コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2006年08月14日

アクション&ムービング検証(1)

 http://www.jsgoal.jp/ranking/j2.html(順位表)を眺めてみる。
改めて横浜FCの4敗(30試合消化時点)ってのはスゲーと思う。
横浜FCは01シーズンから今年でJ2六年生なのだが、過去の負け数は順に
28、25、22、12、19である。高木横浜になってからのこの変わり様はなんなのか。

 さて我等がコンサであるが、現時点で今季の昇格の可能性はほぼ無い。昨季より1ヶ月も早い事実上の終戦だ。
「数字上の可能性」とか「サポが諦めるのはおかしい」とかそういう声もあるようだけど他力本願はイヤなので。誤解されたくないので書いておくが、「終戦」だからといって応援を止めるわけじゃない。いろいろな意味で残念なことが多いということ。観客動員のこと、HFCの収入のこと、スポンサーのバックアップのこと等等、昇格に絡めばもっと盛り上がるのに・・・という程度のことである。そもそもJ2は甘くないし、99-00年シーズンから見てもレベルが上がっているので、岡田武史が偉大でヤンツーがダメなんて言う気はさらさらない。

 やはりこの時期になるとヤンツーの去就が気になる。
ヤンツーが続投を決定したのは昨年10月だった。あの時は「他チームからのオファーはなかった」とし、室蘭の天皇杯で「監督、来年も一緒にやろうぜ」というダンマクについて、「辞めろというのはよくあるが、ああいうのは有難い」と述べていた。東京佐川急便戦で負けた後「1年半やってきてコレしか出来ないのは監督の責任」とも述べていた。あれから1年弱、あの言葉を活かすなら「2年半やってきて・・・」となるんだろうが、監督の本心はどうなのか。

 愛媛戦観戦会の試合前、05シーズンのDVD(乾杯コンサ等の短時間番組をまとめたもの)を見ていて気付いたことがある。
昨年3位に付けたころまでは、監督の顔にハリがあり目にも力があったのだが、その後5位6位と後退し始めてから、顔がやつれてきたのである。
最近は特に監督の顔が冴えない。思うようにチーム作りが進んでいないのは確かで、監督自身もかなり業を煮やしている感じなのだろう。05シーズン初めには「04シーズン最下位でも選手の成長が見られたので楽しかった」と述べていたくらいだったのに・・・。

 「J1に上がりたいという気持ちが出てきた」というシーズン初めだったのに、「本気で上がりたいと思っている選手は3~4人しかいない」に見え(監督の眼から見て)焦りとか諦めムードが会見から漂ってきているのも気になる。選手の士気を高めるのも監督の仕事なのだが。あるいはチームリーダーがチームをまとめきれていないのも原因の一つなのだろうか。
実はスナは、昨年アクションサッカーに向かない選手だと思っていた。だが今は「本気で上がりたい選手」の筆頭だと思う。半年で見事に変身した。要は選手の意識の問題、練習の取り組み方の問題なのではないか。西谷もまた然り。
スナと西谷を見る限りは、ヤンツーの方針に間違いは無さそうである。とするならば変わるべきは選手達であって、監督ではないのかもしれない。

 ヤンツーは春先の対談番組で「3位以内に入れなかったら」という問いに対し、「出来る人を呼べばいい。自分から投げ出すことはしない」と答えていたが、今秋冬には一体どんな答えを出すのだろう。
「自分から投げ出すことはしない」は解釈の仕方によっては「HFCがもう1年やってくれと言えばやってもいい」とも受け取れる。
 愛媛戦後の会見では「選手達は上手くないのに上手いと思って、一生懸命セカンドボールを拾いに行かない。愛媛の方が一生懸命走っていた」と嘆いていた。愛媛の監督も「グラウンドコンディションが悪いのとフッキが怖いので、まずはディフェンス重視で戦った。札幌さんは前節のヴェルディのようにコンディションが悪かったのではないか。力は札幌さんの方が上だが、愛媛の選手達はよく走ってくれた。コンディションが良いようだ」と述べた。夏場の体力維持、試合時の走力を改善しないと来年も同じような展開になってしまうだろう。
 戦術上の手詰まり感があるのか、それとも選手の意識改革にもう少し時間が必要だと感じているのか、あるいは99年オフの岡ちゃんのように「監督が替わる(変わる)か選手が替わる(変わる)か」と思っているのか・・・
 一つ言えるのは、「誰がスタメンでもある程度同じ戦術を貫けるか」あるいは「自軍の選手や相手を見ながら柔軟にフォーメーションを作り変えることが出来るか」という組織作りに監督が失敗した感がある。52節48試合を戦い抜く戦力、スタミナ、戦術、もっと言えば春から冬までの大局的な戦略が甘かったのではないだろうか?もしもそれを監督が認めるならば、監督はシーズン終了後に辞任する可能性が高い。個人的意見を書かせてもらえば、「最下位⇒6位⇒5位」ならひとまず「続投歓迎」「4年目上等」という意思表明をするけど。一応「甘サポ」なので(どこがよ・笑)

