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2006年06月27日

母の日

5月のその日は、前々からしまふく寮ミーティングの日を行なう予定だった。
6時半に始めると皆にマネージャーが通達していた。 

時間になると、全員が揃ってミーティングが始まった。

一通りのミーティングが終わった。

「村野さんと朋さん、ちょっといいですか?」

班長の石井ちゃんが言う。

・・・おしかりかしら?カロリー高すぎ?味が濃い?薄い?

「あの。今日は、母の日です。日頃、僕等の為に世話をやいてくれてありがとうございます。これ、皆からの気持ちです。」

大きな袋から、箱を二つ。

「色々迷ったんですが、お二人のサンダルが、あの、その。あれなんで・・。」

あれなんで・・・という意味は一目瞭然。

私の厨房サンダルは、かつては白だったという事をサンダル自体完全に忘れているだろうと言うほど黒ずんでいたし、朋ちゃんのサンダルは、靴底が半分崩壊していた。

色違いのかわいいサンダル。

早速履いてみる。

シンデレラのガラスの靴ように、踵までぴったり。

「・・・・この薄汚いサンダルを触ってサイズを調べてくれたのね?」

あと、これも。寮生じゃない選手からもです。

Kappa 。






たまらない。

皆で暮らしているといろんな事がある。

凹んだ彼等を見なくてはいけない事もあるし、笑ってる彼等を見れるし。

常々思う。健康ならいい。って

健康な体なら、気力もまた、湧く。

負けて悔しがれたらそれも強さに変えられる。

甘いと思われてもいい。勝負の世界を知らないからだと思われてもいい。


この日は、厚別での神戸戦。大敗してしまった日。

気持ち的には、多分いっぱいいっぱいだったはず。


皆さんが一生懸命応援されているように。

私も、朋ちゃんも彼等が大好きだ。心から応援している。

寮のお母さん的な存在と言われると不思議な感じがしていた。

みんなの目は、まっすぐ私とともちゃんに向いている。

母の日。しまふく食堂は、満卓で、ニコニコしながら恥ずかしくって私の口が勝手にくだらないぼやきをつぶやく。

みんなは、とても優しい目で笑ってくれて大人顔で見ている。

彼等から教わる事がたくさんある。

ありがとう。ありがとう。母の日どーする?って相談から始まって、何にするか考えてくれて、お金を集めてくれて、あれこれ迷いながら買ってくれた。


そんなひとつひとつの気持ちを思うと胸がいっぱいになる。

日々の中にある小さな幸せや、こんな日のあったかい幸せ。

コンサドーレの選手は、素敵な人ばかりだと、寮母として傍で見ている私や朋ちゃんは心から、彼等を何処に出しても恥ずかしくない素敵な人間ばかりだと胸を張って言える。

          

           どうしたって 愛すべき彼等なのです。





posted by murano |16:12 | 気持ち | トラックバック(2)