コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2010年07月23日

【J特】第19節HOME横浜FC戦展望

【前節】
 千葉戦は点差ほどの「圧勝」ではなかったが「辛勝」でもなかった。しっくりくるのは「完勝」ではなかったか。開始5分で先制し精神的に優位に立てたのが大きかったと思う。古田GJなのである。
1-0逃げ切りかと思った頃にビューティフルタ弾で2点目を取り勝負あり、追加タイムにヤスが抜け出しGKに当てるも弾き球を流し込み、数字上は「3-0圧勝」の空気感で終わることができた。千葉サポの大ブーイングがとても心地よかった(笑)3位千葉との勝ち点差を「8」として、昇格の可能性を残した。

【注目点】
 内容は良くなくても、「完勝」という手ごたえを札幌に持って帰れたのが最大の収穫であった。しかし多くのサポ、そして選手が語るように「次が大事」なのである。横浜FCを倒し勝ち点3を取らねば、そして連勝を続けなければコンサは今季の目標を見失ってしまう。
「ゴン×カズ レジェンドマッチ」というタイトルは、観客動員を促す強力な誘い文句で、スポーツ紙が食いつくネタである。千葉に完勝しても一面に持ってきた道内紙は一つもなく、道新スポーツへは「道」を外せというブーイングが呟かれた(苦笑)ほどだった。だが横浜FC戦なら勝っても負けても一面トップの可能性が残されている。
 一般市民のゴン&カズの浸透度はずば抜けて高い。そしてスタジアムに集まるサポーターの平均年齢がちょうどゴンカズ世代なのである(ここ重要)。しかし、クラブの運営とチームの戦術は別物である。ここは勘違いしてはいけない。現時点ではゴンもカズも出場する保証は全くないのだ。ベンチ入りする選手も生活がかかっている。監督も自身のクビがかかっている。それがプロというもの。プロ集団がゲームで追い求めるのは「勝利」に尽きる。千葉に勝ったが横浜FCに負けた(あるいは引き分けた)では、J1逆転昇格のストーリーがその時点でアウト。奇跡のJ1復帰物語は常にサドンデスなんデス。

【理想と現実の狭間で】
 よくコンササポの間で「J1定着できるサッカーうんぬん」が論じられるんだが、去年「走り切るサッカー」で10年ぶりにJ1復帰した湘南を見てほしい。昇格するためのサッカースタイルと、J1残留あるいは定着するためのサッカースタイルの整合性には、そんなにこだわる必要はないんじゃないの?J1残留に必要なノウハウは新潟や山形にあると思うから、復帰できそうになってからまた改めて考えることにしよう。
 W杯で代表を見てサッカーに興味を持った人たちにJリーグサッカーの面白さをアピールすることは大事なことだ。試合で表現すべきなのは日本代表が見せたような「勝利への執着心」ではないのか。観客が求めているのはシュートとゴールシーンである。パスサッカーの美学はコアサポしかわからないが、シュートとゴールは素人でもわかる。
 2万人以上観客が集まる舞台装置は整っているのだから、己の得意技で得意なプレースタイルで魅せてほしい。初めてスタジアムに来た人が喜んで帰ってくれるサッカーに徹してほしい。今は一人でも多くのリピーターを増やすサッカーを見せてほしい。要は背伸びして出来もしないパスサッカーにこだわるなってことだ。頑固な石さんはそれでもパスサッカーをしなさいと言うだろうけど。
(これくらい書いておくと意外とポゼッションバリバリで勝ったりするかもね)

【コンサイズム】
 鹿島にはジーコイズムがあり、千葉にはオシムイズムがある。札幌には岡田武史イズムがあるんじゃないかな。100%そうでないにせよ、どこかに岡田イズムのDNAは残っているような気がしてきた。もちろんW杯後だから書くわけだけども。結局は「堅守速攻」にたどり着くのだ。資金力に乏しいチームだからという事でなく、札幌の伝統としてそういうサッカーをやった方が良い結果が出ると思う。苦手なパスサッカーにこだわり続けるより、しっかり守って一気果敢にダイナミックに攻めるサッカーの方が今の面子には相応しい。出来ないものは出来ないと踏ん切りを付けるのもまたサッカーだと思う。今こそカウンターサッカーに磨きをかける時のような気もするし、遠目からミドルシュート乱れ打ちのチームカラーでもいい。実際そういうキャラが揃っているんだからチャレンジしてみりゃいいさ。攻めっぱなしのサッカーなんてあり得ないし、守ってばかりのサッカーもあり得ない。守る時間帯もあれば攻める時間帯もある。試合終了の笛が鳴るとき相手より1点上回っていりゃそれでいいんだ。早い話ドームを揺らすゴールが相手より多ければ、ボールポゼッション率にこだわる必要は無い。ポゼッション=攻撃的サッカーとは限らない。むしろ会場を沸かせる「枠内シュート数」を増やすことに徹した方が「攻撃的サッカー」の印象を観客に残すはずだ。どう考えたって90分攻め続ける事は不可能なのだから。

【乗ってる古田】
 昨年8月アウェーの長居で高校3年生デビューを果たしてから約1年。
合計3得点をマークした。デビュー1年で3ゴールしたMFは久々ではないだろうか。
http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/900053/index.html
シュート決定率は0.23  90分平均得点0.38 にまで上昇。
まだまだ打ってまだまだ入れておくれと願わずにはいられない。ただし相当きついマークが待っているだろうから、コンサとしては逆に左サイドに活路を見出す可能性も視野に入れたい。そうなるとヤスの出番だ。

【伝説】
 3月8日開幕戦三ツ沢。43歳でJ出場の記録を打ち立てたキング。同じ日、鳥栖ではゴンが42歳で2位で続いた。ちなみにそれまでのコンサの記録はディドの41歳だった。
その後キングカズは出番が少なく2試合22分の出場にとどまっている。
http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/291/index.html
レジェンドマッチのために相当なパワーを蓄積しているであろう。
Jリーグ界のスーパースターに札幌ドームの舞台は似合いすぎる。
次にゴンさん。
http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/775/index.html
9試合68分の出場だ。中断期間には練習試合の川崎戦で移籍後初ゴールも決めた。
両者のデータを眺めるかぎりでは、お互いがピッチ上で対峙するのは、おそらくラスト5~10分、追加タイム含めて最長15分が妥当なところかもしれない。
あとは両監督の「粋な計らい」に期待するしかない。両者がどのタイミングで投入されるのかとワクワクするのも悪くない。ファンだけでなく同じピッチ上の他の選手への影響も計り知れない。
生きた伝説がピッチに立つとき、ドームにどのような空気が漂うのかも楽しみの一つである。ゴンは入団会見の時も今も冗談めかして「カズを削る」と言っている。是非戦わせてあげたい。
たとえ5分だとしても濃密な時間が流れ「劇空間」になることは間違いない。

posted by (0d0) |19:02 | データファイル2010 | コメント(0) | トラックバック(0)

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