2011年09月22日
第5節HOME東京V戦分析
勝ちに不思議な勝ちアリ。 強さの秘密はこれだ!。 『中2、3日で試合が続く際には、疲労回復に効果のあるハチミツを隠し味として煮物に入れる。果実酢も同様の効果があり、常に用意している。寮で暮らす三上と櫛引は「疲れがたまらないように毎食飲んでいる」と話す。』 胸が熱くなるね。疲れはたまらない、勝ち点はたまるってんだから! 2007年の札幌4-3東京Vを思い出させる熱のある試合だった。 http://www.jsgoal.jp/result/2007/0422/20070200030120070422_detail.html http://www.consadole.net/odo5312/article/792 コンサドーレの特長は「堅守」そして「先制したら負けない」という勝ちパターンだ。 まだ2試合目とはいえ、待望の4-4-2にしたことにより、攻守の切り替えにメリハリが出てきた。ピッチをワイドに使いスピーディーにボールを前に運ぶサッカーは見ていて気持ちがいい。 今季の開幕ダッシュ失敗、そしてジオゴ加入前までは、ボールの収まりどころがなく得意とは言えないパス回しにこだわったあまり、スローリーでテンポの無いサッカーが続いていた。結果も内容もしょっぱかった。 選手達が「これではいけない」と思ってくれた。きっかけは岡山。昇格しなかったら引退すると。 http://okayamakazunari.net/modules/wordpress/index.php?cat=1 「そんな思い入れのあるチームに入団することが出来たのに、今季J1に昇格出来なかったらコンサドーレのユニフォームを脱ぐと言ったのは簡単な気持ちで言った訳じゃない。 俺なりの感謝の気持ちと決意表明です。」 有言実行とは彼のことだ。頭が下がる。DFラインは上がる(笑) 【参考:岡山昇格請負人伝説】利用者から驚きの声、続々!川崎さん「岡山さんが入った途端、J2優勝できました」、福岡さん「5年ぶりにJ1昇格できました!」、柏さん「1年でJ1復帰できたんです!」、仙台さん「ずっとけさ位って言われてたんですけど、入れ替え戦までいけました」、浦項さん「ACL優勝したよ」[出典:秒刊] 見てる人はちゃんと岡山の一挙手一投足を見てるよ。全く同感だ。 http://blog.gutabi.jp/area029/2011/09/003706.html (「ハヤシノハナシ」林唯衣さん AIR-G′パーソナリティーブログ) ジオゴは相手に囲まれてもラフプレーされても紳士然とし冷静にプレーした。 スナマコは背中でプレーで若手に示した。昇格は夢見るもんじゃない、自分の足でつかむものだ(なんか変な表現だけど)。そんな感じでチームを鼓舞した。 DF陣は我武者羅に身体を張った。イ・ホスン、山下はコンサが実質プロデビューみたいなものだ。試合に出られる喜びをプレー一つ一つにこめた。 河合はマリノス時代に身に付けたキャプテンシーを発揮している。一部過激なサポーターから罵られたりもしたが耐えた。18位に低迷していたころは監督の代わりに批判されていた。でもいつか見返してやろうと思っていたに違いない。CBからボランチに起用され、見返すチャンスがやってきた。 河合をボランチにコンバートできたのはクッシーが急成長したおかげだ。鳴り物入りでランタから入団し、数年に一度の大物らしいことは感じていたが、ここまでやってくれるとは。バースデープレゼント(プレミアム会員)はクッシーのサイン入りを希望してるんだ。ルーキーイヤーものってマニアにとっては価値が高いんだよ。活躍したらの話だけど。俺って見る目あるね(ドヤ顔で)。 前置きが長くなったけど、ヴェルディに勝てたのはズバリ総合力の差だと思う。圧倒的HOMEのチカラで(あ、味スタもHOMEみたいなもんか 笑)、勝つとは思っていたが、もしかするとドローもあるかなと思ってもいた。今までなら2-2で終わってたかもしれないし、去年なら2-3で逆転負けを食らってたかもしれない。最近は90分+ATまで粘り強く闘えている。これはベンチを含めみんなのベクトルが一つに向かっているからだ。つまり「昇格」に向かって一つになれているのだ。本気モードになれているのだ。話が戻ってしまうが、岡山のおかげだと思う。素晴らしい選手が来てくれたもんだと思う。 もう一つ加えるならば「やっちまえ2011」と銘打ってゴール裏が自分達で自分達を鼓舞したこと。やる気負けん気そして不景気!(最後のは要らんな)。 不景気でカネは無いけど夢がある。夢があるから突き進める。突き進め、突き進め…おかもと やすあき 夢と共につき すすめ! 2007年J2優勝を知っているヤス岡本が、久々に「ドーム男」として帰って来た。厚別でもトラメガを持ってパフォーマンスしてくれたが、やっぱりヤスはドームが似合う。