョンなのは間違いない。

前が、奈良が、レッズ戦勝利に貢献した。復活の高原がレッズ戦を1失点で凌いだ。降格しても得点にこだわり、そして応援に呼応した勝利(テーマがクラブ愛だった)、アウェー初勝利(連敗脱出)、さまざまな観点から大きな1勝だと思う。

降格したからといって、「勝敗はどうでもいい」とか「いまさら遅い。うれしくない」というのは突っ張り過ぎだ。
むしろ考えてほしい。
選手達は呪縛から解き放たれたのだ。
降格してふっきれたこと。4年間率いた石崎監督体制が終わること。
どこかにリセットボタンがある。
いつか押さなきゃいけないとみんなが思っていた。
甘かったのは、石さん頼みだったサポーターなのだ。
サッカースタイルにばかりこだわって、肝心の勝ち点に重きを置かないから、選手達の勝利へのこだわりが薄くなっていった。自信も失いゴール裏との関係も悪化してしまった。

なぜかサポーターは石崎監督に甘かった。だから降格の責任はフロントだけでなくサポーターにもある。
監督交代のタイミングは何度かあった。シーズン序盤か中盤か、結局はフロントは続投という判断しかできないのだが、多くのサポーターも「監督を変えても今より良くならない」と判断した。

結果、大量失点は止まらなかった。攻撃の工夫もパスコースもワンパターンだった。

しまいに選手が足りなくなって3バックにした。宮澤をCBにした。ハモンを外した。
前俊システム(古くはクライトン、ダニルソンお任せ戦術)をやめた。

川崎戦(0-1負け)、浦和戦(2-1勝ち)。接戦に持ち込めた。なぜなのか。
1トップをやめ、3トップぎみにした。3-4-3からの5-4-1へラインを下げ上げ(上げ下げでない)しながらのアコーディオンシステムだ。
ボランチ河合の奮闘頼み。河合にもの凄い負荷がかかった。周りもそれに呼応した。ヤスが中に切れ込み、クッシーが前線へ走った。河合が前からプレスをかけ古田が左から斬り込んだ。
4-2-3-1で動けなかった呪縛を選手自らが破壊した。石さん退任効果かもしれない。

勝利への執念、開き直り、工夫・アイディア。終盤にやっと…


(※監督への愚痴削除しました。)


レッズ戦勝利を受けて。
古田はなぜいきなり覚醒したのか。
真相はわからない。
1対1の練習を積んだからなのか。
AWAYレッズ戦で何故確変が起きたのか本当にわからない。
だから面白いのかもしれない。

ヤスも、河合もキレキレの動きを見せた。
河合が動けなくなり、守備固めで芳賀が入った。
先制し、追加点を決め、逃げ切る。勝利の方程式。
監督退任の決定前に何でできなかった?

謎は残る。
レッズ戦に勝っても複雑なのである。
美味いビールを飲めたので、良かったんだけども。

posted by odo |23:01 | データファイル2012 | コメント(0) | トラックバック(0)

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