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2007年05月08日

桜色

昨日、寮監と車で買出しに出かける途中・・ブルーノと奥様にあった。

寮監は、窓を開けて何を思ったのか大きな声で。

ヘイ!ブルーノ!と叫んだ・・。

ブルーノは、こちらに気がつき、負けじと大きな声で

イエェーイ!と手を高々と上げてくれた。

その声につられた私もイエーィ!と叫んだ。

私たちの乗った車は、すぐに夫妻を通り過ぎてしまったので振り向いて奥様にバイバイ!と手を振った。

彼女も素敵な笑顔つきのバイバイをしてくれた。


・・・・前を向きながら・・考えた。

・・・何が。ヘイ で何が イェーイ だったのかを・・。

この一瞬の盛り上がりは、いったいなんだったのかな・・と。


ブルーノ達は、桜をみただろうか。

私たちは、初 しま福が終わったら桜をみようと話していたので、買出しを済ませてから夕方、モエレ沼公園まで桜を見に行った。

薄着で出かけてしまったので駐車場から桜のポジションまでは遠く感じ、自転車を借りる事にした。

寒かったので、全力疾走して桜までこぎ続けた。

寒かったので、桜を眺めた後全力疾走で駐車場まで戻った。

寒かった。

まだ、幹の小さい桜は、ひっそりと咲いていた。

風で桜の花びらは、だいぶ散っていた。

本州で見ていた桜の色より濃いピンク色だった。

桜の花には、みんな思い出があるだろう。

去年の桜。

おととしの桜。

5年前に見た桜。

子供の頃見た桜。

記憶から薄れていたとしても、古い写真に写っていたりすると鮮明にその空気がよみがえる。

チューリップが、見事でも。

桜のようには、空気までは思い出せない。

なぜなら、桜の花びらは風にハラハラと舞いすぐに散ってしまう。

あまりに短いからだ。

散った桜は、あたりをピンクのじゅうたんにする。

地味な木がその一瞬だけ見事に咲く。

誰しもが振り返らずには、いられない。

誰しもが桜が咲くのを楽しみにしている。

普段は、見向きもされない木なのに。

桜にまつわる歌もたくさんある。

本州では、とっくに地味な木に戻った桜は、北海道にようやく春の訪れをようやく教えてくれた。

来年の桜は、どんな風にみえるのだろう。


 
  ・・・きっと今年のしま福の事を思い出すだろうな。

posted by murano |20:29 | 季節 | トラックバック(1)