勝手に今秋冬のシナリオを書いてしまうと、

  ①目標の3位以内には届かない。しかし5位はかろうじて確保。
  ②最終戦後、ヤンツーが辞意表明
  ③任期満了に伴い、スポ紙で新監督候補の名が浮上 
  ④サポーターがヤンツー引き留め署名等を始める
  ⑤サポの声に押され、HFCがヤンツー慰留の方向へ
  ⑥ヤンツーは選手の大幅入れ替えを条件に契約延長に応じる

という感じだ。ただし5位以内に入れなければその限りではない。
ヤンツー続投の条件として考えられるのは、フロント・スポンサー・サポーター一丸となっての慰留だ。
皆で「来年も指揮を執っていただけないでしょうか?」と懇願しないと引き受けてくれないかもしれない。ヤンツーはいい意味でも悪い意味でもかなり頑固だから(苦笑)。最後は情に訴えるしかないよ。「貧乏チーム見捨てないで☆お願い!」って。考えられる最低条件を3つ。
  
  ①フロントの総意として「ヤンツーでJ1へ」という願望を表す
  ②筆頭株主であるサポーターズ持株会他大口スポンサーの了承
  ③一番重要なサポーター世論(マスコミに世論調査を依頼すると良い)

サポ間でも「問題は選手にあり、監督を替えるのは得策ではない」「アクション&ムービングを貫くべき」という意見が多いように感じる。
要は「3年待ったんだから4年も5年も一緒だ」「今までの3年を無駄にしたくない」「そのためには監督や指導方針が変わってもらっては困る」という考え。俺もその考えに近い。ヤンツーの人間性も認めているし、歴代の監督の中でも最もコンサのチームカラーに合っているように思う。それは10周年記念史「夢に挑む」の付録DVDや試合後会見動画を見て感じたことだ。

 とはいえ監督業は「結果」も大事だ。
例えば2-2で分けた試合が4試合あった。
もしも2-1あるいは、3-2で勝てていればと思う。
勝ち点4⇒12になり、現在の勝ち点43+8=「51」。
まさに「たられば」の勝ち点8だが、5位に付け3位神戸とも2ゲーム以内に付けていられたはずで、第4クールまで昇格争いが出来たであろう。
この4ドローで失った勝ち点8こそ、監督の采配、戦術の良し悪しであったと思われる。

参考:http://www.sponichi.co.jp/soccer/jleague/2006/team/consadole/schedule.html
(スポニチ今季戦績一覧)

なぜならアクションサッカーは1点取られても2点取る、2点取られても3点取るサッカーだから(俺の理解では)。
そしてその4試合の相手は、「鳥栖・山形・草津・草津」である。取るべきゲームを落としていると言えないか。
もちろん他にも「水戸・湘南・愛媛」に2敗づつ喫するという昇格を狙うチームにあるまじき戦績ではあるのだが、完全な負けゲームを勝ちに持っていくエネルギーよりも、ドローをいかに減らし勝ちに結びつけるかが手っ取り早い方法なのではないかと思うわけである。
もしもヤンツーに来年も託すのであれば、そこをお願いしたい。

 勝手に「託すのであれば」等と書いているが、HFCの五段階計画上、たぶん今年ステップ3⇒4に上がるとは思えないので、来年もステップ3からスタートだと思う。フッキの存在が五段階計画にそぐわないという意見も目にするが、強化計画のステップ3ではスタッフの項目に「通訳」も盛り込まれているので、何ら問題はない。むしろ外国人選手を増やしても構わないのだ。
昨季、デルリスを切ったのはヤンツー本人だ。若手育成方針で取ったらしいセバスティアンには悪いが、デルを残すべきだったんじゃないだろうか。

posted by d(oDo)b |06:56 | データファイル2005 | コメント(0) | トラックバック(0)

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