盛り上げてくれて本当にどーむありがとう。ナンツッテ お祭り男がいる。家族が増えて独身時代より張り切るユースケやスナマコみたいな父さん選手もいる。昔は凄かった、昔の名前で出ていますの選手は若手にきっと秘策を伝えているはずだ。 地味だけどコツコツやっている選手もいる。上原なんかは短い出場時間の中でキラリと「凄味」を見せている。彼の体格じゃなければ出せない凄味だ。そして得点に繋がっている。得点になっているということは、もう独りよがりなプレーではないのだ。周りの信頼感が結果に繋がっているのだ。岩沼も不器用ながら精一杯頑張っている。次の徳島戦では新旧「6」対決が待っている。是非存在感を見せて欲しい。 周りの信頼感といえば、先制点。 ユースケ⇒ウッチー、左サイドに2トップが縦に展開。ここから先が進化したコンサドーレだった。 ウッチーがスライディングして相手をかいくぐるような横パスを出す。いつもなら相手に当たったり奪われて終わりだが、パスの出し手と受け手の阿吽の呼吸があった。ボールスピードに合わせて走り込んだ古田が、ゴール目掛けてワンタッチ、ツータッチ、矢のように突進しシュートした。くどいようだがワンタッチ、ツータッチでズドンですよ!内村と古田の距離感。4-2-3-1では実現できなかったハイクオリティな繋ぎを披露した。開放感のあるドームに合うスピーディーでダイナミックな繋ぎだった。海外のサッカーのような胸のすく攻撃を開始2分で実現した。手っ取り早く書いてしまえば、これが勝因だ。 だって先制したら、勝率メチャクチャ高いんだも――ーん♪ てなわけで、総合力で勝ったと思うわけ。 それと、ヴェルディは心理的に追い詰められてたと思うね。負けたら昇格争いから脱落する。前節7点取ったけど、堅守札幌はそうはさせてくれないだろうというプレッシャーがあったに違いない。 コンサは積極的にボールを奪うことに集中した。細かいボール繋ぎでは対抗できない、だったらボール奪取で負けないようにしよう、球際をガツガツいこうと。こういう考えが選手ひとりひとりから伝わってきた。 ずいぶん時間がかかった。 初めから4-4-2にすれば良かったのに、とも思う。だけど… 暫定首位。勝ち点は稼げた。開幕ダッシュ失敗のダメージはもう無い。 あとは開き直りだ。 できること、できないことの区別はできている。 もう「できること」だけをブラッシュアップしていけばいいんじゃないのか。 それに俺達はまだまだ隠し玉を持っている。別に隠してるわけじゃないけど、頼りになる芳賀博信がいる。最後の最後にコンサを救う強力な秘密兵器がいるんだ。もちろん舞い降りたカラス、神の使いジオゴも復帰するだろう。追い風はどんどん吹く。順位が上のアドヴァンテージは計り知れないほど高い。若くて経験値が少ないチームなだけに上に居れば居る程メンタル的にノってくるはずだ。 J1へ行く。行ってガンバやアントラーズやレッズと合いまみえる。 そういうモチベーションで戦ってくれ。 今のサッカーがJ1で通用するかしないか、そんな事は考えないでいい。 できないことにこだわって昇格に失敗するくらいなら、できることを貫いて昇格しちゃいなよ。その方が顧客満足度は高いよ。 一昔前は「CS」コンサドーレ・サッポロ、いや「カスタマー・サティスファクション」の時代だった。 今は「CD」クリスチャン・ディオール、いやコンパクト・ディスクいやいや、「カスタマー・ディライト」の時代と言われて久しい。 http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/customerdelight.html サティスファクションが今の堅守速攻で勝ち点を積み重ねるサッカーとするならば、カスタマー・ディライト(お客様に感動を与えるサッカー)はずばり、 18位からの大逆転優勝ではないか。 誰も優勝なんて期待してなかった。だからこそ優勝したら、もの凄い感動を与えられるのだ。FC東京が優勝するより、札幌が優勝した方がカスタマー・ディライト感バリバリだろう。期待を大幅に上回るパフォーマンスなんだから。どうせなら、やっちまえ(今年のゴル裏メッセージ)。 怖いもんなんて何もないだろう。 だって、 やっちまえ2011 なんだからさ! どうせなら「優勝」狙おうぜ☆ http://www.jsgoal.jp/game/2011/20110200030120110921.html (ゲームサマリー) http://www.sponichi.co.jp/soccer/games/2011/j2/0921/001.html (札幌4-2東京V スポニチ)
posted by odo |14:03 | データファイル2011 | コメント(0) | トラックバック(0)
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