スポンサーリンク

2006年02月24日

ぴんぽ~ん!

自宅のモニターが音と共に明るく照らされ、そこには蛯くんが立っていた。
挨拶もせず私は『お~~!』とだけ言った。
寮の玄関を開けて『なんで、勝手にはいってこないのさ!』と言ったら
「いやぁ~、一応それは、まずいと思って。」

「行く前に行きます。」と言った言葉を守って明日、高松入りする前日に来てくれたのだ。
白いTシーシャツに紺のジャケット、少しクラッシュの入ったデニム。
自然な栗色でワックスで髪をアレンジしていた。

折角、路面の雪が溶け始めたというのに、今日は一日またサラサラと雪が舞っている。
ご飯は食べてきたと言っていたのでミルクティーを入れて大きなテーブルに座って今年のしまふく寮の事、これから行く高松の事などを話した。

「もう住む所も用意して頂いたので、後は布団を買うだけでいいと言われました。色々と良くして頂いたので後はサッカーできちんとお返しをしなければと思っています。」と感心な答えが返ってきた。

ミルクティーを入れている時に徐くんから電話が入った。
「俺が高松入りして落ち着いたら電話するって言ってました。」って。
徐くんを兄貴として慕って蛯くんもコンサドーレの卒業生として結果を残していく所存のようですし。

なんだか・・時間の流れを少しだけ感じた今日の午後でした。

帰る時、玄関まで見送ってスリッパを脱いだら『石田純一もまさか北海道では素足にならんだろ・・。』
「自分は石田純一ですからっ。」と吹きすさぶ外に肩で風を切って男蛯沢匠吾は去っていった。

シビアで短いサッカー人生、今年の一年は正念場。悔いのないように戦って行きます。

短い何ヶ月の間に靴下を履かない蛯沢匠吾は、「うつつをぬかす」という私の言葉の意味は解らなかったようだが、確実に心が成長したように見えた。


昨日の夜遅く、智君と石井ちゃんが帰ってきた。また短いオフを札幌で過ごすようだ。
温かいクラムチャウダーを用意した。
先日、帰ってきた時は、日に灼けた肌が赤くほてっていたようだが、しっかり黒くなって精悍さが増したように見えた。

椰子の木のある暖かい場所からあたり一面白で覆われた銀世界。
うがいをして、熟睡して、北海道の恵まれた食材を食べて、鋭気をやしなってまた頑張って欲しい。

posted by murano |16:20 | 食堂 | トラックバック(6)