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2007年05月17日

ぎーさんに聞きたいこと

午後3;16 夕飯の買出し中の私の携帯が鳴った。

私は、スーパーの肉売り場で無心の物色中。

電話があったことに気がつかなかった。

なんとなく携帯をみた。

・・・ぎーさんから。

夕飯たべます。・・って電話だな。

一応、折り返しかけてみる。


・・・・メロディーコールだ。


一瞬、間違い電話をかけてしまったかと受話器を耳から離して画面を確認した。


・・・小鳥がさえずり。優しいオルゴールの音色が聴こえてくる・・。

「はいっ!」

ぎーさん。小鳥がさえずってたんですけど・・。

「あー、勝手になるんすよ。」

・・・いや、小鳥を選んだからなるんでしょ。


ご飯食べに来るとかこないとか。・・そんな事小鳥のさえずりを聞いたらちっぽけな事に思えた。



スーパーでは、買い物から帰って一人歌ってしまう程の成果をあげるジンジンジンジンジンギスカンの歌がかかっている中で。



ぎーさんの携帯の小鳥の音は、私を森林の中に誘い出してくれた。







ぎーさんの車の名前はよくわからないけど。

大き目の乗用車。しまふく寮の駐車場は、ランチタイムは満車。

私の車の前に止っていたぎーさんの車。

食堂の窓を開けて「ぎーさん鍵貸して。車移動するから。」

幾度となくそんな事がある。

その度に、ぎーさんは、こっちがロックでこっちを押すとあきます。

って教えてくれる。

・・一向に覚える気のない私は、適当に押して適当に開ける。

・・・そんな鍵の開け閉めよりも、もっと知りたい事がある。

イスをどうやったら前に出せるかという事だ。


あんなどでかいぎーさんのイスの位置は、果てしなく遠い。

私が、運転席のイスの、ほんの手前に座ったとしても。

果てしなく遠い。

手と足を伸ばせるだけ伸ばしたとしても。

果てしなく遠い。

アレコレいじってみるけど。

ただレバーを引っ張るだけではない。

・・・・よくわからない。

だから私は、手を伸ばせるだけ伸ばし。

足がつりそうなほどピンと張る。



自分の車をだして。

ゆっくりとその位置にぎーさんの車を止めなおす。

・・今度動かす時は、どうやったらイスが前に出るかを聞こう。




次の時も、ぎーさんは、こっちを押すと開いてぇ、こっちを押すと閉まるんで。

私は、また適当に空けて、イスの位置をどうやったら前に出すのかをききわすれて、足と手を伸ばせるだけ伸ばす。

posted by murano |22:52 | 日常 | トラックバック(0)